シナリオのないサイエンスコースの「実験」(2019年01月06日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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シナリオのないサイエンスコースの「実験」(2019年01月06日)

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シナリオのないサイエンスコースの「実験」(2019年01月06日)

シナリオのないサイエンスコースの「実験」(2019年01月06日)

近々、スーパーサイエンスコースはリフォームするため、これを機に改めて強調しておきたい点があります:

(1)ホンモノの「実験」とニセモノの「実験」 ホンモノの「実験」は、道なき道を突き進むための礎です。サイエンスコースで「実験」を語る場合、その意味です。高等教育(専門学校や大学)における研究に似た活動をサイエンスコースは掲げてきました。正解が解らないから「実験」で、進むべき道を絞り込んで行くのです。

初等中等教育の「実験」は「座学」対して手足を使って行う活動と言う意味での実態に過ぎません。結果が決まっていて、それを再確認するための「実験」に過ぎません。同じ文言でも、意味する内容は別モノなのです。

言い換えると、座学(授業)が紙と鉛筆の"ドライな教室"で行われることに対し、"実験室のウェットな環境"で体験するのに過ぎません。優れた動画があればドライで代替可能なケースが大半でしょう。ですから高校生諸君が「実験」だと思ってきた活動は、本来の「実験」ではないのです(探究学習が主流になれば、話は別です)。

(2)高校にこそ相応しい「実験」があります 研究したいのならば、大学へ入ってから行えば十分ではないかと言う声が聞こえます。私は高校時代こそ、自分の好奇心に忠実な研究ができるプラットフォームはないと断言します。なぜか、と言うと大学には大学に求められる学問レベルがあります。戦後のドサクサならイザ知らず、今の高度細分化した時代に少数の例外を除けば、私は好奇心に忠実に研究活動ができる時代は高校時代が最後だと確信しています。要するに、大学入学後では好運(地味な理学部生物学科の生態・系統分類などが例外)に恵まれないと、研究室を支える歯車の一つとして組み込まれて行くだけになることは、ほぼ確定的だと思います。

(3)正解は指導する教員にも解りません これこそが、実験科学が備えた真価だと言えます。ホンモノの実験の前では、教員も生徒も関係ありません。真実の前には平等です(差があるとしたら歳とった分、教員の経験に優位性があるが、若さの前に教員が負けることもあり得ます)。しかも、この研究に費やせる資質や適性は、いわゆる受験偏差値と無関係です(騙されてはダメです)。極々、例外的に両刀使いがいますから間際らしいのですが、むしろ受験偏差値と研究への適性は背反的だと思います。とりわけ発達障害気味の生徒こそ才能を秘めていると思います。単なる常識人に「研究」や「学問」が務まると思いますか? 常識人には、私は公務員になるのをオススメします(私自身、非常識人ながら15年間も都庁職員を務めてきたのでアドバイスできます)。

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オリジナルな研究なんて、そう簡単にデキないと思うでしょうが、さにあらずです。何かを始め出したら必ず新しい発見があると思って下さい。しかし、訓練が進まないと目の前に新たな現象が現れても「そんなコト、自分には起こりっこない」という偏見から見逃してしまうだけです。

いくつか理科室で見い出した小さな発見の萌芽をいくつか列挙しておきましょう:1)希薄酢酸で作るバイオフィルム(自然界に近いモノを再現デキました)、2)藻屑由来のヨウ素酸化細菌の菌膜、3)巻貝の装甲を犯す謎の微生物、4)空中飛来する菌類や藻類、5)汽水産巻貝から放出される腸炎ビブリオ様細菌、など多々、あります。生物ネタが多いのは自分の専攻との理由だけでなく生物現象が見つかりやすく、比較的コストを掛けないでアップストリーム側で探究の糸口が見つかるメリットは確かだと言えます。

よく新しい発見を公開しちゃってイイのですか?など問われることがありますが、次から次へと疑問が吹き出して来ますので、溜めておいたら収拾がつかなくなります。第一、死んでまであの世へ研究テーマを持って行きたくないし・・。何か実験を始めたら直ぐにでも、問題を発見するコツを体得できますから、高校生は勇気持って躊躇なく具体的な活動に着手することが得策だと思います。

これまで、このような「先の見えない学び」を学校で体験して来なかったからコツが解らないだけです。ただし、このコツは学校の通常のいわゆる「教科学習」の延長線上にありません。むしろ、閃くセンスが必要不可欠であり、創作活動に近いと思います。サイエンスコースで育っていった卒業生の多くが、ダンボール工作やピタゴラスイッチ、詩集づくりや書道など創作的な活動にも嵌った背景には「教科学習」では育めない「何か未知のカラクリ」が隠されていそうです。

だから、サイエンスコースを次年度、リフォームしていくことに決めました。今回のリフォーム作業それ自体が、私は社会実験だと捉えています(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

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画像・左:ひと夏でボロボロになった英和辞典(さらば、過去の学習法)、同・中:硫酸塩還元細菌を扱った大学の卒業研究でも新しい発見を経験(東北大学農学研究所の古坂澄石先生の肉筆コメント入り)、同・右:新しい実験書に新しい実験項目を寄稿(大阪府高校生物教育研究会)

付記:高校1年の時に課された3年分の宿題を私は間違えて1ヶ月間に集中して終えてしまったことがあります。その結果、辞書がボロボロになりました。何がしかの力は養われたとは思いますが、私はお薦めしません。英語の成績が上がる程度です。それは英語という教科の成績、イコール英語の運用力ではありません。今の時代ならば、YouTubeでネイティブの英語を視聴した方が賢いと思います。昔は辞書しかなかったから「辞書を引く」という力技しかなかった、そんな貧しい時代だったのです。今なら、Google検索した方がリアルな「英語の海」に漕ぎ出せます。

科学も同様です。言うまでもなく「科学」と「科学する」は同じではありません。理科という教科の成績が良くても、それは科学の実験に対する適性は保証しません。しかし、ある程度、自分で実験の段取りを組んだりできる生徒だったなら、黙っていても理科の成績はあがるでしょう。所詮、学校の作為的な「授業」と「試験」で判定された成績では、研究に対する適性など判断不能だと、私は思います。それを確認したいなら、実験をさせて討論したら「丸見え」でしょう。

次の10年を睨み、大阪府高等学校生物教育研究会創立70周年記念事業『生物実験集録』の改定版(2018年11月刊)に"tentative"案として我々が執筆した2件の新規実験案(コルポーダの脱シスト吸虫セルカリアの観察)を集録して戴きました。向こう10年の風雪に耐え得るか否か定かでありませんが、「休眠生物」と「寄生生物」という生命の概念(並びに研究領域)形成に寄与できたら本望に思っています。大学時代、初めて硫酸還元細菌を取り扱った時にも、純粋分離が簡単に実現したので驚いたものです。先ず「やってみること」が全ての始まりです。一度、知ったら誰でもが間違いなく「虜」になります。ご縁ないだけのことです(竹内記)。

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