生徒も教員も成長できる「学びモデル」発見(2017年09月09日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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生徒も教員も成長できる「学びモデル」発見(2017年09月09日)

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生徒も教員も成長できる「学びモデル」発見(2017年09月09日)

生徒も教員も成長できる「学びモデル」発見(2017年09月09日)

スーパーサイエンスコース担当の竹内です。自ら意見を発し、グループでコミュニケーションを進める場を構築し、「発言する高校生」を育成する道を探りました。今回、実験や調査の内容をまとめて、導かれた結論や提案を発信していく、次なるステージへ視点を移したいと思います。

モデルとなるスキームを海外に探しました。以前、引用した『自由研究課題集』を編纂した米国コロラド州のBSCSBiological Sciences Curriculum Study)のその後の進捗状況をアップデートした結果、私が"Theory of Research"として掲げた目標とほぼ一致した指導モデル "5E Instructional Model" が約10年に前に完成していたことが判明しました(解説動画は、テキサス州にあるBaylor College of Medicine 制作・提供)。

5つの "E"の意味は、Engage(取り組む)、 Explore(調べる)、 Explain(説明する)、 Elaborate(遂行する)、Evaluate(吟味する)で成り立ちます。一連の活動は、先ず何かに取り組むことから始まり、最後は当事者が結果を味わうところで一旦は完結しますが、しばしばループ状に発展して行きます。つまり、具体的に何かに着手しないと、この成長サイクルは駆動しません。しかし、一度でも回り出すと、自ら転がり出し、生涯にわたって回り続け、当初は科学の実験でスタートしたとしても、"人生上の問題解決"にも有効なのです*1

私が個々の生徒が抱えている問題点を探り出し、適切な対処策を見つけて前へ進め生徒に成長の兆しが生じてくるのも、私自身が研究活動を通じ、魔法のサイクルを回してきたからに他なりません。何よりも頼もしいのは、生徒が成長するだけでなく、教員の腕もメキメキと上達していく実感があるのです(上記の動画の中、6分40秒以降、Moreno博士が証言*1している通りです)。

以上のことから、人生で成長期にある高校生の年代を大学へ"合格するまで/合格したら終わり"となる受験対策に投じるより、大学入学後に役立つ学びを実践した方が、どれだけ本人にも社会にも有益か知れません。それでは大学に合格できないと述べる向きには、合格できる選抜方式を選べば良いと私は提案したいと思います。仮に"喉から手を出るほど欲しい優れた受験生"がいたとして、大学に合格できない矛盾点が生じるとしたら、それは大学側の責任ですか? それとも受験生の責任ですか? このようなケースでは、私は選抜方式を改善していかない大学人の落ち度(不作為)だと考えています*2(文責:教育デザイン室長・竹内 準一

*2 とある公立大学で花粉学の大家である教授が個人的に指導していた中学生が高校生になって、受験したが、志望大学へ合格できずその教授の弟子になれなかったそうです。代わりに入学してきた新入生を前にして「キミたちなんかが、入って来てしまって。」と嘆かれたと伝わります。この不合格になった受験生は、合格すれば教授の後が継げる立派な研究者に育ったと思います。受験生は文句を言えませんから、真剣に入学者の選抜方式を考えるべきは大学人(及びその管理責任者)だったのではないだろうかと、私は明確に断定したいと思います。

多くの人は「合格できるだけ受験対策をしなかった受験生本人が悪い。」と反論する声が少なくないかと思います。しかし、不毛な(思考を硬直化させる)学びは彼に備わっていた研究者の卵としてのセンスを著しく破壊するだろうと、私は案じます。高校での学習内容や方法が、大学進学後にどれほど活かされているのか、高・大の整合性が計られているか真摯に見直すべきです。自国のルールを自分たちの発意で変えて行く責任ある大人としてのスピリットが、日本の国民性として(偏差値導入以降の40年間に)大きく衰退してきたように感じます。

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画像・左:米国コロラド州にあるBSCS本部ウェブサイトのトップページ画面(スクリーンショット)、同・中:BSCSの掲げる『5Eモデル』を紹介するBaylor College of Medicineの外部(教職者)向け(outreach)サービス、同・右:刊行されたBSCS報告書(2006年)とBSCSのロゴマーク。

文献所在:BSCS(2006年刊行)報告書、"The BSCS5E Instructional Model" (全編概要)。

広義にはPBL(Project/Problem-Based Learning)、すなわち「探究学習」の範疇に入るが、実験ベースの学習活動に基づき体系化された成果なので、スーパーサイエンスコースで提供する教育サービスの理論的な裏づけを与えると思われます。BSCSのコミュニティ(Facebook)に積極的に参画していく方針でいます。生徒と教員の双方を成長させる力を持ち、投じた労力が卒業後も持続発展性を持つ学びスタイルがあり、論理的に吟味されているのなら、それを採用しない理由はありません。堀川高校の探究学習は成果を実証しましたが、理論が曖昧なままでした。そこで "Theory of Research" を確立する必要がありと考えてきましたが、代用になります(竹内記)。

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