コース設計を「ジョブ型」にリフォーム宣言(2018年12月06日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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コース設計を「ジョブ型」にリフォーム宣言(2018年12月06日)

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コース設計を「ジョブ型」にリフォーム宣言(2018年12月06日)

コース設計を「ジョブ型」にリフォーム宣言(2018年12月06日)

昨日(7日)の滋慶教育科学学会のご講演からマインドフルネスへの示唆を受けるに前後し、ピタゴラスイッチのDVDが届きました。高等教育へ繋ぐ道から一旦は遠ざかることになりますが、 新たな学習方策を随時、探し出して導入していく方針です。これも通信制高校に来る生徒たちの少なからぬ割合で神経が過敏なためメンタル面に難があり折角、併せ持つ才能が開花できない恨みがあることが、明白になったからです。結果的に不安とか心配を募らせ気持ちが空転し出すと、一歩も前へ踏み出せないケースが続発していく顛末となります。

一つは、禅寺のように心を虚無にして「あるがまま」の自分に向き合う内観療法(同僚の高橋泰尋先生に教わりました)など心理学的な手法で邪念を取り払う方向、もう一つはメーターの指針がレッドゾーンへ振り切れるほど一心不乱に頑張ってみる方法です。この2つは両極端のように見えますが、「雑念」でもある過去(後悔)や未来に(不安)に気持ちをフォーカスせずに、生きている「今」と言う「瞬間」に心を集中させていくという点では共通しています。そう仕向ないと、顧客にリソースがいくらあってもダダ漏れとなってしまいます。

今日、今村奏音さん(1年)から「高校の3年間は短いから焦りの気持ちがあります。」の発言がありました。これは大変な変化だと気づきます。これまで筆者がルネ大阪で体験した中で不登校になった履歴のある生徒たちの心の中では「時計」が止まったままであるように体感的に感じられたからです*1。心の内面で時の刻みが遅れがちだったカノンちゃんも、ついに覚醒し出したのでしょう。今年度の貴重な成功事例だと言えます。

*1 心理カウンセラー(インサイト・カウンセリング代表)の大嶋信頼(のぶより)氏の著書『それ、あなたのトラウマちゃんのせいかも?』の中でも、人はトラウマによって時が止まり、従って成長も止まるとの解説が見つかりました。幼児性万能感(高橋先生によるご示唆)も加わり、見た目も実年齢より幼いまま(時にひ弱に)に見えるそうです。保護者によっては子供の成長を疎んじるケースもあり得ますので、配慮が必要となります。

本校の生徒の動向を観察していると、成長し出す生徒と成長することから遠ざかる生徒との間には分岐点があることに気づきました。傍目には同じスタート位置に立つ生徒でも、向いている方向(ベクトル)が「前向き」か「後ろ向き」*2かにより、経過は見事、(1~2か月間のうちに)正反対の経過を辿るようです。その違いの解明に迫ります。が、ゴールは研究ではなく生徒の躍進です(滋慶グループとはニッチを異にするからです)。

*2 マネジメントの神様と呼ばれるピーター・ドラッカーが、半分しか入ってないコップの水を「もう」ないか「まだ」あるか僅かな認識の差により、イノベーションが起こると指摘していることとも符合します。

生徒が同一ラインに一旦は並んでいても、見方・考え方の僅かな違いが平行線に僅かな角度の差を生み、延々と離反していくごとく両者の間の到達点がまったく違った場所になってしまうのです。よって不安を無闇に空回りさせる行為(車のアイドリングや空吹かしに相当)は、その原理と弊害を警戒して戴きたいと希望してます。

活動停止状態から離脱できるようサイエンスコースでは、「ジョブ型」教育へ向かうルーチン活動として種々の新しい試みをスタートさせる準備を開始しています。これには卒業生が残した伝統を引き継ぐと伴に、ブーストし出した今村奏音さん(1年)の意向を組み、当面は1)ピタゴラ・スイッチ、2)ダンボール工作、3)その他、コースの新しいロゴマークのデザインなど、創作系のウェイトを高めて行きます。サイエンス・プロパーの探究学習も正解なき課題に取り組む点では創作系のマインドに近く、社会とは乖離した硬直化した教科学習こそ希ガスのごとく「不活化」された状態*3にあり、知識を活性化させていくだけの工夫が凝らされていません。

*3 正解が分かっている問いを扱う学びでは、どれほど教育のスタイルを踏襲していても、本来のサイエンスであるとは言えません。少なくとも高等教育(大学、専門学校)へ"橋渡しする教育デザイン"が十分に施されているとも言えません。ここは通信課程の通学コースだからこそ補完し得る守備範囲だと言えます。

通信制高校の通学コースは、オプションであるから自由度が高く、何でも自由にできます。が、人間、中でも社会的に管理されることに慣れ親しんだ日本人は特に、自由を謳歌する行動が不得手です。つまり自分で自分の学びを設計して進めていく自主管理の精神は、欧米社会と違って余り育まれて来なかった*4のです。欧米人が辟易とするような規範でも日本人は管理されることで甘んじる特性を代々、受け継がれてきたか*5に見えます。

