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女子高生に英語トークの「お手本」を見た(2018年07月14日)

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女子高生に英語トークの「お手本」を見た(2018年07月14日)

女子高生に英語トークの「お手本」を見た(2018年07月14日)

今日、神戸大学百年記念館六甲ホールで開催された 4th Science Conference in Hyogo に生徒と体験に行って参りました。発端と言えば、1年の丹治遥さん(ハルトくん)が神戸大学などが企画する高校生の人材育成プログラム"ROOT"に応募した際、サイエンスショップの担当者(蛯名邦禎名誉教授)からチラシを貰ってきたことに始まります。今日は、当事者のハルトくんとインター校に在籍していた経歴を持つ料治輝くん(1年)と私の3名で六甲キャンパスへ向かいました。

特別講演は、西播磨天文台の研究員Stefan Baar博士(室蘭工業大学で博士号を取得)のドイツ人研究者で、講演は星雲や天の川など美しい写真を散りばめ、天文学の話題を取り挙げ、英語で行われましたが、ご本人と言葉を交わしたハルトくんによると「日本語が上手でした*1」そうです。 ハルトくんは講演後、トップバッターで会場で真っ先に手を挙げて質問*2して、口火を切っていました。

*1 最近は、日本に住み、日本語を話す外国人が多くなりました。この動画もドイツ語圏の出身者ですが、無理なく日本語を話しています(物腰まで日本人的でしょ?)。将来、人は複数言語を使うように進化するのかも。*2 ハルトくんからシュテファンさんへの問い掛けは、「なぜ、日本の西播磨天文台に来たのか?」という素朴な "Why~" 質問でした。学校英語としては問題ありません。が、実は中級から上級者は使ってはならない禁句であることを知っておいて良いかも知れません。それは相手が「尋問を受けているように聞こえる」からです。これが、教科英語と標準英語の差です。学校英語で教えていても使われない英語表現もあれば、逆に、世界中で皆が使っているのに日本の学校英語で教えていない英語表現も結構、あります。ナチュラルな英語に触れていると、日本人が使う英語が奇異に見えたり、聞こえたりするものです。対策は、学校英語から一定の距離を置き、ナチュラルな英語に多く触れ即、使い込むことです。その差は、直ぐてきめんに現われます。

今回の高校生の研究発表会は「兵庫・咲いテク(Science&Technology)」という兵庫県下のSSH指定校(尼崎小田、六甲アイランド、武庫川女子大附属中高、神戸)及び県教委でつくる事業推進委員会が準備した催しです(配布プログラム奥付)。今日、大阪から駆けつけて良かったな・・と思える研究発表に出会えました。エントリー#7(ポスター番号2P7)の兵庫県立大学付属高校の女子生徒の発表でした。原稿を見ずに、しかもに暗記にも頼らず、自然に手振り身振りを交えて(英語は全身の動作を伴い、想いを言葉に載せないと上手く発話できないほど運動量の豊富な言語)トークしてくれていました。

私は1回目を聞き、まさかの2回目が始まったので直ぐ、休憩していたハルトくんを呼んで連れてきました。小声で「これが、理想的な英語プレゼンだよ!」とささやきながら・・。ハルトくんは直ぐ、発音、イントネーション、原稿に頼らない_他の高校生の研究発表と全く別モノであることを理解しました。しかも、質疑応答へと移ってからも、同じペースを保ちました。彼女は発表を通じ、入れた英語を引き出すようにすることを心に決めていたと思います。とかく日本人は目的と手段を履き違えてしまうことが多いものですが、彼女は別格でした。

彼女ほど準備が整っていない生徒たちも、私の質問に対して全身で質問の意図を理解しようとしている姿が見られ、好感が持てました。これが外国語学習が本来、持つコミュニケーション力を鍛える方策であり、日本人は母国語でも知らない世界だと思います。外国語学習は言語運用力を通じて、思考力を鍛える効果があるはずです。

最後に私はポスター上の写真で赤と青の色に関する質問を「研究の本質からはズレているけれど」と質問してみました。明らかに想定外の質問だったでしょう。彼女は私の発話を聞き取り、自分で言葉を探し出し、返答してくれました。彼女の英語運用力はホンモノです。この新世代を日本は、中国や韓国に負けないくらい育てていく必要があります。帰国子女やインター校で磨いた英語力ではありません。彼女のは、国内で使える英語の学び方をして会得した英語力と思いました*3

