ハエトリグモの出現_それは吉や凶か(続)(2019年09月18日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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ハエトリグモの出現_それは吉や凶か(続)(2019年09月18日)

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ハエトリグモの出現_それは吉や凶か(続)(2019年09月18日)

ハエトリグモの出現_それは吉や凶か(続)(2019年09月18日)

前回(14日)、ハエトリグモはコオロギの2~3令幼虫を捕食しないことを確認しました。しかし、本日(18日)、初齢幼虫(通称"ピンヘッド"と呼ばれる)が見つかり、捕獲できたのでハエトリグモ*1が捕食するかどうかを実験的に確認してみました(静止画及び動画で記録)。

*1 今回の捕食実験に用いたハエトリグモは、アダンソンハエトリグモ生態情報)のオス(体色で識別可)の個体です。屋内などの生活空間で普通に見られる種です。

初齢幼虫のサイズがコバエのサイズであったこともあり、ハエトリグモは当初は用心していたものの、捕食できると見たら、得意のジャンプ技を決めて一撃でピンヘッドを捕獲しました。コオロギの飼育容器の中に隠れ場所があれば運動能力に優れたコオロギは容易に捕獲されることはないかも知れません。が、オープンな空間でジャンプ技を決められる状況では飼育容器の中でピンヘッドのサイズだと襲われ、逃げる場所がないと捕食される(ピンヘッドがハエトリグモに捕食されている動画)ことが実験的に明らかになりました(海外ではミツバチを捕獲した例も;出典:カラパイア)。

9月から当コースに加わってくれた藤原優月(ゆづき)君(1年)は、"生き物"好きで今日も理科室で脱走していたタイワンエンマコオロギ(他の種より跳躍力に優れる)を見つけてくれました、ハエトリグモの侵入防止とコオロギの脱走防止のため飼育容器の上面に通気性を確保するための開口部を設け、スポンジか網で出入りを制限する工夫が必要となるかも知れません。

ハエトリグモの出現も通常、コバエが出現する時期(夏から秋)に限定されますので、通年の配慮が必要かどうかも見当の余地があります。ただし、今後、熱帯産のフタホシコオロギ、亜熱帯産のタイワンエンマコオロギに加え、温帯産の野生のコオロギを捕獲し、コオロギの季節適応と休眠へのスイッチが環境温度でどう作動するのか実験的な見当を進めて行きたいと考えています。その意味では、休眠モードに入る低温期に加温し続けることで"コバエ-ハエトリグモ"の"被食者ー捕食者"関係が秋以降も続くことになるか、確かめてみたい点となります。21日(土)のルネフェスの当日、理科室ではハエトリグモやコオロギなど「理科室の実験動物」を公開します(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

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画像・上段左:フタホシコオロギの初齢幼虫(ピンヘッド)とエサの塊(エサの粒が岩に見えるほど幼虫は小さい)、同・上段中:同じくピンヘッドの側面からのショット、同・上段右:ハエトリグモに関する須黒達巳氏(慶応幼稚舎・理科教諭)の著書2冊、同・下段左:ピンヘッドを捕獲したアダンソンハエトリグモの頭部(餌食となったコオロギの尾部が見えている;ピント面はコオロギに)、同・下段右:同(コオロギの頭部の触覚が見えている;ピント面はハエトリグモに)※白いのは触肢と呼ばれる付属肢で、基部に捕食を助ける顎を持つ。

付記:個体群の動態(ダイナミズム)、中でも"食う-食われる"の"被食者ー捕食者"の関係は、一般に数式に乗ることが知られる(ロトカ・ヴォルテラ方程式)。イタリアのアドリア海での水産物統計の解析を試みた生態学者が数学者(ヴォルテラ)に相談したことで、個体群変動の法則を解き明かしました(ロトカは同様の方程式を考案した米国の統計学者)。この法則に従うと、コバエが増える現象に追随してハエトリグモが増えてくる。が、エサが減ることでハエトリグモも減ってくる。すると、コバエが増えてくる・・と増減を繰り返す経時変化を示唆してくれます。そこへ、温帯地方で越冬できない生物の場合、季節を感知して越冬する仕組みが絡んで、季節変化の流れに織り込まれるという自然のカラクリが誕生するのです。私たちは、「コバエが鬱陶しい!」とか「クモがキモい!(人によってはカワイイ!?)」とか叫び声をあげる日常になるのでしょう(竹内記)。

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