教員にできるコト vs 生徒本人にできるコト(2017年04月30日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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教員にできるコト vs 生徒本人にできるコト(2017年04月30日)

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教員にできるコト vs 生徒本人にできるコト(2017年04月30日)

教員にできるコト vs 生徒本人にできるコト(2017年04月30日)

「勉強したい、と思う。すると、まず、学校へ行くことを考える。」名エッセイストとして名高い外山滋比古氏(御茶ノ水女子大名誉教授)の『思考の整理学』の冒頭部分である。 刊行された1986年当時と比べて技術の進歩が早い現代では、学生時代の学習内容の賞味期限は10年を切り、高々 5年程度かもしれない。 今後、社会人でも学校へ戻ってアップデートする必要性は高まるであろう。時代の進展に連れ、このエッセイが指摘している安易な"学校神話"とて、一概に揶揄できなくなってくるような気がする。

それでも、教員が学校という場で伝えられる想いと学習者本人が自らの努力で研鑽して行く必要性のある領分とは、昔も今も、厳然として区分すべきだと考える。もとより学校教育は教員と生徒が織りなす合作(協同作業)であると思うので、双方が担うべき役割分担は明確化すべきであろう。

昨日(29日)、岡山市へ飛んだ(・・と言っても高速バスで、だが)。通信制高校の経営を17歳の現役・女子高生が専務取締役として任された・・という話を小耳に挟んだからである。女子高生本人のプレゼン、支える周囲の大人、質疑応答、記者会見などを主催した野村教育研究所・野村泰介代表は快く私を迎えて下さった。元々、帰属意識の希薄な私は利害と無関係で、どこへでも興味があれば飛んで行ってしまう気持ちが抑えられるものではない(勢い余って英国へ渡り、つい日本人を辞めそうになったほどだ)。

私が目指すのは「高校生経営者」の育成でなくて、「高校生研究者」(出典:河合塾)の育成(兼、募集)なので自ずとゴールが違う。しかし、そこに従来の「教室の枠」を越えた「リアリティさ」を求めている点で共通したため、心が動かされたのだろうと思う(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

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画像・左:今井さん(リーバンス)のプレゼンに続いて野村先生(野村教育研究所)による意見交換の場、同・中:記者会見の様子(左から、リーバンス川合社長、学校法人・興譲館堂野事務局長、夢高等学院今井代表、興譲館アカデミアSGSG野村代表)、同・右夢二郷土美術館・裏庭から見える風景と御庭番の黒猫「黒の助」をプロデュース(水戸岡鋭治氏;大阪駅ステーションシティ広場など、車両や駅舎をデザイン)

謝辞:件の女子高生(JK)経営者の今井彩碧(あやみ)さんには、プログラミングの学習サイト(Progate)情報を教えて戴きました。東京の私立中高一貫校の3年生なので、授業も受けなければならないので大変だと思いますが、先を行く者として、次世代の希望の灯りを照らして欲しい。たまたま隣席した高橋拓克くん(高3)からはバリ島に開かれた自然学校(グリーンスクール)の情報を教えて戴きました。 次世代の若者の果敢な挑戦を、かつては挑戦者だった自分も、応援してあげたくなるのです(これを黙ってなんかいられるもんですか)。

付記:竹久夢二(1884-1934年)が活躍した時期は、日本で自由な風が吹いた大正年間(大正デモクラシー、1910-20年頃)の頃です。私の調べでも、その頃、自由な校風を掲げて創立された学校(自由学園1921ー、文化学院1921-、トモエ学園1928-1963廃校)が日本にも登場しました。夢二は自作の水彩画"Broken mill and broken heart" を東京美術学校(後の東京芸大)教授の岡田三郎助を訪ね、助言を受けたと伝えられます:

岡田教授「美術学校という所は、画のABCを教える所だし、生徒をみんな一様に育て上げるのだから君には向かない。向かないばかりでなく、折角君の持っている天分をこわすかも知れない。(中略)自分で自分を育てて・・・正規に学校を出て、世の中へ出てゆくのはやさしいが、君の道は苦しいからその覚悟で。」でした。

後年の夢二「私の道は苦しかった。裏道は万人には向かない。」と述懐した、と伝えられます。かくして比類なき日本初のコマーシャル・アーティストが生まれたのだと思います。爾来、事情は変わらないようです。マックOSやWindowsを生んだジョブズやビル・ゲイツも同様、学校教育が生んだ成果だとは言えないでしょうから。

今回の岡山行きは突発的な衝動のようですが、私自身もアートかサイエンスかで迷った高校時代、夢二より69年後に同じ学校(早稲田実業)に学んだ私自身に予定されていた時空を越える旅でもあったように感じます。

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