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水生生物センターでの「体験学習」補助に高1男子が参加(2016年05月18日)

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水生生物センターでの「体験学習」補助に高1男子が参加(2016年05月18日)

水生生物センターでの「体験学習」補助に高1男子が参加(2016年05月18日)

昨日、寝屋川市立点野(しめの)小学校の2年生の「体験学習」が水生生物センターで実施され、同センターのサポートスタッフに登録している教員(竹内)が、「スーパーサイエンスコース」1年生1名(藤井一輝くん)を伴って、参加させて戴きました。


体験学習の内容は、①水辺の生きもの観察(ビオトープ池)、②水草押し葉標本づくり(研修室)、③展示施設(池や水槽)見学で、我々は②水草押し葉標本づくりの担当でした。海藻標本づくりは以前、大阪校でも独自に実施しましたが、水草の標本作成は初めてでした。海藻は潮の干満があるため干上がっても元に戻る必要があり、海藻の表面は糊のようにヌルヌルとして乾きにくく、乾いても復元しやすくなっています。池や沼では水位の変動が海岸ほどないため、水草の表面はサラサラしています。よって海藻のように自ら台紙に張り付くことは期待できません。そこで、どうするのかなと思いきや何と、A4サイズの台紙ごと水草をパウチしてしまうとのことでした。通常は植物標本のように茎の途中で紙で糊づけして固定するのでしょうが、確かに小学生にはパウチした方が丈夫で長持ちするので納得しました。文明の利器だと思います。

活発な小学生たちに対し藤井くんは子ども好きを自認するだけあって、すっかり小学生たちの面倒見を手伝って戴きました。小学生も来た直後から別れる間際まで、人懐っこい気質だったので私も楽しい時間を過ごせました。同校のホームページの解説文では、点野(しめの)の地名の由来が宇多天皇(867-931)の時代に「公家占野」と呼ばれる囲われた猟場であった史実まで遡るそうです。

本館2階の、普段は立ち入り禁止ゾーンの研究室の隣室が控室に提供されました。「ああ、ここでイタセンパラの人工授精や受精卵を低温処理する実験が行われたのだなぁ・・」と想うと、何だか感慨も一入(ひとしお)でした。昼食時には同センターの山本義彦研究員と雑談ができたのも、藤井くんの見聞を広げたことと思います。以下は、藤井くんから寄せられたメッセージです:

❏藤井一輝(1年生)君からの感想 今日は水生生物センターに行きました。子供たちに水草の押し葉標本をつくる手伝いをしました。3組に別れて子どもたちがローテーション式に回ってきたのですが、1組目は静かに作っていてそのとき赤い水生ミミズを見つけてました。3組目は慣れてきたのか反対に賑やかで他のコーナーで教わった内容を教えてくれたりもしました。山本研究員に稚魚が最初に浮き袋に空気を取り込む「浮上」現象について聞き、もし深海魚だったら、どのようにして浮き袋へ空気を取り込むのだろうかと思いました。

❏引率教員(竹内)からのコメント 藤井くんは鋭い観察力を見せてくれました。「学んだことは直ぐ、仲間に教えたい」とする行為は本来、人間が持つ欲求です。それを入学試験の選抜は「隣はライバルだ」と抑圧させてきました。その反省に立ち今、教育現場では『学び合い』が推し進められようとしています。得た知識を直ぐ、人に伝えることは最も有効な情報伝達運用策です。能力は応用してこそ自分のモノとして定着しますから、教える方も教わる方も伸びる「仕掛け」がそこにあります。

タナゴの仔魚が卵黄(貯蔵エネルギ)を使い尽くして稚魚に浮上して空気を浮袋に入れ、最初の浮力を得ることは私も山本研究員から初めて聞いて「浮上」という意味を知りました。それに失敗した稚魚は底に沈んで結局、「潜水艦」のままなのです。私自身、「魚なのに泳げない個体がいる!」の気づきは、この最初の空気の取り込みで浮力を得られなかった結末でした。

最後、藤井くんが見つけた問い「深海魚は、浮袋への空気の取り込みをどうしているのだろう?」も見事です。問いを自ら発見する教育が今後、主流になります。入学試験や採用試験も正解やシナリオのない学びへと、シフトしていくことになります。大学も社会も、正解のない問題に果敢に取り組むタフな人材を求める背景から高校教育課程の変革が求められています。

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画像・左:玄関前に小学生一行が集合(上)、ビオトープ池で観察会(下)、同・中:池から採取した水草(上)、魚の絵を描くのを見守る藤井くん(下)、同・下:水草押し葉標本を作成中(上)、パウチされた完成見本(下)

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