アート&サイエンスコース
2018.01.28.Sun
昨日(1月28日)、滋賀県草津市(市立まちづくりセンター)で開催された『第13回・外来魚情報交換会』に出席してきました。集会の名称は紛うことなき「外来魚」がテーマでしたし、2年前に「環境保全クラブ」の合宿を兼ねて『第11回・外来魚情報交換会』に参加した時も、「魚」が話題の中心でした。
それが今回、特に初日は魚類以外の分類群、北米産のウチダザリガニ、アカミミガメを初めとするペット動物の野生化のほか、水際で繁茂する水陸両生の植物(オオバナミズキンバイ、ナナエツルノゲイトウ)が新たな脅威として話題に取り上げられていました。根や葉など植物体の一部からでも再生してしまうそうです。
今回の参加者も全国にわたるものの、元はパソコン通信・ニフティサーブの一つのフォーラム(仮想会議室)から生まれた活動が「琵琶湖を戻す会」(代表・高田昌彦氏)スタートラインだったそうです。
2日目には、TVでも話題になっていた都立井の頭恩賜公園でのかいぼり(コイ駆除)の事例も組まれていました。実は、ニシキコイやヒメダカなど観賞魚は野生では不自然な存在であり、広義(第三)の「国内外来魚」問題として認知されるようになってきました。学校の教科書の内容には盛り込まれていないが、かくして現実社会の最前線では、知識や情報は絶えず細胞分裂し、更新されていく性質のものだとわかります。
まるで、海底火山から溶けた溶岩が噴出し、次第に冷え固まって新しい陸地が作られていくダイナミズムを感じ取って下さい。高校生諸君には、間もなく最先端に自分も加わり、自分たちで新しい新天地を作っていくぞ・・と、そんな気概を抱いて欲しいと期待しています。生きている学びは、こういう躍動感に満ちた世界であることを高校生は知っておく必要があります。私はそれを伝える立場です(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。
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画像・左:外来魚情報交換会のオープニング画面、同・中:アメリカザリガニに駆逐されつつある希少種・タガメの個体群(姫路獨協大・市川憲平博士のプレゼンから)、同・右:主催者・高田昌彦氏による開会のご挨拶
付記:知識は教科書に書かれた内容を理解し、試験で正解して習得していく・・というプロセスは学校という特殊な場で起こっている活動にしか過ぎません。ホンモノの学びは自然界や実社会のあらゆる場面で遭遇し、絶えず関係者が議論し、改良を重ねて今日の姿が出来上がっていくのです。そのプロセスをすっ飛ばし結果だけを学ぶことは効率的なようですが結局、社会へ出てから現実に遭遇した時に無力です。私自身は、行政実務や海外業務で教科書に書かれていない問いと絶えず対峙してきました。新しい実験法や新しい学説を唱える必要があり、従来の試験方法や文献の不備を指摘し、間違いを訂正するのは第一線に立ったら自分自身の力で取り組まないとなりません。高校生のうちから、知っておいて欲しい学び方です(竹内)。
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を置く広域通信制高校です。
どんなタイプの方でも、安心して学習し卒業できるシステムを構築し、生徒一人ひとりのライフスタイルに合った"学び"を提供しております。
「登校してしっかり学ぶ」「友達を作って学校生活を楽しむ」という学校が多い中、最短年4日の登校で高卒資格が取れる学校は多くはありません。
一方で本当に高卒資格が取りたくても、仕事が忙しくて登校できない、子育てで手が離せないなど様々な事情で、学校に行きたくても行けない方がたくさん居るのも事実です。
ルネサンス高校はそういった方のニーズに答えるために生徒に負担のかからない授業やレポートシステムを作り、14年経ちました。卒業生も約15,000名となります。
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