新しい時代に即した新しい高校像(2017年09月27日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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新しい時代に即した新しい高校像(2017年09月27日)

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新しい時代に即した新しい高校像(2017年09月27日)

新しい時代に即した新しい高校像(2017年09月27日)

教育デザイン室長の竹内です。クレイトン・クリステンセン教授が『教育✕破壊的イノベーション~教育現場を抜本的に変革する』(2008年)を著してから、間もなく10年が経過する。その間、皮肉にも日本の科学技術の対諸外国に対する優位性は逆転を遂げてしまった。日本人の理詰めで考えることの不得手さ、変わることへの抵抗意識が、なし崩し的に今の閉塞的な状況を迎えたことは想像に難くない。

そのクリステンセンが推薦する HBS(ハーバードビジネススクール)門下のホーンとステイカー共著の最新刊『ブレンディッド・ラーニング』はオンライン教育をベースに、個別カリキュラムに基づく学習者が主体の米国の教育革命(ただし、その内容は多様である)を提示している。

ちなみに大阪の教育特区に開校したルネサンス大阪高校は、通信課程で一条校としての認可を得て、かつ都心(梅田)に開校したため通学コースも開設している。不登校や中退歴のある生徒が多い点ではハンデもある反面、理論的には最大限の自由度を確保している。が、その得がたい利点を余すところなく活用できるか否かは、教員と生徒の熱意如何に掛かっているのは言うまでもない。

2014年4月の開校以来、スーパーサイエンスコースの強みはフルタイムで「探究学習」に取り組める体制を確立している。が、生徒はどこかで心に痛手を受けているためケアをしながらの探究活動だから特段に旨味を貪っている気はしない。生徒一人ひとりの特性を把握し、突破口を探し出す手間は効率の悪さから見ても、あいにく集団一斉授業の比ではないが、そこで得られる学びは大きい。

スーパーサイエンスコースで進めている活動は、上流側(アップストリーム)の学びである(オイル・ビジネスに喩えると油田の試掘に匹敵)。常に、何か新しい実験や調査に着手すると遭遇する目新しい現象に注目する。大学と異なり洗練された研究成果(下流側の原油の精製・元売に相当)が求められる圧迫感もない。だから好きな素材で遊び感覚で深く学べる。このような学びは、大学へ入ってからは難しい。高校時代の特権である。しかし、その大切な成長期に正解も解き方も固定された受験対策を強いては、閃きや気づきの面白さの成長する芽を摘み取ってきたのが、従来の偏差値教育レジームだ(学校と学習塾との間に差はない)。

第一、従来の学校教育に辟易とし、脱落してきた生徒を前に授業も試験も無力である。唯一、使える手段が何かを実行しながら自分自身の力で開眼し、そこに好奇心の発露を抱く「情動」しか信頼回復するすべはない。

教科書の脚注を覚えたら合格するとされた入試問題は、Google検索の前では最早、意味を為さない。第一、大学入学の適性を高校時代の過去の経過で判定したのは大きな設計ミスであり、合否判定は受験生の未来の成長を知るアウトプット(発話力と論述力)で見定めるのが、世界標準のデザインである。スーパーサイエンスコースは少人数なので柔軟な取り組みが実現可能だから、そこで実験的に得られた成果は世間に発信し、得られた知見を広く共有化して行きたいと願っている(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

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画像・左:小松健司訳『ブレンディッド・ラーニングの衝撃』(教育開発研究所、2017年)の扉デザインから(抜粋)、同・中:吉松安弘著『旧制高等学校生の青春彷徨』(彩流社、2012年)、同・右:落合信彦著『アメリカよ!アメリカよ!』(集英社、1987年)

付記:かつて全国に38校開校した旧制高校は、世界の中等教育(中学校・高等学校)システムの中で「大日本帝国の贅沢品」を言わしめた一際、光彩を放つ高等教育への接続性に優れた教育機関であった(旧制高校が新制大学の教養課程に組み込まれた)。吉松本は、旧制府立(都立)高校、すなわち後の東京都立大学(現首都大学東京)の創立が、東京府立一中(日比谷高校の前身)校長・川田正澂の「東洋にイートン校をつくる」との理想に燃えた建学であった*1ことを述懐した貴重な記録となっている。

*1 以下のような川田語録が残されている:「学校は規律を厳重にすれば治め易く、いかにも整然としているように見えるが、この不自然な静粛を買うには、生徒の意気消沈という代価を払わねばならない。」

一方、落合(信彦)本は苦学して東京都立両国高校の夜学から米国大使館で行われた試験に挑み見事、突破して米国留学、そしてオイルビジネスに興じた後、日本へ帰国して著述業に入った経緯が自叙伝の形式で綴られている。一読すれば、海外へ留学してみたくなるような、躍動感に富む筆致である。

❏ 2018年春、大阪に新しい府立高校「大正白陵高等学校(仮称)」が誕生します(大阪府教育センター)。

❏OECDの掲げた"Education 2030"が、これからの世界の教育施策の動向を占うことになりましょう。

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