サイエンスコース
2016.08.08.Mon
左:開会挨拶(飯島氏)、中:英語模擬授業(同志社中高、反田先生)、右:基調講演(荒瀬先生)
7日、初等中等教育アクティブ・ラーニング研究会主催(代表、飯島弘一郎氏)の「2016年in京都フォーラム」が東本願寺に隣接した「しんらん交流館」で開催され、懇親会まで含め、社会人高校生の信宮純さんを誘って参加して参りました。想定される参加者層を"教育に関心を持つすべての人"として児童・生徒、大学生、社会人まで網羅していたからです。
確かに現在社会において、学校教育は全ての人が共通して避けては通れない通過点でありながら、国が決めて提供する学校教育に対しては市民は盲目的に従うことしかできませんでした。これだけ社会に影響を及ぼす学校教育という一大事業に対し、市民の教育水準が飛躍的に向上してきたのにも拘らず、生徒を学校の教員が握ってきたのです。
主催者代表の飯島弘一郎先生は京都市立塔南高校「改革新進部」所属の国語科教諭で、現在進行形である国の教育改革の旗手である大谷大学・荒瀬克己教授の堀川高校・校長時代に「探究学習」の薫香を受けた教え子の一人です。やはり教育が秘めた伝搬力は活かせたら素晴らしいものだと納得させられました。飯島先生は今、もう一つの堀川高校を作ってエリート校を増やすのではなく、彼は"普通の高校生"をどう育てるかの一点に絞り、師とは異なる新たな挑戦をし始めています。
その他、参加者の中には大阪府出身の公文式幹部を父に持ち、インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)に通う生徒も参加しておりました。国際バカロレア(IB)ディプロマ・プログラム認定で、文科省も一条校として認定している学校種です。実に、現代の侍(さむらい)が狼煙に集まってきた感がありました。
堀川高校、塔南高校、ISAK・・理想を掲げた高校が登場しています。ルネサンス大阪高校のスーパーサイエンスコースもまた、実務経験、海外経験を踏まえた理想の教育を教育特区の下に実現しようと国立高専教授/国際交流室長/学科長の地位を捨て、大阪の教育特区に具現化しようとしている点で、率先して風上に立つ役割を自覚しています。
頼もしい若い世代が日本の教育畑で育ってきていることを嬉した今、彼らへ引き継いで行きたいものです。具体的には、今回のフォーラムでは「アイディア提案ブース」用意され、私が高専時代から温めて実践してきた企画"Theory of Research"のコンセプトを提案しました。これは理系研究者としてトレーニングを受け、教育へ転身した私の果たすべき責務だと感じています。
なお、しんらん交流館を舞台に、現代の寺子屋たる"Tera school" が小学生向けの「探究コース」を提供しているそうです。虚構の時代が確実に終焉を告げつつあります。
❏フォーラム2016in京都に参加した感想(2年生、信宮純)
今まで自分自身の"学び"に対する価値観は、義務教育を途中で逃げ出した手前、学校という場所では得られる事はありませんでした。右も左も全く何も解らないままの少年として社会に出て、ただただ毎日を会社の中で過ごし、色々な人達に揉まれ続ける事によって、それらを獲得して来たという自負がありました。
今日このフォーラムに高校生という立場で参加し、学校の先生達の生の意見を聞いて驚いた事は...学校という社会の中に居続けた人達が、これまでの学校教育を根底から批判否定する姿でした。言葉に語弊があるかも知れませんが...胸のすく思いでした。そして、最も衝撃的だった言葉を紹介します。
荒瀬先生が壇上で披露して下さった「堀川高校で落ちこぼれだとばかり思っていた劣等生が、東北大、国立天文台を経て、今は米国の大学で宇宙の始まりについて研究している」という実話の中で、最後に息を荒げてこう仰られたのです。
「学校が決める成績とは何なのだ!?」
僕は、荒瀬先生の言葉をお借りして、社会人高校生の現立場から、この公式ブログを閲覧している全ての人達に問い掛けます!!
『学校が決める成績とは何なのですか? そして、そもそも学校とは、何なのですか?』
付記:アクティブ・ラーニングをはじめとする現代の教育界の動向をウォッチできるサイトを以下に追加しておきます: 内田洋行教育総合研究所のサイト及びリンクした「学びの場.com」です。
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ルネサンス高等学校グループは、全国に3校(茨城、豊田、大阪)、7拠点(札幌、仙台、東京・新宿代々木、愛知、豊田、名古屋、広島、福岡)に連携キャンパス又は受付相談センターを置く広域通信制高校です。
どんなタイプの方でも、安心して学習し卒業できるシステムを構築し、生徒一人ひとりのライフスタイルに合った"学び"を提供しております。
「登校してしっかり学ぶ」「友達を作って学校生活を楽しむ」という学校が多い中、最短年4日の登校で高卒資格が取れる学校は多くはありません。
一方で本当に高卒資格が取りたくても、仕事が忙しくて登校できない、子育てで手が離せないなど様々な事情で、学校に行きたくても行けない方がたくさん居るのも事実です。
ルネサンス高校はそういった方のニーズに答えるために生徒に負担のかからない授業やレポートシステムを作り、今年で12年。卒業生も1万人を超えております。
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