ミジンコとツボワムシの自家繁殖に成功!(2019年10月16日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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ミジンコとツボワムシの自家繁殖に成功!(2019年10月16日)

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ミジンコとツボワムシの自家繁殖に成功!(2019年10月16日)

ミジンコとツボワムシの自家繁殖に成功!(2019年10月16日)

実は大した成功ではないのかも知れない。しかし、理学部生物学科を卒業して40年近くの歳月を経過してもなお、この新たな挑戦の成功に喜びもひとしおである。ハッキリ言って、大学で生物学を学んだと言っても、実習を含めてもその幅には限りがある。ただ実技に心得えはあるので今回、挑戦してみようと思い立ったのだ。

しかし、実際、着手し始めてみると、いくつもの壁があり、乗り越えて行かなければならない。だから、私は本を読んだり、講義を聞いて解ったつもりになることは大きな勘違いだと言っておきたい。では、なぜこの歳になって初体験をする羽目になるのか? 意外にも、実行するチャンスがほとんどなかったからだ。

大してお金が掛かるワケでも、時間を要するコトでもない。現行の学校教育では、教わる側にしても教える側にしても、雁字搦めであって自由裁量権は(引退するか、その一歩手前まで)ほとんどない。学校も仕事も大半が、"ルーチンワーク"化しているので"流れ作業"でしかないからだろう。思考停止*1へと向かう。

*1 同じ授業や定型業務を繰り返していくことで、あたかも"熟達"していくようにも見えるが、これは巧妙な"落とし穴"である。真の能力は確実に劣化していく。それを補うため日本の社会では、"役職"が設けられていると聞く。だから日本の組織では、上位に優秀な人材がいるとは限らない。逆に誤魔化すことに長けたトップが多いので困る(昨今、随所から噴出している事件や事故の報道からも、それは明らかであろう)。

しかし、挑戦し成功する感激は、正直言えば、大学に入学したり就職したりする"世間"で言う成功(?)を遥かに越えて嬉しい。これは、どういうことなのだろうか? 日本社会は何か大きな過ちを犯しているのではないのだろうか? 私は、この達成感を生徒に伝えてあげたいと心から思う。挑戦することが成長を育むからだ。

素材は、カメを調達した際に知人から譲られた飼育用餌料のミジンコとツボワムシ(鑑定を依頼された)であった。底泥を加え放置しておけば勝手に耐久卵を作って休眠状態に入ってくれるはずとの想定で、放置しておいた。1週間前のブログ記事に記した通り、復活剤としてミジンコにはクロレラを、ワムシには酵母製剤を添加して曝気した状態に放置し、ワムシの方は通気量を抑制してみた。そして、待つこと1週間が経過した。

両者とも見事に単為生殖(メスがメスを産み、ドンドン増殖する状態)をスタートしていたことが今日、確認できた。ミジンコもワムシも、爆発的な勢いで増殖する。だから水産増殖の種苗生産に、最適な初期餌料である。昨日は、野外からの採集に失敗した。が、自家製の耐久卵から想定通りに孵化させることに成功し、順調に増殖している。

次は、実験研修用に人為的に通性(条件性)寄生現象が生じる条件を最適化する絞り込みを行えば、実験プログラムの作成は完成する。ほとんど雛形にした見本はなかった。経験と直感だけで進めてきたと言うのが正直な想いだ。だが、私が生徒に授けたい学びは、掌に乗るスマホで検索すれば正解が出てくる、そんな問いではない。勘と経験で、何とかしてみせるという心意気で進む気概こそ、不透明時代を生きる力になると信じている。

それが、私が今の仕事(正解のない問題解決を高校生に指導)を続ける上での動機であり、それを達成することが私の夢である。生徒たちにはシッカリと受け留めて欲しい。私とて、そんな道を大学や大学院で教わったコトなど一度もないのだ。これは、私からの置き土産だと心得ておいて欲しい。あとの世界を、よろしく頼むから(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

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画像・上段左単為卵を背中に抱卵中のミジンコ、同・上段中:ミジンコの光走性(=走光性)、ブルーライトで照明、同・上段右:ツボワムシ*2の単為生殖による母娘分離(上が娘個体、下が母個体)、同・下段左子持ちワムシ(下端に単為卵を抱卵し、胚発生が始まっている)、同・下段右:糸状性細菌(酵母製剤を添加したためか、糸状性細菌が大量に増えた;改良の余地があるかも知れない)

*2 ミジンコとワムシの提供者によると、ミジンコは野外で鶏糞を肥料にして自然発生した個体群(耐久卵から鑑定すると、普通のミジンコとタマミジンコが混在と推定)、ワムシは海産魚用の飼料に混入していたシオミズツボワムシ(汽水産)が淡水に馴化した個体群だと思われる(提供者の見解)。

付記:本件は、高校教員向けの実験研修プログラム開発の一環で準備してきたため、自家製の耐久卵からの孵化に失敗した時のため、現在、入手できる市販の耐久卵を発注してあり、明日以降、入荷する(一部は全国5件のみ限定の試験販売)。正直、自前で孵化に成功してしまったので無駄に重複してしまう可能性も見えてきたが、後学のため自家生産した耐久卵と市販の製品とを比較してみて、今後のテクニックのスキルアップに結びつけて生きたいと思う(竹内記)。

動画:今回の自家製のミジンコとツボワムシの耐久卵から孵化した予備実験中に記録した動画一式を以下に一覧するのでご参照下さい。①ミジンコの母と娘(シャーレの中で遊泳中の大きく見える白い点が抱卵中の母個体、小さい白い点が先に産まれた娘個体;この段階ではメスがメスを産む単為生殖中である)、②実体顕微鏡(10倍)の視野を時々、横切るミジンコの遊泳個体(ブルーライトで照明)、③ミジンコの群泳、ブルーライトの光に集まってくる様子(正の光走性)等倍撮影、④ミジンコ(母)の背部で抱卵中に内部で多数の胚発生(娘)が始まっている様子が観察される、⑤ツボワムシの下端にぶる下げている単為卵の内部で眼点が形成されており、胚発生が始まっている。成熟すると母個体から脱落し、不思議な回転運動を続けた突然、娘個体へ変化する*3(サイズの大小の差はあるが、相似形である)。

*3 目にも止まらぬ早わざで、楕円形にノコギリ状の突起が出た物体がクルクル回転してから宙返りをすると、小さなツボワムシに大変身したので仰天した。人形浄瑠璃なのか? 残念ながら、この速さでは手元の位相差顕微鏡に付けているCCDカメラ(レイマーの販売終了の廉価版モデル「レイカム」G-130)では撮影できない。

なお、YouTube上には高品位の動画が詳しい解説付きでアップされているのでここに紹介しておきます:1)微塵子:知っているようで知らない案外スゴい生物(東京薬科大学生命科学部、約6分)、2)モデル生物の世界「オオミジンコ」(基礎生物学研究所、約7分)※オオミジンコ(Daphnia magna)は中国大陸から耐久卵として飛来してくる外来種である。日本固有種とされたミジンコ(Daphnia pulex)も近年、米国から侵入した外来種であったことが遺伝子解析から解明されてきた(東北大学プレス発表)。

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