虫への関心の芽生え「始まりインタビュー」(2020年05月07日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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虫への関心の芽生え「始まりインタビュー」(2020年05月07日)

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虫への関心の芽生え「始まりインタビュー」(2020年05月07日)

虫への関心の芽生え「始まりインタビュー」(2020年05月07日)

学校教育は近年、世界的に見直しが進められ来ました(例えば、経営学博士でありながら学校教育のあり方にも言及する『教育×破壊的イノベーション~教育現場を抜本的に変革する』を2008年に著した故・クレイトン・クレステンセン教授)。加えて今、コロナ禍の余波でワサワサと多忙を極めた学校関係者も今、立ち止まって見直す時間を貰えている。元へ戻すだけが是ではないのは、火を見るよりも明らかではあるまいか。

生徒をどうやって育てるかを問う「教育デザイン」の在り方を標榜してきた私の疑問の中に、人はどうやって一生の仕事や趣味を選ぶ上での関心事を絞り込み、決定して行くのかを聞き出したい想いがあった。今日、それが生徒へのインタビューというカタチで実現したので、Zoomを使った対話の録画から文字に起こし、本人にも内容の確認して貰ったので、ここに対話を公開し、一生徒の関心の芽生えたプロセスを紹介したい。

私の経験上からも、人は理屈通りに将来の進路や仕事を選ぶワケではないのが解かる。実に、不可思議な縁(えにし)によって導かれるものなのだが、このポイントへメスを入れた話は寡聞にして聞かない。

では、当コースの藤原優月くん(2年生)に彼の甲虫(特に、カブトムシやクワガタムシ)への関心のはじまりを聞き出すことに成功した。以下の対話で、「」が聞き手の竹内、「」が話し手の藤原くん(Zoomの録画から文章化)※自分の好きな話を語ってくれる藤原君の表情はイキイキとしてました(これでイイのだ!)。

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:そもそも、優月くんが虫に興味をもった始まりを聞かせてください。

:あれは(回想する感じ;画像・下段右を参照)2年前の夏祭りでカブトムシやクワガタムシを売っている屋台で、福引をやってみたんです。そうしたら2人目だったのに、「特等賞」があたって、それがヘラクレスのオスだったんです。それから動画とかで、調べてメスを買って繁殖させたことが始まりです。

:凄い偶然だねぇ。でも人生には、そういう偶然が確かにありますね*1。それで、今やっているのは?

:そのメスが生んだ卵を育てています。それと、ニジイロクワガタを繁殖させています。

:1ペアから、どれくらい増やせるもんなの?

:多い人では20個とか30個の卵を採れるんですが、ボクの場合は多くて15個でした。採れた幼虫は全て生きたまま管理しています。

:売れるんだよね。※餌用コオロギを自前で増やして以来、私の発想法として定着(笑)。

:売ろうとすれば、売れますね。メスでも1匹2,000円から3,000円しますので・・。

:お小遣い稼ぎになる?

:たぶん幼虫を育てている費用の方が掛かりますね。土を10リットル買うと、それで1,000円が飛ぶんで。メタリフェルホソアカクワガタ*2も、ネットで買って繁殖させています。

虫の名を聞いても聞き取れないクワガタのネタが出た時点で、もう付いて行けず一旦、打ち止めです(笑)。

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*1 実は、私が微生物に関心を持つキッカケになったのは、小学生の頃、母に「虫眼鏡」を嘱望したところ父が「顕微鏡」を買って来た(たぶん自分の興味本位で、息子に便乗して)のが私自身の「始まり物語」でした。

*2 職場内に愛好クラブ(クワガタ団と呼ぶそう)を結成して、ブログに投稿している会社もありました。そうして皆で「生きる力」が漲るのなら、他人に迷惑を掛けるではなし、何やってもイイのだと思います。はい!

