ミジンコをネット採集して今年の仕事納め(2019年12月27日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

ミジンコをネット採集して今年の仕事納め|通信制高校のルネサンス高等学校

メニュー
 

大阪

ミジンコをネット採集して今年の仕事納め(2019年12月27日)

アート&サイエンスコース

ミジンコをネット採集して今年の仕事納め(2019年12月27日)

ミジンコをネット採集して今年の仕事納め(2019年12月27日)

本日(12月27日)の午後、堺市にある日本最古のダム式溜池「狭山池」にミジンコ採集に行ってきました。厳密に言えば、本池の北西部に接続する「副池」とされる昔の河川で刻まれた谷の部分に貯水池ですので、護岸から深くなっていてプランクトン・ネットを岸から曳く分には最適なフィールドでした。狭山池の湖盆は"すり鉢状"を為しており、遠浅であるため湖岸からプランクトン・ネットを曳くと底泥を巻き込むことになり、不都合だと言うことです。

そう現地で解説して下さったのは、元大阪府立高校の理科教員を早期退職され、狭山池・副池から徒歩圏にある初芝学園(小学校)に勤務されていた橘淳治先生(現・神戸学院大学・共通教育センター)です。橘先生は、中学教諭として教員のキャリアをスタートさせたと聞いていますので、小・中・高・大の学校種を次々と連破され、かつ大阪府教育センターで通算9年間もの出向経験(理科・情報)を持つ教育界では"超"がつくほど教歴を持つベテランです。

橘先生からは公費で購入されたプランクトン・ネット(離合社製)を譲渡して戴き、仕事納めの今日、実物を用いて狭山池でのプランクトン採集でご案内して戴きました(実は私が先日、担当した実験研修の前段で、狭山池でのフィールドワークが実験研修として企画されていましたが、台風のため中止となった経緯がありました)。

12月の末となり水温も低下し、餌となる植物プランクトンによる一次生産量も不足する時期です。低水温期でもミジンコが生息している事実は知られています(音楽家・坂田明氏のDVD*1など)が、生息密度は低下しているのでは(ましてや前夜、まとまった降水がありましたし)と危ぶみましたが、そこはネット採集の威力で、直ぐに大漁となりました。

*1 音楽で身を立てている方ですが、元々は広島県呉市のご出身で、かつ広島大学水畜産学部(今の生物生産学部)でプランクトンの研究室に所属されたらしい(私自身も、同大学の練習船「豊潮丸」には瀬戸内海・播磨灘での共同調査で乗船したご縁がありました)。

狭山池は冬季には、恒例の池干しを行います(副池でも、水位が下げられている兆候も見られました)。以前、土木事務所の許可を受け、池干し中の湖面に降りて底土をサンプリングしてきたこともあります。が、あいにくミジンコの耐久卵は見つけられませんでしたが、下水処理場でバルキングの原因となる糸状性細菌と遭遇することができました。河川堆積物やその行き着いた先の湖底が、バルキング原因微生物のホームグラウンドだったのだと知りました。

今後、プランクトン・ネットが手に入ったので、城北ワンド内の低次生産構造(魚類以外の生物群集)がどうなっているのかの疑問を初め、南港や十三干潟など沿岸海域から汽水域のプランクトン(大阪湾から遡上してくる麻痺性貝毒を引き起こす有毒プランクトンを含む)群集を調べることが可能となりました。

何か自然界をテキストとすることで、新たな発見というリアルな学びが実現するかも知れません。当座の悩みは、フィールドやラボでの探究学習のワークを分担してくれる生徒が不足している現状です。来たれ、教科書や教室内での学びに飽き足らない高校生諸君よ!文責:教育デザイン室長・竹内 準一*2

