「高校生からの英語論文講読」ゼミの試み(2016年07月18日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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「高校生からの英語論文講読」ゼミの試み(2016年07月18日)

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「高校生からの英語論文講読」ゼミの試み(2016年07月18日)

「高校生からの英語論文講読」ゼミの試み(2016年07月18日)

昨日(7月17日)夕、リバネス大阪事業所で開催されたサイエンスキャッスルゼミの新企画へ同席しました。日程を延期しての開催だったようです。出席者は、主催者側から中島翔太さん(工学系)と岡崎敬さん(理学系)、それと兵庫県の高校教諭(理科)の方と私の計4名。高校生自身の参加が実現しませんでした。私も生徒を連れて行けなかったのは残念至極ですが、これが日本の高校生の現状なのだと思います。"英語"と付いただけで「分かりっこない」と二の足を踏んでしまいがちです。

同席した兵庫県の高校の先生から有益な情報がありました。地元の関西学院大学などで AO入試に挑戦しようとすると、英語の科学論文が出されるので教えて欲しいという要望があるとのことでした。これは国立高専から国立大学3年次編入を支援してきた経験から、私も納得できます。高専から大学編入した卒業生の評価は良好です。当然と言えば当然で、高専5年次で一度、卒業研究を経験しているので、先行論文の購読や卒論の執筆、プレゼンまでを本番で一通り経験してくるからです。ふつうの高校生に対し大学側の本音でのニーズとは言え、同じことを求めることは酷な話でしょう。

率直に言えば、高校で教える学習内容(content)と高等教育機関の求める能力(competency)とが、乖離してきてしまっていて、高校が大学「選抜」対策に終始し、肝心な大学「進学」後への導入教育(study skills)になっていないからです。高・大が背反的だったところ、異例に「高専から大学への編入」でソフトランディングが実現できていたのです。私はその送り手側の当事者で同じ年代の若者を研究指導してきたのですから、日本の高・大の不連続性ぶりが丸見えだったのは当然でした。

リバネスのスタッフは原則、理系の修士以上の高学歴者の集団です。アップストリーム側からダウンストリーム側を見たら高校で教わる内容の大半(一説では、全て)は大学や社会で不要で、役立たずというのが偽ざる実感でしょう。人生でもっとも成長できる時期に、役に立たない勉強を強いられている(英語に至っては国民すべからく英語が使えるようになれない)現状を鑑みると、早急な改善策が必要なことは論を俟たないことでしょう。今回の論文購読ゼミは、"現実的には"時期尚早と思われたかも知れません。が、"ホントの現実"は、日本人が周回遅れで世界の競技場のトラックの上で呆然と立ち竦んでいる姿に映ります。日本の学校関係者は目を覚まし、現実を直視して慌てるべきです。

用意された教材は、米・ペンシルベニア州のピッツバーグにあるSewickley Academy という独立系学校の生徒が学会誌"Journarl of Emerging Investigators"("emerging"に新興のニュアンスがあるので「若手研究者学会誌」の意)に投稿し、審査を経た上で、昨年(2015) 9月に掲載された記事です。ノーベル賞(生理学・医学)の受賞論文(雑誌"Cell"に2006年掲載)と寸分違わないスタイルで、中高生が研究した結果が記載されていました(画像・左)。

当日、リバネスの中島さんが用意されたプレゼンは、ご自分も大学の授業で受けて来られなかった内容だろうと思います。その点で、お見事でした。本来なら、私でなく高校生が聴くべきコンテンツでしたが、僅か4名でしたので詳細なディスカッションも実現しました。

感慨深かったのは、この研究レベルであれば、まだ日本の高校生にも参入できる余地があることを確認できたことです。今回の論文も"習作"の域を出ていません。リバネスの岡崎さんからは「物足りない」との意見もありました。しかし、その研究から派生したテーマを扱えば、そこで使われている英語表現を真似ることで中高生が書く英文のスタンダードとして捉えることができます。いろいろ将来の構想を練る機会となった新しい学びへの挑戦でした。"先行投資"として続けていきたいものです。

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画像・左:教材にした論文2編(左:山中伸弥教授らの"Cell"に掲載された論文、右:米国の中高生が投稿し、査読審査を経て掲載された論文)、同・中/右:中高生の投稿論文から(抜粋)

付記:リバネス岡崎敬氏(大阪沖縄事業所長)との間で交わした意見交換の中で印象的だったのは、研究は本来、科学だけに留まらず全活動(例えば、経営や政策決定)の根幹になるべきだという見解です。私も同感で、研究が一部の特権階級によって行わる活動とする偏狭な誤解を招く要素は確かにありますが、私は高学歴者集団によってリバネスが起業されたことの意義は、この誤解を是正するためだと期待しています。研究経験が教育活動に活かせることは私自身が実践していますし、同様に新規事業の発火点にも研究手法がそのまま活かせることも指摘されています(事業構想大学院大学)。

なお、大阪校のスーパーサイエンスコースでは、「論文講読」だけでなく「論文執筆」の個別指導(チュートリアル)も始めています。これは、論文を書くことを経験して論文の読むことが深く理解できるようになるからで、文科省の次世代の学び方として推進させているアクティブ・ラーニングの意向にも沿った教育実践であり、かつ社会での生産活動に直結していく学びスタイルだと言えます。

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