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ライティング(執筆)技術の指導始めます(2018年09月19日)

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ライティング(執筆)技術の指導始めます(2018年09月19日)

ライティング(執筆)技術の指導始めます(2018年09月19日)

昨日(18日)、21世紀型学びを学習塾として既に実践段階に突入している類塾関係者と意見交換できました。その中で、高等教育の要望を満たすライティング指導に関する確固たる技術は開発途上にあると伺いました。

今の高校生の年代に圧倒的に不足しているスキルは、まとまった論旨のある文章が書けないという欠点です。恐ろしいことに、文章化する力が不足しているということは思考が熟成していないことの証拠でもあります。定期試験や入学試験で得点することに意識をフォーカスした結果、肝心がスキルが養われていない事実が露呈されていると言っても過言でありません。客観試験が「パターン化された収束型の思考回路」の形成を促すから、思考が硬直化するのは当然過ぎる弊害です(ハッキリ言って、有害です)。それに対し、文章として論述していくプロセスには「ガイドなき発展型の思考回路」の形成が必須となりますので、両者の方向性は真逆なのです。

言い換えると、これまでの画一解を要求する定期試験や入学試験はパターン化脳を強制し、自由な思考能力を封殺する教育デザインが施されていたと断定できます。だから過去の20世紀学びには、引導を渡したいのです。その檻の中に閉じ込められていたら、文章が書けない高校生が多数、生まれるのは当然なカラクリ*1でした。

*1 それでも、文章が書ける生徒は出ない訳ではありません。が、観察してみると、本好きで読書量が多い、自分で日記や小説を書くなど何らかの形で自分で文章をアウトプットする習慣があると、この弊害を免れます。

理想的な文章指導は、エッセイ・ライティグです。が、欧米の大学・大学院で入試判定に必須条件であり、イキナリの挑戦は敷居が高い目標です。そもそも「書きたい!」内容を手元にストックしていない限り、ない「弾」は撃ちようがありません。日本人が「英会話ができない」とよく言われますが、話すべき話題(主義・主張)もなく、そもそも空っぽなのが原因です。日本語でも意見表明できない人に、英語で主張するなど無茶なのです。

そこで、エッセイ・ライティングの前段として、次の3種類のライティグ課題を考案し、サイエンスコースの学生と卒業生に協力を求めてみることにしました。教育特区の通信制高校の新たなる試みを公開実験します:

(1)フィージビリティ・スタディ プロジェクト提案が実現可能か否かを事前に検討*2した成果を報告する目的です。今回、コバエ退治のため誘引-殺虫トラップを試した今村奏音さん(1年)の代案として、理科室で爬虫類のカメレオンを飼育し、コバエを捕食・駆除する試みの可能性を検討して貰っています。

*2 JICA(国際協力機構)が要請されたプロジェクトを個別に審査するために常套策として用いる評価手続きにヒントを得たものです(新スキームにBOPと言う日本の中小企業が途上国へ進出する支援もある)。

(2)トピックス・レビュー 特定の話題に関する2~3の書籍または資料を集め、そこから得られた情報を各自の視点で論評*2して貰う活動です。今回、書道クラブ発足時に掲げた「水墨画も含む」との公約が果たせてないことから、参加希望を表明してきた宮森芳弥くん(2年)に参加して貰うことに決めました。

*2 欧米の大学で2,3冊の膨大な読書を課せられた際に自然と身につく学習法からヒントを得たものです。同じトピックスを扱う1冊目を丁寧に読み、2冊目以降は、同じ記述内容をスキップしながら1冊目には書かれていなかった差分を見つけるようにして読み込む手法です。日本では、これを強調して指導したケースは寡聞にして聞きません。文献調査の後、総説や学位論文の緒論を書く時に役立ちます(タイや英国の大学院では、この"第1章"を文献レビューとして書かせることで、研究を進めるか否かの関門にしてました)。

(3)バックキャスティング・プランニング 個人あるいはチーム、組織が未来に設定したゴールを起点として逆算するように今、為すべきことを考え出す手法です。現在を起点に将来を外挿するフォーキャスティング法では発散的になってしまうが、バックキャスティング法*3ならば未来の到達点と現時点を直線的に結ぶことができるため、今為すべきことが明確化できる大きな利点があります。この課題は、卒業生の岩田祐樹さん(大学1年)に、自分自身の人生(勉学)設計のために急きょ、ご協力して戴くことになりました。

*3 バックキャスティングの立案策は、スウェーデンのナチュラルステップという環境教育団体(NPO)が採用することで広まってきている。日本では、小沢徳太郎氏によってバックキャスティングは広められた。

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画像・左:卒業生らが文化祭代休日の本日、来校し新しい書道と墨絵の融合を探索中(左:岩田祐樹さん、右:宮森芳弥くん)、同・中:最新の水墨画技法書の例(根岸嘉一郎氏の著作、日貿出版社刊)、同・右:水墨画の新作画集を見る宮森くん(手にしているのは、篠原貴之氏作品集

付記:ライティング*4は、学校教育が目指すべき究極のゴールだと言って支障ありません。教授する上で、最もハードルが高いため、今まで学校教育では後回しにされてきたのが実態であり、ライティングが軽視されてきたのではありません。欧米のPhD(博士号)の審査会でも、口頭試問(英語圏ではviva、米語圏ではdefense)も課せられますが、文字情報として残される論文は客観的な証拠物件となるので最も重要です。定期試験や入学試験で問われる問題は、"採点して点数化する"ために都合が良いから採用されてきただけのことで、その採点が学習者に対する評価方法として最適化された手段だと言う意味づけなどはありません。昔は受験者数が多いから"篩い落とす"必要があっただけで、博士号のように僅少な候補者を審査する場合には、研究発表(プレゼン)と口頭試問がセットになって採用されてきた事実が立証しています(竹内記)。

*4 高校生や大学生のライティング指導を意図した成書は重要性に反し、現時点で以下の図書しか和書では刊行されていません。今後、このジャンルの充実こそ最も期待されています:渡辺哲司・島田康行(2017)『ライティングの高大接続:高校・大学で「書くこと」を教える人たちへ』、ひつじ書房刊。

本書によると、1998年の国立大学の全学部長を対象にした調査で、「自主的、主体的に課題に取り組む意欲が低い(84.8%)」、「論理的に思考し、それを表現する力が弱い(77.3%)」の2項目が突出し、3位の「基礎科目の理解が不十分(47.9%)」を大きく引き離していた。それならば、"基礎学力"と呼ばれるものの実体を、教科の基礎的な知識の習得以前に将来、深刻な学習障害となり得ることを大学人は認識していながら、20年間も最優先すべき重要問題の解決を今の今まで先送りしてきたことになる。由々しき姿勢であると言えよう。

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