探究学習の「ハードル」に対処する段階学習(2018年10月05日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

探究学習の「ハードル」に対処する段階学習|通信制高校のルネサンス高等学校

メニュー
 

大阪

探究学習の「ハードル」に対処する段階学習(2018年10月05日)

サイエンスコース

探究学習の「ハードル」に対処する段階学習(2018年10月05日)

探究学習の「ハードル」に対処する段階学習(2018年10月05日)

サイエンスコースでは、今年の猛暑からコバエが発生し、駆除に苦慮してきました。市販品を買っていてはキリがないため、思い切ってコバエ・トラップを自作し、最適化を試してみることにしたのです。

試した結果、自作品は餌(ベイト)を選べば効果が高いコトを知りましたが、1週間以上使い続けるとトラップの底面(寒天ベース)を覆い尽くしてしまうほど、カビが生えてきてしまうことがわかりました。ある意味、驚きでした。それはネオニコチノイド系の農薬や浸透性を高めるために添加した界面活性剤をコバエが持ち込んだ菌類が毒性に耐え、分解してしまう可能性を実感したからです。現在の農薬や洗剤は、環境中での残留性を低減するために生分解性を高め随分、ソフト化されているのだと理解しました。

しかし、自作コバエ・トラップの効能を高めるため、改善プロセスを体験しました:1)農薬だけでは浸透性が弱く、トラップの外でコバエが死滅してしまう。それを防ぐため界面活性剤を添加し、浸透性を高めた。2)カビの繁殖を阻止するため、メチレン・ブルーを寒天ベースに加えた。この改良によりカビが全面を覆うことはなくなったが、色素が虫体に浸透し、ショウジョウバエの赤眼が染るような支障も出た。3)寒天ベースが乾燥すると、ハエがトラップの底面を歩いたり飛び立ったりする問題が生じ、保湿剤として水(またはグリセリン)を添加して対処した。

誘引材の中で、納豆に即効性が見られました。他の材料(ミニトマト、バナナ、小エビ、ベーコン)は材料が微生物分解を受けた後、腐敗臭が出るため遅れてコバエに対する誘引効果を発揮し出しました。駆除対象となったコバエは次の3種類で、以下のような鑑別基準に従いました("検索表"として示す):

 ・捕捉したコバエが、赤眼である:ショウジョウバエ(果物や野菜に湧く)

 ・捕捉したコバエが、黒眼(複眼の形状が長細い)である:

          ・細長い触覚を持つ:キノコバエ(観葉植物の土に湧く)

          ・太い後ろ脚を持つ: ノミバエ(肉質に湧く)

以上のようにコバエ退治のごとく実用が目的であっても、次々と問題が生じては解決するアクション・リサーチが成り立つことを生徒(1年・今村奏音さん)と教員が同時に経験できました。教員は前年度の経験があり、多少の知識に勝ったものの、壁に突き当たった時、頭を抱えたコトは事実ですし、生徒の眼の前で誠実に訂正をしなければならない場面が起こり得ます(一例として、ショウジョウバエの赤眼が抗菌材の色素で赤黒く変ってしまい、黒眼のハエだとデータを見直す必要が生じ、黒眼の中に触覚の長い別種のハエが混在している事実に途中で気づいたことなど)。

探究学習が定型化された既存の授業と大きく異なる点が、生徒と教員が伴に手探りをしながら最適解を見つけていく体験をする学びのプロセスと言えましょう(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

----------

画像・左:誘引材の例(ミニトマト;左上を起点に時計回りに)及びコバエ3種(ショウジョウバエ、ノミバエ、キノコバエ)、同・中:Excelのデータシートへ結果を入力中の今村奏音さん、同・右:トラップ・ベースにコバエに対する5種類の誘引材(アトラクタント)を仕掛けている今村さん(1年;ハルトくん撮影)。

付記:コバエ・トラップによる駆除は化学薬剤を用いた害虫駆除*1である。ネオニコチノイド系農薬の生活環境利用に抵抗感があったが、生分解性の面で改善が進んでいるようにも感じた。生物学的な代替手法は安全性の面で望ましいが、ハエトリソウなど食虫植物またはカメレオンなど捕食動物を利用する手法がある(竹内記)。

*1 厳密には、害虫でなく「不快昆虫nuisance)」と呼ぶべき存在である。

サイエンスコース

最新の記事

月別でブログを見る

通信制高校のルネサンス高校グループ > 学校 / 連携キャンパス等 > ルネサンス大阪高等学校 > ルネサンス大阪高等学校ブログ > 教員 > サイエンスコース > 探究学習の「ハードル」に対処する段階学習

最新お知らせ・ブログ4件

サイエンスコース

ルネサンス高等学校 (大子校)

サイエンスコース

サイエンスコース

 

もっと知りたい方はコチラから
「学費ってどのくらいかかるの?」
「どんな勉強ができるの?」
「本当に年4日程度のスクーリングで卒業できるの?」
「通信制から大学や専門学校の受験って大丈夫?」

資料請求はこちら
ネット出願はこちら
プライバシーマーク

ルネサンス高等学校グループは通信制高等学校です。
全国に3校(茨城・豊田・大阪)、キャンパスは7拠点(札幌・仙台・東京・新宿代々木、神奈川・横浜・豊田駅前・広島・福岡)展開しており、全国各地から生徒を受け入れております。

Copyright © ルネサンス・アカデミー株式会社All Rights Reserved.

もっと知りたい方はコチラから
「学費ってどのくらいかかるの?」「どんな勉強ができるの?」
「本当に年4日程度のスクーリングで卒業できるの?」
「通信制高校から大学や専門学校の受験って本当に大丈夫?」

資料請求
いますぐ出願したい方はコチラ
パソコン・スマートフォン・タブレットから簡単出願!!
検定料は、クレジットカード・コンビニ決済で!! 24時間受付中
ネット出願

通信制高校への入学・編入転校をお考えの皆様へ

ルネサンス高等学校グループは、全国に3校(茨城豊田大阪)、7拠点(札幌仙台東京・新宿代々木神奈川・横浜愛知豊田名古屋広島福岡)に連携キャンパス又は受付相談センターを置く広域通信制高校です。 どんなタイプの方でも、安心して学習し卒業できるシステムを構築し、生徒一人ひとりのライフスタイルに合った"学び"を提供しております。
「登校してしっかり学ぶ」「友達を作って学校生活を楽しむ」という学校が多い中、最短年4日の登校で高卒資格が取れる学校は多くはありません。 一方で本当に高卒資格が取りたくても、仕事が忙しくて登校できない、子育てで手が離せないなど様々な事情で、学校に行きたくても行けない方がたくさん居るのも事実です。 ルネサンス高校はそういった方のニーズに答えるために生徒に負担のかからない授業やレポートシステムを作り、今年で12年。卒業生も1万人を超えております。