「いみわかんないんですけど」という生徒から教わったこと
ルネサンス高等学校
「いみわかんないんですけど」という生徒から教わったこと
2016-04-19
裁判員裁判についての授業中に、生徒にいくつか作業をお願いしていた時のことです。
数人、何もしていない生徒たちがいました。「なんとか他の子のようにやってくれないかなぁ」という気持ちの元、生徒のそばにいきました。
どうしたの?と声をかけると「意味わかんないんですけど」と言われてしまいました。
それは、自分の授業をうけたくないし勉強もしたくないんだと瞬間、思いました。
とにかく、「(裁判員裁判にでてきた)この人は有罪だと思う?無罪だと思う?」ときいてみました。
「有罪だと思います」
「それはどうしてかな?」
「なんとなく」
「でもなんとなくで人を裁判したら困るよね。君が逆の立場だったらなんとなく殺人罪になってしまうのは嫌だよね」と話しました。
それで、どうして有罪にしたいと思ったかを書いてもらうようにしました。それから、いくつかの証拠を相談してまとめたあと、グループでの発表はその彼が話してくれました。
本当は、「意味わかんないんですけど」という自分への言葉は、「先生、よくいっていることがわからなかったから助けて」という意味だったんだろうと思います。
意味わかんないんですけど、といわれてだいぶ「どうしよう!」と焦って「~と~ではどっちだと思う」というように聞き方を変えることができたとき、
細いロープのつり橋をなんとか渡ったような気がしました。
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