*4 昨年度の卒業生を見る限り、成長した秘訣は通常の「授業」や「試験」ではありません。思い当たるとしたら、ピタゴラスイッチやダンボール工作、詩集づくりのような脇役の活動に集中したことで、探究学習が成功したような気がします(生徒によっては部活ボランティア活動が効いた例もあります)。ペースメーキングやコンディショニングのため敢えて無意味に見えるルーチン・ワークを生徒たちに個別に用意してあげる必要があるのかも知れません(マイクロソフトやアマゾンなど今をときめく創業者たちが、敢えて皿洗いなどを日課にしていたと言う逸話が紹介されました)。

*5「泣く子と地頭には勝てない」の諦観が今でも残っているように感じます。日本に生まれ、英国に移民した経験から両国は同じ立憲君主制を採りながら、市民革命で血を流してきた国と同じく世界大戦を経験してきた国でも全く違うと実感しています(日本は赤紙で招集されたが、英国は自由意思で志願して戦ったのが真相)。

グローバル化が進む現代で、日本人が今のまま集団の中に個人が埋没したままで「流される」生き方を続けていて済むはずがありません。自分のコトを自分で決めて行ける(大人としても当然過ぎる属性なのですが)国民性を育むため、社会に一歩出る手前の高校教育が「どこの学校からどこの大学に何人、送り出した」過当競争に煽られてきた歪みを引き摺ることを終結させ、時代の要請に応えていくのが必要不可欠であると感じます。2014年4月の開講以来、スーパーサイエンスコースは初めて在学生及び卒業生からの協力を受けながら、コース設計のリフォーム作業*6に着手し始めました。

*6 コース・デザインの変更の動機は、昨年度の卒業生3名はリバネスから支給された研究費を存分に活用し、研究発表を行い、卒業して進学も決めていったのに反し、今年度はチャンス(研究費の生徒個人への支給と大学院生の指導を受ける権利)を活かせず生徒らと通信途絶のまま放棄する残念な結果に至った展開が根本的な見直し作業に着手した理由です。当然、常連だったリバネスへの研究助成の申請は自粛することに決めました。

昨年度の成功3例と今年度の失敗3例の正反対の展開の根本原因が、何に根ざしているのかを真摯に解明する検証作業が必須です(先発したグループから後続するグループへの引き継ぎIBLユースカンファランスで万全を尽くした筈でした)。一口に生徒の素養とも、家庭環境とも言い切れず、唯一の操作因子で残るコースのデザインに手を加え、この失敗事例を"滋慶マインド"*7に倣い、研究対象として採り挙げていくことにしてリバネスへ説明することしか打つ方策はありません。連絡を断ち、途中で責務を放棄してしまう高校生を放置したまま上級学校や実社会へ送り出すことは、未来へ多大な負債を出すに留まらず、学校の信頼を損ない、卒業生や在校生に多大な迷惑を及ぼすこと、限りありません。保護者にも深く理解して戴き、ご協力を求めます。学校にはノウハウが蓄積します。この戦略なら今後、入学してくる生徒への今後の取り組み方の改善や、類似した生徒指導の困難事案を抱えているかも知れない他の学校関係者の参考になれば、教育特区で補完的取り組みを担う実験校で水先案内的に教育デザインの開発最前線に立つ者としては本望です(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

*7 滋慶学園グループの教職員らが共有している「学生を育てていく温かな姿勢」を四半世紀を刻む第25回滋慶教育科学学会の一般公開の場に触れて感動しました。どの学校にも例外的な教員は存在すると思いますが、とかく「学習者を厳しく裁く冷徹マシーン」となりがちな教育機関に見倣って貰いたいマインドだと感じました。

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画像・左:ピタゴラスイッチの解説DVDとピタゴラ・ゴール1号(茂木先生が購入し、提供戴いた製品と同等品)、同・中森田(正馬)療法の実践した精神科医(宇佐晋一院長)のDVD2作(ランドスケープ)、同・右:スーパーサイエンスコース発足時のロゴ(小澤昭弥先生の雑誌"ITE"の裏表紙、2014年刊行より)

付記:さり気なく私がFaceBookに転送した記事への応答の見る限り、突如として学校や教員との連絡を一切、断ってしまう"ステルス状態"に陥る生徒は、全日制の高校の教員からも同調する反応が寄せられたことがあります。この種の行動特性を持つ生徒がそのまま通信制高校へ流れてくるので、ステルス状態の生徒の比率が増すのも宿命かも知れません。さらに、一方で同一コースの中で成長していく生徒と時間が止まったモラトリアム*8へ駆け込む生徒とが二分されていく現実があります。ここに、日本の次世代教育型問題に立ち向かうカギが隠されている予感がします。失敗こそが成功の秘訣です。残り時間を鑑みると、今からでも腹を括ったら挽回できる生徒がいるはずなので、そのような要望に対しては全力でのご支援を約束します竹内記)。

*8 モラトリアム(猶予期間)は、捉え方によっては決して無駄ではないと、大前研一氏は今は露と消えた東大の秋入学を論評していた(早晩、再燃するかも知れない)。昨年度、サイエンスコースに在籍して活躍してくれた岩田祐樹くんや新保雅史くん、両君の在籍年数は各々、1年半(高校在籍期間の1/2)とか1年間(同様に、1/3)に過ぎなかったのに留意して戴きたい。高校生は伸びる時には、2ヶ月程の短期間で変化して行きます。

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