アート&サイエンスコース
2016.04.03.Sun
教育デザイン室長の竹内です。教育産業並びに教育行政の最新動向をウォッチしております。新年度の節目に当たり、文科省(MEXT;正式名称 Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology)の動向につき、最新情報を提供します。
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「正解のない時代を生きるための学習モデルの転換」を旗印に文部行政を担う中堅職員が論陣を構えています。リバネスのような新興理系(教育研究)ベンチャーが「民」から勃興したように、「官」も就職氷河期に遭遇した40代人が立ち上がった感があります。時代に苦しめられた世代が立ち上がるチャンスが回ってきたのだと思います。その中の紅一点、教育課程課教育課程企画室の大杉住子室長が、先月からYouTube上で文科省から公式メッセージを発信しています。各校の教職員は次期改訂に備えて体制を整えていって欲しいという要請です。
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(1)社会に開かれた教育課程(2月28日公開分) 次世代の教育課程のあり方(MEXT to the NEXT)を動画では、以下の3つの観点から論点整理しています:
①社会や世界との関係、②資質・能力の見直し(教員の資質向上を含む)、③地域社会に学校開放。これまでの学校の学びは全て唯一の正解へ誘導するタイプでした。ですから追随する時代は効率的だったのですが、21世紀に日本は先頭に立てず後塵を拝する結果となりました。そこで自ら「問い」を発し、未来を「創出」していくため学校教育が必要となったのです。併せて、学校が社会から隔絶されていたため学びと社会(生活・仕事)に繋がりを求める他、地域リソース(人材や施設、自然)を活用する案など、具体策として考えられます。
(2)能力育成のカリキュラム・マネジメント策定(3月30日公開分) 動画の末尾では各学校の生徒像に合わせて教職員の全員が参加し、次のような具体的な実践活動を明確に要望しています:
①主体的(プロアクティブ)な判断、②多種多様な外部組織と協働(主張・共有)する、③問題の発見及び解決・価値の創造。個々の学校が置かれた地域や生徒の特性に応じて、学校ごとに編成するのが重要であると強調しています。教科や学年を越えた指導体制など、その一例としています。
付記:次回は4月末の配信が想定されますが、予告を見る限り重要な論点はこれまでの2回分で概要が掴めました。実際、水先案内役を務めているスーパーサイエンスコースでは、地域との連携、外部リソースの活用、教科・学年を越えた探究・創作学習など、生徒も担当教員も新しい未知の領域へ挑戦して、新しい価値を生み出す教育活動では先鞭をつけています。なお、関連する「教育課程企画特別部会」の論点整理もネットで公開中されています。この記事は全て公開されている情報に基づき、私なりに教育デザインの観点から一歩、踏み込んだ表現にリライトしてあります。
画像・左:文科省が公開した動画で使われているテロップ、同・右:YouTube動画で解説する文科省・大杉教育課程企画室長
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どんなタイプの方でも、安心して学習し卒業できるシステムを構築し、生徒一人ひとりのライフスタイルに合った"学び"を提供しております。
「登校してしっかり学ぶ」「友達を作って学校生活を楽しむ」という学校が多い中、最短年4日の登校で高卒資格が取れる学校は多くはありません。
一方で本当に高卒資格が取りたくても、仕事が忙しくて登校できない、子育てで手が離せないなど様々な事情で、学校に行きたくても行けない方がたくさん居るのも事実です。
ルネサンス高校はそういった方のニーズに答えるために生徒に負担のかからない授業やレポートシステムを作り、14年経ちました。卒業生も約15,000名となります。
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