1年生が「ポスターセッション」を初体験|通信制高校のルネサンス高等学校

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1年生が「ポスターセッション」を初体験(2018年07月28日)

アート&サイエンスコース

1年生が「ポスターセッション」を初体験(2018年07月28日)

1年生が「ポスターセッション」を初体験(2018年07月28日)

高校生は3年間で入れ替わっていく。極めて、ターンオーバー・レートが速い。育ったと思ったら即、卒業してしまう。当サイエンスコースでは比較的、卒業後も関わり合いを持ってくれようとしている卒業生たちが出ているので、恵まれている方だが。学校という教育の場では、いかにも教員が生徒を育てているように思われているかも知れないが、私自身は生徒同士の影響力の方が教員の影響力よりも遥かに高いと感じる。それも、さまざまな意味で機能する(マイナスの事例からプラスの教訓にすることもアリ)。

一流校や有名企業の強みは、実際に優秀な人材が介在する効果もあるのだろうが、加えてそのような場にいることで構成員がお互いに鏡を見るように感化されるミラーニューロン効果もあり得ると思う。サイエンスコースでは、その種の教育効果が働くように、意図的にデザインを組み込んでいる。今回のポスターセッションへの参加もその一環である。昨年度(11月の開催)と同様、今年も奈良県立青翔高校SSH 交流事業に招待校として2件のポスター発表枠を頂戴し、1年生が2組*1が挑戦した。

*1 参加者のうち料治輝くんと今村奏音さんの2人は、3月末のIBLユースカンファランスにも出ていない新参者なので、発表会場の雰囲気そのものを身体で感じて貰うのが第一の目的であった。初心者のうちは往々にして怖気づいてしまいがちだが、輝くんは早々に会場入りして意気込みを見せていたし、奏音さんからは「ぶっつけ本番ですね。やってやりましょう!」とLINEで返事があり気迫がみなぎっていた。冒険心は、若さの特権だ。

4月に新年度がスタートして僅か3ヶ月余り経過しただけの7月開催ですから他校は2,3年生が参加の中心だが、我々は先輩たちの残した研究成果を結果を追試する・・と言うコンセプトで挑戦した。以下に発表概要と、それに対し寄せられた評価コメントを抜粋しておく:

1)プロチスタ(コルポーダ属)の休眠シスト(追試実験稲ワラからコルポーダが分離されたことが、繰り返し再現可能化を昨年度から引き続き新規に稲ワラを購入して検討したが、再分離は成功しなかった。一般に、科学実験は追試できないと事実ではないと語られるが、微生物の分離に関しては決して容易ではないことを知った(50年間も再発見できなかった例もある)。「偶然から生まれた発見で、まだまだ分かってないことも多いと思いますが、だからこそできることが沢山で、これからが楽しみだと感じました。追試が難航しているということなので、原因をいくつも考えて追試てきる条件が見つかるといいですね。(神戸大学・大学院生)」さらに、現職教員の方からは、「観察用キットが市販されたら購入したい」とのナマの声も寄せられた。

2)汽水産巻貝(カワザンショウガイ)の吸虫セルカリア 殻長1cmに満たないカワザンショウガイは食糞して生命維持のエネルギーを獲得する食性がある。そのため水鳥の糞なども拾いやすく寄生虫に感染しやすいためかセルカリアは確認できた。それに反してイシマキガイは付着珪藻など生物膜を摂食し、畜養しても絶食に耐えられる傾向があり、寄生虫を取り込みにくい(セルカリアは実験で確認できず、文献記載でも見当たらない)。巻貝の食性と寄生虫の感染性とは、密接な関連があるように思われる。「観察ベースで発見したことをどんどん掘り下げていて、とても面白かったです。」また、「陸水学会の発表内容より深くなっていて素晴らしいと思いました。」というコメントも・・(両者とも神戸大学の関係者から)。

正解が解っていない探究活動では、ぼんやりと輪郭が見ている状態から、新たな結果に基づき考察を進めていくことで、次第に輪郭や中身がハッキリとしてくるプロセスを味わうことになります。これは未踏の大地へ踏み込む探検にも似た感覚だと言えます。その解らなかったことでも徐々に明確化していく探究学習でしか味わえない醍醐味を実感して欲しいなと、心から切に願っています。これこそ一生の役に立つ、ホンモノの学びだからです(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

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画像・上段左:ポスター発表会場の様子、同・上段中:講演「水中生物の世界を覗く未来のメガネ? ~環境DNA」(神戸大学・源利文准教授)、同・上段右:「サイエンスギャラリー」会場となった大阪国際交流センター(天王寺区)のエントラス、同・下段左:堂々とした料治輝くんのプレゼンの様子*2同・下段右:初体験の今村奏音さん(右)とタブレットで動画を見せる丹治遥さん(左)

*2 中村碧くんに同行して十三干潟や城北ワンドと言ったフィールドを経験し、短期間でカワザンショウガイの食糞している証拠を掴んでいた料治輝くんの堂々とした発表態度には、同行した我々は驚きました。ハルトくん(丹治遥さん)と話して意見が一致したのは、輝くんがインターナショナルスクールに在学して、プレゼンの文化の中にいたことが自己表現のセンスを磨くのに直結したのではないかと言う点です。先日も、ECCの英語体験講座で異文化に触れました。自己表現という点では、大阪では千里国際高等部などインターナショナルスクールの雰囲気を持つ学校の出身者に一日の長を感じることがあります。近々、ハイスクール放射線サマークラスで交流する機会があるので、これからのグローバル時代に求められていく素養を学び取りたいと期待するものです。

付記:今回のポスター発表は、メインの実験・観察を行った当事者が当事者の裁量で行う研究発表ではなく、4月に入学して間もない生徒(丹治遥さんはプレスクール時から中学生からの参加なので異例)たちが即席で、当の生徒が自前で実験・観察を進める前の段階で、敢えてゴール(目標地点)である研究発表の会場の雰囲気に触れて貰うという強硬策でもありました。しばしば、学校教育は易から難へ段階を踏んで成長できるように常套策でデザインされていますが、逆にゴールを仮体験させてしまった方が効率的であると、私は感じています。短期留学してみて、英語の勉強の必要性を実感した・・という肉声をよく聞きますが、ある意味、共通していると思います。追試というミニプロジェクトでも、何もしてないゼロの状態とミニプロジェクトでは格段の差が生じるます。ニワトリとタマゴの関係と同じですが、チャンスがあれば「ゴールを先に見せてしまう」という策は教育デザイン上も、至って合理性があると予見していました。学校教育にデザインの趣向が必須です竹内記)*3

*3 私が4年前、「教育デザイン室長」を名乗った時点では、教育デザイン(instuructional design)はICT技術を用いた自学自習教材の開発程度の狭義でしか定義されてませんでした。今ようやく時代が共通善と同調してくるようになりました。逆に、従来の学校教育にはデザインらいしデザインは施されてないため、漫然と時間と経費だけ費やして、つまりは人間が本来、備えている無限の可能性を「浪費」させてきたとも言えるのです。その結果が不登校・中退者の続出という証拠がありながら、その責任を生徒の側に転嫁してきたのです。効果が上がらない学校教育は、「教育」本来の定義から外れ単にコマの埋め合わせする「作業」に過ぎません。私は教育の定義の再考を日本社会に「社会善」を形成するため、切に求めたいと願います。

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