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教育デザイン室長の竹内です。学校の「授業」や「試験」を頼りに学んで行くものと過信していると、トンデモない過ちを犯します。現実は、それほど甘くありません。これは行政実務や国際協力のリアルな実務現場を歩いてきた私からの忠告で、どうか聞いて戴きたい提言です(似た論調*1もご参考に)。

*1 学術分野の論客の一人、内田樹氏も意見表明するブログへ『受験生のみなさんへ』の一文を寄せています。

都庁時代、R&Dの部署からの業務命令で日本語論文を下敷きに国際会議へ出す原稿を翻訳に出す・・というので、草稿を起こし始めました。1人の研究成果を第三者が翻訳する作業は、実際は無理なのです。これは、日本語の世界しか知らない人には俄には理解して貰えません。英語の名詞には単数・複数を区別する必要があるので、実験をした当事者しか知り得ません。ですから、正しく翻訳するために「こう表現して欲しい」と指示事項を添えていくと、注釈分のボリュームが原稿本体の3倍くらいに膨れ上がることを恐れたからです。このような事情を担当者に書きかけの注釈つき原稿でお伝えし、この路線からは降りました。

結局、私は原稿を最初から英語で書き起こし、それをネイティブが私が書き下ろした英文を修正するということで工程1つ、カットすることになりました(経費も節約できましたがスミマセン、翻訳業の方には・・)。

ネイティブが校閲した英文にも問題が生じることが判りました。私が細菌の増殖を表現したgrowth(名詞)とかgrow(動詞)を用いた箇所を、校閲者は「数量が増す」と言う意味のmultiplication(名詞)やmultiply(動詞)と直してきました*2。英語として正しく"完璧"ですが、その分野の専門家の間で「使われない表現」なので、私は許容する訳に行きませんでした。対象とする読者が微生物関係の専門家グループではなく、例えば英語サイトで一般の読者を想定するのなら、これで何ら問題ないのです。しかし、特定分野の専門家同士で流通する論文の中では「使われない英語表現は馴染まない」のです。

*2 微生物学者の間では、1つの細菌細胞が伸長したり肥大する成長過程を無視し、栄養摂取したら次に二分裂して「細胞数が増える現象」の方を「成長(厳密には、生長)」と捉えているからです。

時代が下るごとに、専門家集団とは言え、僅かずつの変化は求めますので徐々に、英語表現は変わりつつあります。それは、英語が「今も、生き続けている言語」である証拠です。未開の地へと踏み込む研究者は、必要とあらば自分の信念に基づき、時に新しい造語を生み出しながら前進する必要があります。それは最先端を行く者しか知り得ない「権利」でもあり、後へ続く者への「義務」でもあります。かつて私が師事したChris Freeman教授もNature誌に"enzymic latch"という当時の辞書にはない単語*3を生み出し、それが広く認知されるようになりました。私自身も、かつてスカミング(scumming)という新しい用語*4を必要に迫られて論文の中で定義して使い出した経験があるから重なる世界でした。

*3 以前は、enzymaticという単語しか存在していませんでしたが、これは「酵素反応の動力学」を記述するための綴り字であり、単に「酵素の作用による」を意味すべき単語は生まれてなかったのです。

*4 明らかに性格の異なるバルキングと同一視されてきたか、フォーミングという初期の発泡現象に目が向けられていました。スカミングは今日では堂々と、公開特許(公文書)の記述にも使われます(が、「スカミング」を「バルキング」と区別して定義し、用語を世に出したのは私が最初です)。

今日、3年生になる福田夏綺さんが、来週に迫った研究発表用のポスター作りを進めていました。私が彼女に与えたアドバイスは、高校課程の授業や試験に基づく教育を逸脱した「独創性」をアピールする場では、「あなたが訴えたい内容や表現そのものが、優先する」という真実を伝えました。これは、私が上に記述した例のように世界で「モノゴト」が決まっていく最先端の地に身を置いた経験からです。

自分が発見者になった時、その当事者に決定権がある・・というのが、私の助言です。「自由」に表現することが許されます。それと同時に、後に続く者への「責任」も程よく感じられるものです。前途ある高校生の諸君には「正解すること」などという矮小化された学びではなく、まだ見ぬ地の果てに踏み込むと「未知の世界」があり今後、そこへの到達が必要不可欠になる*5と私は伝えたいのです(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

*5 このまま少子化が進み、高等教育の国際間の競争力が激化すると、入試偏差値の序列より未知の課題を発見し、取り組む素養を磨くことが進学後のキャリア形成に必要不可欠な要件になります(30年後の学校像)。

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画像・左:ポスター作成中の福田夏綺さん(新3年生)、同・中:作成中のポスター(絵から文を読み解く場面)、同・右:Google(画像)検索を用いて英語圏での使われ方を確認

謝辞:今回、取り上げた英語の絵本*6は、Gecko Press社(ニュージーランド)の"When Dad Showed Me The Universe"で、昨年の神戸女学院大学の『第8回・絵本翻訳コンクール』で選定された課題図書です。原本1冊は、同コクールへ応募したルネサンス大阪高等学校へ贈呈されました。同大から献本された原書は、こうして新しい英語読解の学び方の発見に貢献した事実を謝意と伴に、ご報告したいと思います。

*6 絵本で英語を学ぶ方法は、英国ブリティシュ・カウンシルの"Learning English through picture books" のコーナーが参考になります。

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