*3 ロシアのトムスク工科大学では英語科の反対を押し切り、専門学科へ英語科教員を10年掛けて再配置したことで、専門を英語で学ぶ仕組みを完成しました(その努力により研究大学へと昇格)。そこで育った留学生を2名、前任校の国立高専で国際交流室長として受け入れた経験がありますが、英語教育改革の下で育ったロシアの学生が身につけていた(米語でも英語でもない)無国籍な英語と酷似していました。

もう1点、私は発表した高校生に(日本人なら問わないであろう直球の)英語で質問をしました。それは「このテーマはあなた自身が考えたのか、それとも大学の指導者が考えたのか」です。私自身、高校生に対し研究指導してきたので、答えは承知しています。しかも彼女の研究発表は、神戸大学および近隣大学のコンソーシアムで運営される「ROOTプログラム」からのエントリーでした。しかも、彼女は兵庫県立大学附属高なので、兵庫県立大学とも密な関係にあります(SPring8 や西播磨天文台などの研究施設が近隣に揃い、自然科学部の活動が活発です)。同校では、高校生が大学水準の指導を受けている実感が伝わってきました。

ハルトくんの場合、メロシラの大量培養というテーマを既に進めています。ROOTプログラムは確かに魅力的ですが、自分のテーマに邁進できなくなる矛盾も抱え込みます。それでも、私は彼女に外の世界があることを心に傷を負わず知っておいて貰いたかったのです。一見、遠回りなようですが、この手続きを経ず自分の立ち位置を認識できる人はそうは居ません。自分の殻の中に閉じこもってしまうと、外が見えなくなる弊害があります。その意味では、ROOTプログラムへの挑戦も、理想的な英語トークを目の当たりにした経験も、今後の目標になること疑いありません。私も今日、暑い中、六甲の丘へ目指した目的は達成できましたと自覚しました。見るべきものを見てしまったら、足早に大阪へ帰りたくなったものです(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

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画像・上段左:配布されたプログラムの表紙、同・上段中:当日受付をするハルトくん、同・上段右:特別講演の開始に先立ち講師(シュテファン・バール博士)紹介場面、同・下段左:英語で研究発表中の女子高生(兵庫県立大学付属高);口回りの筋肉も鍛えられていました、同下段右:神戸大学百年会館から眼下に見下ろす街

付記:外国語を真に学ぶと、その言語に付随してくる文化ごと身につくので解ります。学校の成績に拘っていると到底、到達できない域です。私が会った中で記憶に残るのは、JICA でタイ国へ派遣中に知った業務調整員の山田俊雄さん(北大・海洋化学出身の方でしたが、若い頃に水道事業でタイに協力隊派遣の経験がありました)は、タイ語を話し出すと顔つきから何からがタイ人以上にタイ人になります。逆に、日本へ高校から留学したというタイ人女性に現地で会いましたが、言葉だけでなく物腰や物腰など身体から出る空気が完全に日本人以上に日本人でした。外国語学習の本質は、タモリのニセ外国語とかコロッケさんのモノマネの域にもほど近い。

私も、英語を実用レベルで使ってきてハッキリと自分の考えを持ち、意見を口にするようになりました。そうすると自然と英国社会で受け入れられたのを感じたからです。逆に、これがないと英国で生きていくことは無理だったろうと想います。科学の探究力も鍛えられた実感がします。私は英国を去った今も、英国にいた時(否、それ以上の)の感覚で実験や観察しています。これらに共通しているのは、外国語を学ぶとその背後にある思想や文化まで一体化して多少、誇張気味に身につく・・そんなイメージで私は捉えられます*。 表面的な試験で測れる能力ではありません。外国語学習は、既存の学校制度とは経験上、馴染みが良いとは思えません(竹内記)。

* 以下のサイトに掲載された記事(本川達雄氏へのインタビュー)の内容は論点が似ています:
理系の英文を、どうして初等中等教育でもっと教えてくれなかったのかと腹が立ちます(抜粋)。

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