餌同士の下剋上_ミジンコ襲うワムシを駆除(2019年06月18日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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餌同士の下剋上_ミジンコ襲うワムシを駆除(2019年06月18日)

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餌同士の下剋上_ミジンコ襲うワムシを駆除(2019年06月18日)

餌同士の下剋上_ミジンコ襲うワムシを駆除(2019年06月18日)

カメを入手した際、養殖用初期餌料(オオミジンコとツボワムシ)に関して鑑定を依頼されました。検鏡していると、ワムシがミジンコに取り憑いてしまっている状況に出くわしました。この悪夢は以前、広島で高専に勤務していた頃、遭遇しています。呉から八本松の七ツ池までオオミジンコを採集しに行って帰ってくる間に、ミジンコがワムシに取り憑かれて全滅してしまった悪夢でした。水温が上がってしまったことと、恐らく池の水を小さな容器に閉じ込めたことによってワムシに有利な環境が生まれ、ワムシが爆発的に大増殖しミジンコが負けてしまった"下剋上"の、大惨事でした。

今回、実験的に実証していませんが、広大な溜池という大きな水塊からポリ瓶という小さな水塊に移行したことで、水の流れがほとんどない池沼に適合したワムシに有利な環境が構築されてしまったのではないかと想像されます。もし、この説明が妥当であれば、両者が混在した試料に何らかの形で水の動きを与えると、ミジンコの方が優勢になりそうです。

しかし、今回は別の用途で見い出していた天然色素が「効くのではないか?」と直感し、化学的な手法でミジンコを生かしたままワムシのみを駆除できるアイディアが浮かびました。そして早速、試してみたところ効果的でした。この種の直感的な閃きが、どのようにして得られるのか正直、実は解ってはいません。しかし、研究してみるに値するかと思います。

これまでの学校教育の基本スタイルは、模範解答が予め決まっている問いに対して正答することで高い評価が与えられてきました。良くて「解き方」を覚えておくことで、酷いと正解そのものを丸暗記することで・・。私が都庁やJICAの実務現場で経験してきた限りでは、学校での教育スタイルのままでは実務には通用しません

学校の学びスタイルが有効なのは、昇進試験や資格試験など何らの事情で序列を付けなければならない場面だけに限ります。果たして長い人生の中で、序列をつける必要のある場面と問題解決する場面と、どちらの要請が多くあるのでしょうか? 明らかに序列をつける場面の方が稀だと考えられます。が、学校教育の学びデザインは明らかに現実の「問題解決」より「序列決定」に比重を置いてきたと思います。

その結果、成績が上位とされた者が真に序列に相応しい実力を行使できるのでしょうか? もし実力が発揮できないまま、その立場に留まらなければならない状況は相当な苦難なのではないかと心中、察するものです。この種の教育デザイン上の齟齬は日本社会の随所で大きな歪みを生み、日本社会に暗い影を落としてきたのではないかと危惧します(欧米社会では、真の実力に見合った人材が相応に責任ある地位に就く傾向が、日本より顕著だという実感があります)。

日本社会も世界標準の教育デザインを鑑み、そろそろ学校教育の効能を是正し、真っ当な能力開発路線に転じる方向へ修正して行かないと生徒も保護者も閉塞感に見舞われて暗黒化し、ひいては社会も活力を失いイライラして早晩、取り返しのつかない事態に陥ることなど火を見るより明らかだろうと思われます。

2014年4月、大阪校にスーパーサイエンスコースが誕生して丸5年が経過し、その間に蓄積してきた事例をこの度、日本生物教育会(JABE)全国大会(岡山)で、過去5年間の振り返りを今年、新生アート&サイエンスコース変更時に合流してくれた奥村諒くん(3年)に託し、ポスター発表を敢行して貰う計画で最終調整の段階に入りました。

当コースは毎年、内容を更新し、高校生に相応しい個々人に適合した"学びを最適化"していく学習方策を採り、卒業後も成長し続ける人材育成を考え、弛まず邁進して行きます(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

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画像・上段左:ミジンコの体表にツボワムシが付着した様子、同・上段中:シャーレ内でワムシの駆除作業中(左:原末を添加した実験区、右:対照区)、同・上段右:スライドガラスを加工したチェンバー内に天然色素(精製品)を加え駆除作業中、同・下段左:ツボワムシ駆除作業の経過(活発に活動している時にはワムシの虫体に被甲は目立たないが、衰弱ないし死滅すると被甲の突起が目立つようになる;左下は休眠卵)、同・下段右:水産養殖の初期餌料を扱った成書、杉田治男編『養殖の餌と水_陰の主役たち』(恒星社厚生閣、2014)

付記:スーパーサイエンスコースでは、テキストや実験書の類を一切、参考にせずオリジナルな観察や実験上の失敗を糧に探究活動を展開することを根本として来ました。決してカッコ付けたいがためでは、ありません。そうでないと、ツマラナイし、ワクワクとできないからです。始まりはオリジナルなつもりでスタートしても、しばしば誰かの背中が見えてくる場合も、しばしばです。概ね、日本で二番手につくことが多いという感触です。しかし、一番手の研究者の背中を見ることになったとしても、間違いなく異なる入口から入ることが常でした。その意味では、オリジナリティを追求してきた活動に他なりません。反って首位に立とうものなら、ホントに自分が1番であるのかすら気づけないものです。ですから活動できる期間が限られる高校生でオリジナリティを追求するような場合、このように全く未知事項の入口から入り、結果的に二番手につく活動は案外、効率の良さで狙い目ではないかと言うことができそうです(竹内記)。

動画:①ツボワムシ(位相差)、②ツボワムシ(暗視野)、③ツボワムシがミジンコを襲う図(40倍)、④ツボワムシがミジンコの体表にダニのように付着(100倍;ミジンコが暴れまわっても脱落しない;天然色素を作用させるとワムシが脱落し始め、一昼夜ほどの処理でミジンコには影響を及ぼさずにワムシを駆除できた)

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