環境中の「自然放射線」への理解を深めたい(2019年07月06日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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環境中の「自然放射線」への理解を深めたい(2019年07月06日)

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環境中の「自然放射線」への理解を深めたい(2019年07月06日)

環境中の「自然放射線」への理解を深めたい(2019年07月06日)

昨年度、自然放射能を放出する万成石を求めて岡山県の採石場まで行きました。そこで、知ったのは母岩に放射性元素のカリウム40(ガンマ線を放出)を含む花崗岩があり、自然放射線量の高い土地で幼少の頃から暮らしてきた人々がいたと言う事実です。また、放射線測定器(堀場製作所製)ラディ(モデルPA-1000)を用いて室内外で実測したのですが、室外では太陽など宇宙空間から飛来する放射線により、室内でも建材などから放出される放射線の影響を受け、いわゆるバックグラウンドの影響を大きく受けることを知りました。

人間など多様な生物が進化した形成された現存の地球生態系でも、多様な線源から自然放射線を常時、受けていることは驚きでした。生命は宇宙空間はもとより地上においても放射線から遮断された生活環境で生活している訳ではなく、「地球生命体は放射線と伴にあったのだ」という状況を知りました。

加えて人体に有害でない軽微な放射線量は「放射線ホルミシス」効果と呼ばれ、むしろ健康改善に繋がる説もあり、この概念は放射性だけでなく抗生物質などの化学物質など、これまでの知見では投与しない方が望ましいという対象にも拡大されてきました(抗生物質ホルミシスなど)。

しかし、ホルミシス効果の是非は、いまだ意見が分かれるところであり、何らかのカタチで微生物を使ってその効果を可視化できないか、という想いは募りました。実際、微生物の分布域は地球の成層圏から大深度地下まで生命の存在*1は確認されており、何らかのカタチで放射線をエネルギーとして生育・代謝活動を営む生命体が存在したとして不思議ではありません。それは、地球外生命体の存在を示唆することにも繋がります(アストロバイオロジーの領域)。

*1 我々の従来の認識よりも遥かに緩慢な速度で、生命活動を営んでいる模様です。実験室における培養系が特殊だったのかも知れません。栄養を添加しない寒天のみの培養系で珍しい部類の微生物が見つかっています。また、空気中を乾眠状態で飛翔するプロチスタの休眠シストも地球外生命体に近い位置にあると思われます。

このような取り組みは、原子力事故や核兵器開発を是認する趣旨ではありませんが、生命体が放射線が飛び交う過酷な極限環境から育まれてきたという事実は事実として顧みて科学的な認識を新たにしようという狙いです。無論、高校で探究して行ける範囲に自ずと限界はあると思わますが、視野を広げていくことは有益と考えます。

昨年度は野外で自然放射能を測定することに拘り、安定した数値を得ることの難しさに閉口しました。そこで今年度は一定の放射線(ガンマ線)を放出してくれる成型された北投石*2の試験片(テストピース)を入手したので、試験片が微生物(細菌や菌類、プロチスタなど)に及ぼす影響評価し、放射線ホルミシス効果を迅速・簡易的にスクリーニングしていく方針でいます(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

*2 世界中で、台湾(台北市北投区)と日本の秋田県・玉川温泉からしか採掘されない鉱物種(亜種)で、現在では採掘が禁じられている。入手した試験片は、加工した削り滓を粉体化し、セラミック化した商品だと言われている。ガンマ線の線量は燐灰ウラン鉱並みに放出していることが確認された(商業的にも流通し、健康被害を生じない線量)。玉川温泉は、湯治場(岩盤浴)として広く知られている。

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画像・上段左:北投石(hokutolite)のテストピース(アマゾンで購入)を単品で測定中、同・上段中:同テストピースを10枚分の積算値(日本における自然放射能の被曝量の平均値をやや上回り、世界の平均値よりやや低い)、同・上段右:山岸明彦編『アストロバイオロジー』の成書(2013年刊、化学同人)、同・下段左:被爆瓦(広島県在住の錦川鯉氏より譲渡)、同・下段右:燐灰ウラン鉱石(ポルトガル産;アマゾンで購入)。

謝辞:ガンマの線計測に用いた環境放射線モニタ "Radi(PA-1000、堀場製作所製)は、(株)原子力安全システム研究所・社会システム研究所・近田昇氏(エネルギ問題研究プロジェクト)のご厚意により借用させて戴きました。ここに記して、感謝いたします。

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