*2 竹内へのコンタクト・メールアドレス:jtakeuchi (a) r-ac.jp (a)をアットマーク(@)に変えて送信。

----------

画像・上段左:狭山池サンプリング地点(黄色い✕印で示す)、同・上段中:ネットを慣れた手付きで取り扱う橘淳治先生(プランクトン・ネットは新品の未使用品を初めて使用)、同・上段右:ネット捕集されたミジンコ(非常に活発に泳いでいる)、同・下段左:ネット捕集物を容器へ移している橘先生、同・下段右:希釈用の池水を採水中の筆者(竹内)※ネット捕集したままでは、濃密過ぎて生きたままで学校へ持ち帰るのが困難なため、湖水をポンプアップしているビオトープの水路で池水を採取し、混合した。理科室へ持ち帰って、iPhoneのカメラで拡大すると肉眼を越える性能でした(→動画)。

付記:仕事納めの日に大騒ぎしたのでは、巻貝から寄生虫セルカリアが飛び出してきた2年前の事件を思い出します。年末、日本寄生虫学会の会員諸氏を巻き込んで、右往左往した当時の記憶が蘇ってきます。それがご縁となり、日本陸水学会近畿支部会の会員にもなりました。今日、狭山池をご案内して戴いた橘先生は以前(2010-2012年)、同支部会で幹事職を務められてきた方でもあります。橘先生はまた、大阪府高校生物教育研究会でも委員から顧問役に就任し、「陸水部会」(仮称)を設置することもご予定だと聞いていますので、今後、陸水学分野へもシフトしていく気運を感じております(竹内記)。

謝辞:橘淳治先生には、決して安価ではない一流メーカー製のプランクトン・ネットを調達、譲渡して戴くだけでなく本日、現地をご案内して戴き、梅田からは若干、距離はあるものの、行けばいつでも良質のプランクトン試料が入手できる見込みが立ちました。土地に根差す生態学の教育研究には必須条件ですので、深く感謝いたします。何らかのカタチで先生の恩義に報いることができましたら、と思っています。

アート&サイエンスコース

最新の記事

月別でブログを見る

通信制高校のルネサンス高校グループ > 学校 / 連携キャンパス等 > ルネサンス大阪高等学校 > ルネサンス大阪高等学校ブログ > 教員 > アート&サイエンスコース > ミジンコをネット採集して今年の仕事納め

最新お知らせ・ブログ4件

ルネサンス豊田高等学校

ルネ大阪広報

インフォメーション

ルネ大阪広報

 

もっと知りたい方はコチラから
「学費ってどのくらいかかるの?」
「どんな勉強ができるの?」
「本当に年4日程度のスクーリングで卒業できるの?」
「通信制から大学や専門学校の受験って大丈夫?」

資料請求はこちら
ネット出願はこちら
プライバシーマーク

ルネサンス高等学校グループは通信制高等学校です。
全国に3校(茨城・豊田・大阪)、キャンパスは7拠点(札幌・仙台・東京・新宿代々木・豊田駅前・広島・福岡)展開しており、全国各地から生徒を受け入れております。

Copyright © Broadmedia Corporation. All Rights Reserved.

もっと知りたい方はコチラから
「学費ってどのくらいかかるの?」「どんな勉強ができるの?」
「本当に年4日程度のスクーリングで卒業できるの?」
「通信制高校から大学や専門学校の受験って本当に大丈夫?」

資料請求
いますぐ出願したい方はコチラ
パソコン・スマートフォン・タブレットから簡単出願!!
検定料は、クレジットカード・コンビニ決済で!! 24時間受付中
ネット出願

通信制高校への入学・編入転校をお考えの皆様へ

ルネサンス高等学校グループは、全国に3校(茨城愛知大阪)、連携キャンパス及び受付・相談センター(東京・新宿代々木愛知・豊田名古屋大阪・梅田広島福岡) を置く広域通信制高校です。 どんなタイプの方でも、安心して学習し卒業できるシステムを構築し、生徒一人ひとりのライフスタイルに合った"学び"を提供しております。
「登校してしっかり学ぶ」「友達を作って学校生活を楽しむ」という学校が多い中、最短年4日の登校で高卒資格が取れる学校は多くはありません。 一方で本当に高卒資格が取りたくても、仕事が忙しくて登校できない、子育てで手が離せないなど様々な事情で、学校に行きたくても行けない方がたくさん居るのも事実です。 ルネサンス高校はそういった方のニーズに答えるために生徒に負担のかからない授業やレポートシステムを作り、14年経ちました。卒業生も約15,000名となります。