アート&サイエンスコース
2017.09.29.Fri
教育デザイン室長の竹内です。つい最近まで、「高校生は受験勉強をしていなさい。」が通り相場でした。しかし、今の日本社会が若者たちに求める素養の首位に「コミュニケーション能力」が来る現実があります。なぜに「社会」と「学校」の間で、このような乖離(ギャップ)が生じてしまったのでしょうか?
答えは単純です。学校教育が「見える」管理を重きを置き、学習者の「見えない」成長に目を向けて来なかったからです。授業を黙って聞くのを教員が生徒に強いておいて、「自分の意見や考えを述べなさい。」式の面接に対応する芸当ができようはずがありません。二階に追い込んで、梯子を外すような酷い仕打ちと、私は見ます。
一つの策は「生徒を檻のような教室」に閉じ込めてしまわず、外気に触れさせることでしょう。社会に一歩踏み出す年代の高校生であれば、尚更です。教室に閉じ込めておいて進路を決めさせるなど、無体なことです。人生の選択は、何かの縁があって生じるもの・・。それを隔離して済ますなどとは、反社会的な行為にも映ります。
私がいろいろな会合へ連れ回して成長した生徒が、今度は自分が担う分だと考えたのか、仲間の生徒を外の世界へ連れ出してくれるようになりました。私は最初のスイッチを一つ押しただけで、続きは生徒が真似をしてくれるようになったのです。これが教育が本来、備えている伝播力なのだと思います。この自然な発意による自律心が引き出せなければ、教育が有効に機能しているとは言えません(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。
❏ 世代の異なる人と交流することの重要さ(3年・岩田祐樹)
先日、同級生の新保くんと、滋賀県高島市にある「千晃(ちこう)織物」さんの工場見学に行ってきました。工場を経営されている馬場俊通さんとは滋賀テックプランターでご縁があり、以前一度工場を見学させていただいています。今回は新保くんを連れての見学ということで、改めてお願いしました。
工場に入ると、絶え間無く動く何台もの織り機が目に飛び込んできます。結構な迫力でした。馬場さんに織り機の仕組みを説明して頂きましたが、あれだけ速く動きながら精密に生地を織る織り機の技術は大変なものだと思います。それでも上手く織れないことはあるそうで、「どうしたら織りの失敗が減るか」、「上手く織れなかった時どうするか」を考えていくことが大切だとおっしゃっていました。つまり、「予防」と「事後対応」です。僕もこの二つは何ごとにおいても大切だと思っています。
工場見学の後は、近くの田んぼ(稲刈り後)と馬場さんのご自宅横の川で、それぞれ虫捕りと魚獲りをさせてもらいました。(馬場さんが網や虫かごまで用意して下さいました。ありがとうございました)。驚いたことに、自然の中にいる間、聴覚や嗅覚といった感覚が鋭くなりました。野生に近づいたようでした。高校生らしくないと思われるかもしれません。ですが僕は、このように思いっきり自然の中で遊ぶことも高校生の時期に大切だと思います。それにフィールドに出ると"面白いもの"が溢れています。
また今回、多くのテーマに触れていると気づきが多いことも実感しました。昆虫少年の新保くんと一緒だったので、バッタなど虫にはもちろん目がいったのですが、僕は刈られた後の稲ワラにも注目しました。少し前に凌くんと先生が、野生のColpodaを採取するために稲ワラが欲しいと話していたことを思い出したのです。最近、フィールドでの気づく力に磨きが掛かってきたように感じています。
今回工場見学に行って改めて強く感じたのが、世代の異なる人と交流することの重要さです。学校にいると同年代との関わりばかりになりがちです。ですが、学生の内こそ、様々な年齢や立場、職種の人と関わることが「コミュニケーション能力」の育成にも必要不可欠だと実感できました。
❏ 自然の中で「遊び」童心に帰る時間(3年・新保雅史)
昨日、僕は友達と織物工場に行ってきた。小さな工場で少ない人数でやっている所だったが、僕にはそれがやりたい事を自由にやってるなって感じがして、とても素敵に感じた。
その後、工場の近くの田んぼと川で虫取りと魚取りをさせてもらった。見たこともない虫を見つけたり、魚以外にもヤゴとか取ったり。僕たちは本当に小さい頃に戻ったみたいに時間を忘れ、自然の中に入り込んで遊んだ。
やっぱり人生を楽しく生きるには童心を忘れないことが大切だと思う。今の中高生たちには、学校や塾で勉強もいいが、たまには自然の中に入って「遊ぶ」ことを僕は勧める。
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画像・左:稼働中の自動織機(千晃織物の工場にて)、同・中:製造された製品群(同工場にて)、同・右:稲刈りを終えた田んぼ(工場の近く)
付記:高校生を大いに盛り上げるためのサイト『高校生応援NAVI』(株式会社 一蔵;埼玉県さいたま市)が見つかりました。メルマガ登録(学生向け)もできるようです。これが、新しい学びのトレンドです(竹内記)。
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ルネサンス高等学校 (大子校)
2021.03.08.Mon
ルネサンス高等学校 (大子校)
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インフォメーション
ルネサンス高等学校グループは、全国に3校(茨城、愛知、
大阪)、連携キャンパス及び受付・相談センター(東京・新宿代々木、神奈川・横浜、愛知・豊田、名古屋、大阪・梅田、広島、福岡)
を置く広域通信制高校です。
どんなタイプの方でも、安心して学習し卒業できるシステムを構築し、生徒一人ひとりのライフスタイルに合った"学び"を提供しております。
「登校してしっかり学ぶ」「友達を作って学校生活を楽しむ」という学校が多い中、最短年4日の登校で高卒資格が取れる学校は多くはありません。
一方で本当に高卒資格が取りたくても、仕事が忙しくて登校できない、子育てで手が離せないなど様々な事情で、学校に行きたくても行けない方がたくさん居るのも事実です。
ルネサンス高校はそういった方のニーズに答えるために生徒に負担のかからない授業やレポートシステムを作り、14年経ちました。卒業生も約15,000名となります。
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