年末「非認知的能力を考える」研究会へ行く(2019年12月28日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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年末「非認知的能力を考える」研究会へ行く(2019年12月28日)

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年末「非認知的能力を考える」研究会へ行く(2019年12月28日)

年末「非認知的能力を考える」研究会へ行く(2019年12月28日)

教育デザイン室長の竹内です。生徒がどういう時に成長を実感し、自信を獲得して行くのか・・通信制高校は、そこを見極める「実験の場」になり得ます。生身の生徒を相手に「実験台」にする気か・・と言う声も聞こえてきそうですが、既存の学校教育に適合せず、意気消沈してしまっている生徒が大半です。もともとゼロ・スタートどころかマイナス・スタートなので、何か一つの工夫で変化が出ます。その良否は程度の問題ですが、間違いなく現状より改善します。つまり誰が何を試みても、成功して当然なのです

では、なぜ大半の学校では実現しないのか・・それは、決められている業務内容の負荷が重過ぎるからだと、私は思います。通信制で認可された通学コースは、いわば"オプション"なので単位認定にも成績評価にも反映しません。そこだけを見たなら"無駄"にしか見えませんが、"自由度の高さ"こそが最強兵器です。隙を突いて真の実力を付与させることができたなら、「勝負アリ!」と起死回生の好機へと転ずるのです(これこそ私が国立高専の教授職を捨ててまでして、通信制高校へ身を転じた真意です)。

では、何がハンデになるのか・・と言うと、①世間の認知度が低い、②生徒も保護者も全日制の授業や試験が正統な学びだと捉えている、③卒業後の進路選択肢に制限がある。対する処方箋とは、①活動実績をネット上でアピールできる(当ブログで発信中)、②学び(特に、高校)の本質が何かについては、誤解を是正していく必要があり、まさに望むところ(今回のタンタン研究会参加の動機)、③進路に関しては徹底して、本人の適性と時代の流れを読み取り、本人や家族の理解が得られるよう対処し、進学・雇用先から信頼を獲得するよう開拓していくしかない。このような状況に置かれていると、私は考えています。

本日(28日)、京都教育大学(京都市伏見区)で開催された「探究学習を探求する(タンタン)研究会」は、幼児教育(幼稚園・保育園)の発達心理学がご専門の田爪宏二(ひろつぐ)准教授『非認知的能力について-学力と自己調整力を中心に-』の特別トークでした。マルチプル・インテリジェンス(MI)の実践セミナーに参加した私(及び2人の生徒)は研究会を主催している村上忠幸教授と出会っていましたが、認知心理学の領域の、非認知的能力に踏み込むと聞きつけ今回、私1人でもと馳せ参じた次第です。

今回の研究会は話題提供者の田爪先生の手腕もさることながら、まさに私が求めていた教育学の裏づけを得ました。と言うのも私の教育方策は、実務経験や海外経験をベースに逐次、創り上げてきたオリジナルです。オリジナルと言えば聞こえが良いのですが、"我流"とも言えます(生徒たちに公けの舞台には立って貰ってきましたが)。過去の因習に囚われていないのが強みと言えば強みですが、正規の教育学の専門家の話を直に聞くことで自分の実践活動の妥当性を検証して行くべき必要性を痛感していました*1

*1 非認知的能力の必要性を指摘したのは、教育学者ではなく経済学者のヘックマンだったのも、学校教育には正規の教員だけでなく多様な分野からの参入者が加わることの必然性を示唆していると思えました。

私の立場は、町のクリニックの"臨床医"に近く(野戦病院なのかも?)、なるべく早く1人でも多く助ける責務があります(トリアージ方式で進めます)。その成果を40人クラス(国立高専もこのクラスサイズでした)に適用する展開は当座、後回しとなります。逆に、何が奏功したのかを立ち直って行く生徒たちの肉声を聞き取ることで検証して治験例を集めて行く実践行動の積み重ねを基盤としています(生徒も変わり時代も変わるため、"同じ内容を繰り返す"行為は実験・観察・調査を含めて原則、行っていません)。

今回、教育学分野における認知心理学の視点を出典と一緒に話題提供して戴けたので、それらを糧にして自分が生徒と実践してきた活動の意味づけを、生徒に協力して貰いながら"振り返り"作業をしていく起点にしたいと、改めて決意しました(文責:教員デザイン室長・竹内 準一)。

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画像・上段左:田爪先生による講演のオープニング画面、同・上段中:「遊び」と「学び」の関係性を英語の格言*2で解説、同・上段右:「探究学習を探求する研究会(タンタン研)」を主催する村上教授(右)と今回の話題提供者・田爪准教授(左);同じ大学の異なる専攻(村上先生は「理科領域」専攻、田爪先生は「教育学」専攻)、同・下段左:田爪先生が強調されたのは「自己調整力」の必要性*3と「評価基準」の困難性、同・下段右:年の瀬の証として大学正門に飾られた門松

*2 ここで紹介された格言とは、"All work and no play makes Jack a dull boy." と言う内容です。

*3 今回、私が教育現場で実践してきた活動の是非を検証するため、このような専門家集団が集う研究会に引き寄せられた行動も、広い意味で「自己調整力」の発露なのかも知れません。

付記:本稿で話題にした非認知的能力を養うという点から眺めると、当コースで成長した生徒たちに共通して見られる活動歴があったことに気づくので列挙しておきたい: 1)ピタゴラスイッチの実演と撮影に嵌る(→動画)、2)鉛電池再生の提案でタクシー会社を訪問セールスする、3)インタビュー動画を撮影し、編集する(→動画)、4)現地へのバス・ツアーに参加する、5)体験実習(化石レプリカづくり)に参加*4する等。

*4 実は、中には指導する側である私自身も自分を振り返る瞬間があり、愕然とさせられることがありました(自分の中に幼き日々に既に諦めていた夢を思い出し、突如として止められぬ"情動"を察知した例)。

共通する点は、学びの途中で何かに一心不乱になって夢中になる活動である。フローに入ってゾーンの状態になる、とか呼ばれる境地(しばしば天外伺朗氏が提唱)だろうと思います。生活習慣を身に着けるようにするには、規則正しくルーチン・ワークができるようになること(学校へ通学し、会社へ出勤するなど)が矮小化した労働力を養成するためにはある程度、必要なのかも知れない。が、惰性で生きる姿勢を身に着け*5、原発を爆発させたり、新幹線を水没させてみたり、津波の来る前に生徒を避難させないで待機しているなど、真の意味で人間が本能に根差した能力を駆使していないことも確かな一面なのではないでしょうか? 現行の学校教育体制のままでは将来、悲惨な結末が待っているように案じています(竹内記)。

*5 惰性に嵌ってしまわず、自律する心を養うため、当コースでは自分で取り組みたい内容を自分で考え、決定し、当該生徒の主体性を養って貰うことを狙いとしています。無論、そこで教員が助言することを通じて介入することを原則としています。初期の段階では、生徒自身の判断が誤ることがないとは言えませんが、小さな失敗を含めて学びとなるはずです。赤ちゃんが転びながら歩けるようになる過程と同じで、全て事前に用意したり、手助けしたりしていたら永遠に不安を持ち続ける大人ができあがるに決まっています。奇しくも、これまでの日本の学校教育はその過ちを犯してきてしまっているのかも知れません。日本の学校教育の最末端にいて常に見える光景として、私はハッキリと強く警告しておきたいと思います。今、打つべき手を見つけましょう!

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