自家製「コバエ・トラップ」で学ぶ商品開発(2018年09月03日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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自家製「コバエ・トラップ」で学ぶ商品開発(2018年09月03日)

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自家製「コバエ・トラップ」で学ぶ商品開発(2018年09月03日)

自家製「コバエ・トラップ」で学ぶ商品開発(2018年09月03日)

今年は猛暑のためか、油断すると生ゴミから直ぐコバエが湧きました。そこで自家製のコバエ・トラップを試作してみる予備実験を実施してみました。その初期の状態は以前、報告した通り、野生のコバエ(ショウジョウバエ、ノミバエを問わず)がダニに寄生されていたので驚いたワケです。

自家製トラップを設置して1週間以内は、問題なくコバエを駆除できました。が、1週間を過ぎると自家製品には問題を生じてくることが明らかになりました。先ず、容器の外側で麻痺したコバエが落下する欠陥です。

この初期トラブルは直ぐに気づき、市販の台所用の界面活性剤を僅かに滴下して、コバエが培地に着地した脚裏から農薬が即座に浸透するように工夫しました。その改善効果は確かにあったのですが、1週間も経過すると浸透性を高める効果が劣化しました。恐らく培地内に捕獲されたコバエの表面に付着していた細菌群集の中に界面活性剤を分解してしまうタイプがいたのだと思います。最近の界面活性剤は生分解性が良好になるように改善されている分、ここではその "環境に優しい" 特性がアダになったのだろうと思います。

次に、商品だとしたら欠陥を抱えていると実感したのは、培地の表面にカビが生え出したことです。スタートして1週間以内でしたら、問題なく使えました。界面活性剤の場合と同様、添加した農薬(市販品)も毒性を抑え、かつ農薬としての在留性を弱めるため、生分解性を高めるため化学構造を修飾している可能性があります。

かくして自家製トラップを製造する原材料としては環境面で優しかったものの、トータルな商品としての性能では1週間を越えて使うと効力が落ちると判明しました。自家製トラップが市販品以上にコバエを一網打尽にした性能に一喜一憂しましたが、市販品ではトータルな駆除効果を多少、犠牲にしても装置内でカビが発生したり、効能が劣化することがないように材料を吟味し、チューンしたであろうプロの努力の跡を辿ることができます。

察するに市販品を開発した技術者は、コバエをトラップする性能と商品が使用期間中に劣化しないように工夫するというジレンマと闘ってきたのだろうと、想いを馳せることができました。

一方で、野生のコバエの身体には洗剤や農薬の成分を分解する微生物が付着していて、なかなか一筋縄で行かない現実を知りました。無論、1週間単位で自家製トラップを作り直せば構わないのですが、いざ商品開発し、それを市販するに至るまでには、いろいろクリアしなければならない問題があるのだ、と実感しました。人間と害虫は、化学薬剤を介して常に綱引きを続けているのだと実感しました(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

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画像・左:界面活性剤の効果が劣化してきた証拠(トラップの外で運動神経が麻痺したコバエが落下)、同・中:1週間以上を経過した自家製トラップには、カビが生育してしまう、同・右:自作トラップの有効成分_左:界面活性剤*1(Lifelex、コーナン商事)_右手前:殺虫剤(ダントツ=クロチアニジン*2、住友化学)

*1 アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、脂肪酸アルカノールアミド、*2 ダントツ水溶剤(顆粒125g)

付記:コバエ・トラップ用の殺虫剤は、市販品では一律、ジノテフラン(ネオニコチノイド系;三井化学製)が使われていましたが、自家製には園芸用の市販品(商品名:ダントツ水溶剤;住友化学製)を使用しました。いずれもミツバチの集団に悪影響を及ぼす懸念があると言われるネオニコチノイド系の昆虫の神経系に特異的に作用する浸透性農薬であり、蜂群崩壊症候群(CCD)など、自然環境に深刻な影響を及ぼす懸念も指摘されている。一方、理学系で生物学や化学を専攻した卒業生が、薬学や農学の卒業生に交じって農薬の開発研究に貢献してきた例もある(旧東京都立大学信州大学で近い研究室に配属されていた昔の同僚たちの活躍を今回、知ることになった)。私は、大学で学んだ基礎を水処理行政(上下水道の実務)分野に活かした立場であるが、昆虫学を専攻した旧友は化学系の企業(三井農林住化エンバイロンメンタルサイエンスなど)へ行った。学生時代の専門を如何にして実社会での職業経験に橋渡ししていくのかを考えてみる手立てにして戴きたい(竹内記)。

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