アート&サイエンスコース
2016.09.03.Sat
現在進行中の教育改革_その「一丁目一番地」と思しき京都市立堀川高校の文化祭へ行って来ました。堀川高校の教員とは縁がつき、公開授業などで校舎内へ入る機会があると案内されていました。間近では9月17日(土)に「探究基礎II」のポスター研究発表会が予告されていましたが、あいにく大阪校の文化祭の日と重なっていました。
チャンスを逸し、私が残念に思っていると岩田祐樹くんが「今週末、文化祭があります!」と見つけてくれたのです。彼は後期から通学(スーパーサイエンス)コースへ加わる2年生で、大阪校の文化祭で展示を協力して貰うため理科室へお手伝いに来ていたのです。突破口を見つけてくれた岩田くんと一緒に今日、京都へ行ってきました。
堀川高校へは以前、正門まで行ったことがありました。今回、初めて中に入ってユニークなスペースを擁した校舎だと解りました。2棟の校舎をガラスで囲い込み、吹き抜けの空間(アトリウム)を形成していました。ここが研究発表のポスターの展示をしたり、今回のアトラクションのメインステージになるという算段です。これなら騒音も外へ漏れず、都会でも思い切り音量を出すことができ、音響も空気の振動ごと建物の内部で良く響き渡るのです。その躍動感ある熱気に、我々は即座に包まれていくことを実感しました。感動を創出する学び舎なのです。
理科室では、大阪校と同様、出し物の一つとしてピタゴラ・スイッチをやっていました(大阪校の作品はコチラ)。堀川作品の構成ユニットとして物理現象、①振り子の共振、②磁場を使ったガウス加速器、③電気と磁力を併用したレールガンの3つを採用し、組み込んで来場者に解説していました。物理学*を土台に応用する「堀川らしさ」を感じさせるアプローチでした。
ダンスなどの演技も、平素の授業や部活の競技をブラッシュ・アップさせ、パフォーマンスに仕上げていました。同校のスタンスが高校の学習内容をベースに出し物に仕上げていく姿勢を感じ、平素の勉学と行事を分けず、一体化させようとする姿勢が堀川の教育理念なのだと、私は受け留めました。これが、堀川高校が探究活動と受験突破を割り切って二分せずに、敢えて二兎を追い掛け、関連づけに成功してきた原理なのだと実感します。
音楽室では、卒業生が結成したバンド(概ね吹奏楽部のOBとOGらしい)が現役部員ほか、来場者へ見事な演奏を披露してくれました。団員同士でお互いの個性(長短含め)を尊重し合っている雰囲気が伝わってきました。これが堀川の校風かも知れません。それはクラス単位で名前(下の名前をローマ字で)を刷り込んだシャツを着込んでいた生徒が目に付いたからです。これは「伴に入学したら、伴に卒業しよう!」の決意表明なのでしょう。
初日のトリは、HDC(堀川ダンスカンパニー)の大胆、かつ華麗なダンスでした。競技経験者が新体操のリボンやバトンを用いて、器械体操の妙技を巧みに盛り込みながら創作して観衆を魅せました。歓声があがり、鳥肌が立つほどの感動を味わいました。高校生、恐るべしです。
* 9月8日(木)の午後、ふらっと卒業生の森田夕月くんが理科室に立ち寄ってくれたので堀川高校で貰ってきたプレゼン資料を渡しました。彼は高校生が大学レベルに匹敵する物理学を平易に説明しようとしている姿勢に感銘を受けていました。先進的な高校生たちの活動を伝えられて良かったです。
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画像・左:堀川高校のエントランス(KSKはキセキ=奇跡の意)、同・中:邦楽部の演奏(アトリウムの立体構造がわかります)、同・右:3年生授業ダンス(2階連絡橋にもギャラリーが見えます)
付記:帰路、同行した岩田くんから感想を聞き出しました。やはり彼も堀川高校の高校生から圧倒的なパワーを貰ったと述懐します。現代風のエンターテイメント性にも驚いた様子でした。たまたま通った学校で出会う仲間の影響の下、別々の人生を歩んで行く偶発性に人が翻弄されていく人生の妙味を感じます。THINKERSが提供する10代の若者向け交流プラットフォームがヴァーチャルな場となる一方、他校の文化祭へ足を踏み込む行動で別の校風にまみえる機会となるので、おススメです。
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ルネサンス高等学校 (大子校)
2021.03.02.Tue
ルネサンス高等学校 (大子校)
ルネサンス高等学校グループは、全国に3校(茨城、愛知、
大阪)、連携キャンパス及び受付・相談センター(東京・新宿代々木、神奈川・横浜、愛知・豊田、名古屋、大阪・梅田、広島、福岡)
を置く広域通信制高校です。
どんなタイプの方でも、安心して学習し卒業できるシステムを構築し、生徒一人ひとりのライフスタイルに合った"学び"を提供しております。
「登校してしっかり学ぶ」「友達を作って学校生活を楽しむ」という学校が多い中、最短年4日の登校で高卒資格が取れる学校は多くはありません。
一方で本当に高卒資格が取りたくても、仕事が忙しくて登校できない、子育てで手が離せないなど様々な事情で、学校に行きたくても行けない方がたくさん居るのも事実です。
ルネサンス高校はそういった方のニーズに答えるために生徒に負担のかからない授業やレポートシステムを作り、14年経ちました。卒業生も約15,000名となります。
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