瀬戸内海の水質:高度成長前の状態へ回復(2016年02月11日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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瀬戸内海の水質:高度成長前の状態へ回復(2016年02月11日)

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瀬戸内海の水質:高度成長前の状態へ回復(2016年02月11日)

瀬戸内海の水質:高度成長前の状態へ回復(2016年02月11日)

画像・左:大阪湾への窒素とリンの負荷量、同・右:大阪湾内の水質改善(透明度、溶存態無機窒素濃度)、サムネイル:「瀬戸内法(改正版)」パンフ表紙(友ヶ島)と発表者の睦谷氏

一昨日(2月9日)、大阪府漁連・水産会館(岸和田市)で開催された平成27年度水産技術センター(旧水産試験場)研究業務成果発表会へ出席しました。演題は次の2題でした:

1)大阪の水産業活性化のために(6次産業化は何を目指すのか?) 主任研究員 睦谷一馬氏

2)瀬戸内海(環境保全特別措置)法改正をめぐる最近の動き  水産研究部長 日下部敬之氏

睦谷君は私の大学院修士課程時代の友人です。彼は、水産業のこれからを「6次産業化」という切り口で紹介していました。6次産業という言葉は聞き慣れないと思いますが、1次+2次+3次を足して総合化したら6次になるという造語だそう。水産業が水産畑に留まらず、業種を跨いで異分野で連携して行きましょうという方向性とも言えます。

日下部部長の報告は大阪湾の水質観測観測を経年でまとめた結果で、こちらは私には鮮烈で、「一つの時代が終わった」ことを意味するので、とても感慨深い内容でした。それと言うのも私が環境生物学の道を志した切っ掛けは、昭和44年(1969年)頃に高度経済成長に伴い急速に悪化していった環境問題が根底にあったからです。新聞紙面には「赤潮が発生」とか「アサリが斃死」とかの文言が賑わい、このままでは自然環境はどうなってしまうのだろうか・・と将来を懸念させる不穏さがありました。

それが、大阪湾へ流れ込む窒素・リン(ともに肥料成分)がそれぞれ1985年、1975年を過ぎた頃から急速に低下してきました。これは私が1985年に業務に就いた下水処理技術(特に、窒素・リンを除去する高度処理及び総量規制)の成果だと思います(パワポ画面の転載並びに記載内容に関しては、発表者の日下部水産研究部長よりメールで後日、ご承諾を得ました)。

汚濁物質が一旦、閉鎖系水域に入ると内部に留まり水質改善は進まないものですが、大阪湾内の水質(透明度、溶存態無機窒素濃度)も順調に回復していることがスライドで示されました(透明度の指標は、数値が大きいほど良好さを示すため右あがり表示)。東京湾と比較すると大阪湾は瀬戸内海が一つの回廊のように繋がっているため海水の交換効率に優れるのかも知れませんが一旦、壊してしまった環境が回復するのだろうか、と半信半疑でした。嬉しい誤算ですが、一部の海域では水質改善が進み過ぎた結果、漁獲高が減少してきているそうです。そこで、今度の法改正では、栄養塩濃度の適切な「管理」という考え方が導入されました。

戦後、しゃにむに歩いてきた日本。いつの間にか、魚が獲れなくなるほど水質改善でき、ゴミが足りないほど焼却炉を作り過ぎ、一説には電力量も余剰分があるそうです。成長一本槍の生き方から「足るを知る」生活へと日本の社会を成熟化させていくべきだったのでしょう。

教育も大学全入時代を迎え、学びの内容の充実が求められる時代になりました。グローバル化した今、国内の学校を序列化して終わらず、広く海外まで見渡す視野を手にしたいものです。

以下は、日本政府が発信した海外向け動画『日本の水産物輸出/Japanese Seafood Export』(NHKエンタープライズ制作)です。外国人が日本食を楽しむという時代の大きな変化を、どうか皆さんも感じ取ってください(Youtubeで視聴できます)。

英語(海外発信向け)版: https://www.youtube.com/watch?v=1Ix-cdLHKmc

日本語(ダイジェスト)版: https://www.youtube.com/watch?v=L8t8MHh3ISw

※再生時には音声が流れますので、ご注意下さい(リスニング教材にも使えます)。

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