「エコツーリズム」企画視察に高校生も参加 | 通信制高校のルネサンス高等学校

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「エコツーリズム」企画視察に高校生も参加

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「エコツーリズム」企画視察に高校生も参加

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平日である昨日、高校生1名と教員1名が表記の関西広域連合のエコツアーに終日、参加して参りました。在宅学習を前提とした通信制の高校ならではの"離れ業"だろうと思います。学校教育を自由化(例、天外伺朗著『教育の完全自由化宣言』、飛鳥新社2008年刊)した場合、通常の授業の代わりに何をするか・・が問われます。教育特区に開設された大阪校のスーパーサイエンス(通学)コースでは、そのような事態に備えて応答し得る選択肢を模索している最中です。

今回、大阪校が地域貢献を心掛けたいとする狙いで、「淀川水系イタセンパラ保全市民ネットワーク(略称、イタセンネット)」の加盟団体となっていることから応募人数枠を戴き、参加に至った経緯があります。今回のツアーに加えて戴いたご厚意に感謝いたします。

今回の視察は、これからの高校教育のあり方を模索している我々にとって、非常に良い体験となりました。主催は「関西広域連合」で、今回のツアーの組織体制も国の機関(行政及び研究)、地方自治体、NPO法人や企業など複合したセクターで成り立っています。先に策定してある「関西の活かしたい自然エリア」の候補地から、特に厳選した拠点5箇所を一気に駆け巡るという強行軍でした。

具体的には、①琵琶湖博物館(滋賀県)、②野洲市あやめ荘(NPO法人家棟川流域観光船)、③南郷洗堰(水のめぐみ館アクア琵琶)、④鵜殿のヨシ原(高槻市)、⑤水生生物センター(寝屋川市)の5箇所を回りました。①では、改装された水族展示コーナ、②地元・琵琶湖の珍しい漁師料理(鮒鮨など)、③琵琶湖の水位調節と淀川の治水対策、④ヨシ原造成(ヨシ刈り)、⑤屋外・屋内の施設見学(ヨシ笛つくり)。費用負担は、集合場所(南草津駅)までの交通費(それ以外の移動手段は貸切バスで)、及び2,500円相当の珍味に一人1,500円のみの負担と大幅に軽減されていました。

以下は、一日を共有した岩田祐樹くん(2年生)から戴いた感想文です。特に、彼は道中、良い質問を担当者に発してくれました。良い質問を発すると質問者も回答者も楽しく、かつ居合わせた人たちにとっても有益だと実感します。英語圏では質問者を指してボランティアと呼び、良い質問を受けた場合に、回答者が"Thank you for asking..."と謝意を述べる理由にも納得できました。

"エコツーリズム"という用語は、今から20年以上も前、NHKラジオ講座の『やさしいビジネス英語』で講師の杉田敏氏がテキストの題材として採り上げていました。それが現実のモノになろうとは想いもよりませんでした(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

❏岩田祐樹くんのコメント:エコツアーに参加してきました。ツアーとは言っても、巡った施設や自然に観光資源として利用できる可能性があるかどうかを検討することが目的でしたので、世間一般で言うそれとは異なるものです。プログラムの一つに淀川の"鵜殿のヨシ原"に踏み入って葦(ヨシ)刈り体験をするというものがありまして、その中で自分でも良い質問ができたなと感じる場面がありました。その時のことを簡単に書きます。

ヨシ原でのヨシ刈りを終えた後、バスの中で淀川河川レンジャーの方が鵜殿のヨシ原についてお話をしてくださいました。そのとき質疑応答の時間がありましたが、ほとんど質問が出ませんでした。そこで河川レンジャーの方が、「誰かを当てて質問を聞くで〜(笑)」みたいなことを冗談交じりに言われて、僕を当てられました。なんとなく、僕の方に来るかな〜と思っていたのですが、実際に当てられると何も質問を思いつきません。そこで「少し考えさせてください。」と言ってから頭フル回転でヒントを探していると、ピンときたのです。ですから、思い切って「鵜殿のヨシ原の葦が昔から質が良いと言われているのには、どのような環境条件と歴史が関係しているのですか?」と聞いてみました。すると、その方が目を輝かせて話し始められました。良い質問ができたなと、そして聞いて良かったなと思います。以前竹内先生から「良い質問をする力は鍛えられるようだ。」という話は聞いていましたが、実際に自分の質問する力が伸びたなと感じられました。良い質問をしようと日頃から意識しておくことが、成長のコツのように思えます。

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画像・左:琵琶湖が提供できる生態系サービス(中井克樹氏)、同・中:ヨシ原の保全事業(淀川河川事務所及び淀川河川レンジャー)、同・右:鵜殿のヨシ原でヨシ刈りを体験(左:岩田くん、右:竹内)※ヨシとオギの識別法も教わりました(ハメコミ写真の上側がヨシで下側がオギです;穂が出ていない状態での識別法は次の「ヨシとオギの違い」サイトを参照)。

付記:スーパーサイエンスコースでは、既に自分たちが得た実験結果を皆と共有するため教材キット化を進める方策を展開していますが、今回、地域の自然環境や文化遺産を材料に学びのコースを仮想的な商品として企画する学びもあり得るという構想を抱きました。無論、ビジネスが狙いではありません。自分たちがフィールドワークに出る河川や海岸などを題材に、どのような生き物がいつ、どの時期に観察するのに適しているかを調べあげて、理科教育用ガイドマップや動画教材を作成していく夢のある実践活動にも想いを馳せることができました。エコツーリズムの素材を探し、高校生らしさのある企画を立案していきましょう。

追記:今年の鵜殿のヨシ原焼きの日程が、2月26日(日)実施予定と告示されていましたので、出掛けてみたいと思っています。非常に印象深かったのはボランティアの河川レンジャーの人が「行政が本気とわかったから、私たちも協力を惜しまない。」と発言されていた透明感の漂う空気(雰囲気)です。いつ頃から日本の空気が淀み切ってしまったのか定かでありませんが、せっかく生まれてきたのならば気持ち良く暮らしたいものです。「環境保全クラブ」では、鵜殿のヨシ原焼き見学に加え、大潮なので十三干潟(淀川ヘドロ電池のフィールド)でのシジミ生態調査ツアーを企画しています。

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