アート&サイエンスコース
2017.01.08.Sun
教育デザイン室長の竹内です。年明け早々、教育界ウォッチをしてきました。昨年2月にキックオフした菊池道場が「夏まで待てない・・」という声に押され、「大阪冬の陣」として今日、拠点の追手門学院大手前中・高等学校(中央区)の大阪城を眺望する6階「大手前ホール」で決起集会が催されました。全国21都道府県から170名以上の教職関係者が一堂に介し、集まった顔ぶれを見ると、若手教員が目立ちました。今回の企画、「次世代リーダー育成大会」の趣旨にピッタリでした。
菊地省三氏は昨年、公立小学校を退職された一教員です。彼が始めた風変わりな教育活動は、いつしか荒んだ教室を蘇らせ、児童がイキイキと目を輝かすことで取材を受けました(NHK「プロフェショナル・仕事の流儀」でテレビ放映)。退職したことで彼の活動が「一校の、一教室の、一教員」の活動から、全国へ(現在、53支部)一気に野火が燃え広がる展開を見せたのである。時代の追い風を受けたとは言え、民間人主導の「草の根」運動としては最大規模の実践部隊と見て良いかと思います。
今回、3件の実践報告がありましたが、どれも前例のない取り組みで、時代が大きくシフトしたのを感じさせる内容でした:
(1)学校ぐるみの活動(追手門学院大手前中・高等学校 鷲見俊介先生) 2009年に菊池省三氏(現・道場長)が同校へ講演に招かれ、その時の聴衆の一人が管理職(木内淳詞校長)となり、学校ぐるみの体制が敷かれました。小学校で開発された菊池メソッドを下敷きにアドラー心理学を交え、中・高への移植を進め、担当者会議を重ね教員のマインド育成を進めることで、ひいては生徒へ反映する兆しが見えているそうです。
(2)町おこし支援策(高知県いの町教育委員会 乾孝治先生) 教員を退職し、行政へ転身し、首長・教育委員長・教育長・教育次長の合意形成の下、教育からの地方創生事業に先鞭をつけました。その名も、ずばり「菊池学園」。菊池氏が同市へ出張で滞在中は夜間、「菊池寺子屋」で(内外の)教員向けの塾も開いているそうです。教育現場でのイジメを放置し、不慮の結末を隠蔽する姿勢とは真逆で、歓迎すべきでしょう。
(3)異色校長の登用(大分県中津市豊陽中学校 山香 昭先生) 行政へ出向期間が長かった教員を教頭職を飛ばし、校長へ抜擢した例です。泥沼の轍に嵌った状態から抜け出るには、思い切った決断をするのは賢明な方法だと言えます。それも他所から引っ張ってくるのではなく、元教職員で目が曇っていない者を起用した恰好な例だろうと思います。それは、ブログの記事(山ちゃん通信)を見れば一目瞭然でしょう。
以上のように、各地で組織一丸となって教育改革が進み出したのを今日、確認しました。新しい時代の到来です。これまでは、菊池氏ですら現役教員時代に身内に「吊し上げ」を食らったそうです。同じ声は昨日のSSH指定校の事業へ参画した時にも聞かれ、何より私自身も経験しています。恐らくは日本中の学校で内在化している根暗な空気でしょう。今後、組織として健全化できた者が未来社会を制すること、火を見るより明らかです。さぁ、いよいよ変革が始まりました(文責:竹内 準一)。
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画像・左:菊池省三氏によるオープニング、同・中:分科会ごとのワークショップ(私が選択した「成長ノート」セッション会場の様子)、同・右:大阪城が臨める大手前ホール
付記:分科会で自己紹介し合った関係から推測すると、参加者の大半が小・中学校の教諭だった印象です。私のような高校の関係者も稀ですが、驚いたことに現役の国立高専の教員1名と知り合えました。彼の口にした「高専の教育を変えたいんだ。」の一言。かつての私の想いと同一であり、意思を継いでくれている高専教員の存在を知って、無性に嬉しい想いがしました。既報したように新生私学は旗揚げをしています(それも、間近な大阪府下)し、かくして教育改革の口火は切られました。
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ルネサンス高等学校 (大子校)
2021.03.02.Tue
ルネサンス高等学校 (大子校)
ルネサンス高等学校グループは、全国に3校(茨城、愛知、
大阪)、連携キャンパス及び受付・相談センター(東京・新宿代々木、神奈川・横浜、愛知・豊田、名古屋、大阪・梅田、広島、福岡)
を置く広域通信制高校です。
どんなタイプの方でも、安心して学習し卒業できるシステムを構築し、生徒一人ひとりのライフスタイルに合った"学び"を提供しております。
「登校してしっかり学ぶ」「友達を作って学校生活を楽しむ」という学校が多い中、最短年4日の登校で高卒資格が取れる学校は多くはありません。
一方で本当に高卒資格が取りたくても、仕事が忙しくて登校できない、子育てで手が離せないなど様々な事情で、学校に行きたくても行けない方がたくさん居るのも事実です。
ルネサンス高校はそういった方のニーズに答えるために生徒に負担のかからない授業やレポートシステムを作り、14年経ちました。卒業生も約15,000名となります。
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