いやぁ、それにしても藤原優月くんのエピソードは、聞いていて愉快でした。でも勿体ないなぁ・・と感じたのは、優月くん本人が自分の「はじめて物語」が持つ価値を余り自覚してなかった認識ではないかなと感じた点でした。実は、このような個人的なエピソードは学校の成績以上に「セールス・ポイント」になる(例えば、英語運用力を見るIELTSの会話試験では、文法や単語の正確さより話者に相手に伝えたい意欲を伴うコンテンツがあり、英語で伝達できるかが採点対象という感触;言葉だけ正確でも内容がスカスカだと採点者は前のめりになりません!)のだと言う評価基準*3が、日本の学校教育のゴール設定に全く盛り込まれてない点だと感じました(肝心要な「人を育てる」効果が見込めない)。 世界と交われば、狭い日本的評価など通用しません。包装紙でなく、中身が肝心だからです。日本の大卒資格も、かつては日本が経済大国だった当時には通用した"見做し"評価的な特典でした。言い換えれば、時代が変われば評価基準だって変わってしまうのです

*3 ネイティブスピーカーによる英会話教室や海外の学校なら、先ず「自分が何者なのか」そして「他者とどこが違うのか」を主張できないと、そこには居場所がない(居る意味がないと言った感触)ものです。なぜだと思いますか? その場を「事なかれ主義」で凌ごうという姿勢では人と交わる意思もない・・との姿勢に見えるからです。でも、心配しないで下さい。大人しい、引っ込み思案な性格でも、世界は個性として(例えば、大人しい分、「熱心な観察者」として)その価値が認め扱って貰えるものなのです。意外に思えるかも知れませんが、あのアメリカ合衆国であっても、です(スーザン・ケインのTEDトーク『内向的な人が秘めている力』)。世界標準の評価システムの下では、日本的な"減点法"しか知らない教員は"採点者"としても採用されないのです。

❏ きっかけはあの夏祭りでした(2年・藤原優月くん) 小学生のころカブトムシを育てたことはありましたがほとんど世話を家族に任せていたくらいでそのときはあまり良さが分かっていませんでした、でも今はカブトムシ、クワガタの魅力に惹かれて、今は青いニジイロクワガタを作るのが目標です。これまでカブトムシ、クワガタに興味がなかった人や、苦手だと思っている人に、少しでも興味をもって貰えると嬉しいです。

画像・上段左:藤原優月くんのご自宅の飼育環境、同・上段中吸水スポンジ(園芸用・オアシス)を利用した蛹(よう)室、同・上段右:マット交換時にメタリフェルホソアカクワガタの3令幼虫の生存を確認、同・下段左:ニジイロクワガタの蛹(サナギ)*4同・下段右:Zoomによる遠隔(大阪校・理科室ー和歌山ご自宅間)インタビュー中の光景(左:藤原くん、右:竹内)※録画画面から撮影

*4 愛好家が体色(緑の野生型から赤い個体へ)育種中の様子を伝える解説(藤原くんのおススメYouTube動画)。上述のように藤原くんは偶然、この道に入り込んだため周囲に相談者がいなかったそうで、これまでYouTube動画を頼りに独学で学んでいったそうです。

付記:日本の学校教育のカリキュラムは、余りにも総花的に過ぎます。しかも、教員は考えるコトもなく条件反射のように「苦手科目を克服しましょう*5」をオウムのごとく繰り返すだけである。一人の人間が全科目制覇しないとならないとしたら、学校教育の使命として「国民が無人島で暮らす可能性」を想定しているのでしょうか? いま、勉強しておけば「いつか役に立つ」という文言も、その「いつかが来た」と言う成果をきちんと検証をした上で業務として教育課程を専門家が教育デザインしたのでしょうか?

*5 世界標準の助言は、「得意科目を伸ばしなさい」で、「苦手科目は他人と協力しなさい」なのである(出典:『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす』2001年 、日経新聞社刊)。

私は教育デザイン室長として、自分自身の人生を掛けて実験をして来ました。具体的には、①偏った学びから入っても自動的にジャイロ・ダイナミズムの調節機能が作動する、②キャリアをデザインする上で、深い(専門性の高い)学び」と「広い(包括的な)学び」は交互に進めることで両立する、③学びのデザインは、ひとり一人に最適な方法やタイミングがあるので、強制するべきでなく、自発するように誘導する役割が組織の管理者の本来の役目であると、都庁や外国政府の研修(継続教育)に従事してきた経験や、高専(年齢層15-22歳が対象)教員の経験を踏まえ、既存の学校教育カリキュラムに不適合だった高校生たちを対象に、彼らの実年齢以上の"大人"の存在として見立て、扱うことで成長して貰ってきました。過酷だったかも知れませんね(竹内記)。

❏ 関連動画:1)子供の好奇心と探求サイクルCGS 神谷宗幣LNG 炭谷俊樹 第113-1回】、2)探究型人材の育成【CGS 神谷宗幣・LNG 炭谷俊樹 第113-2回】

❏ 関連サイト: 探究学習や創作学習の土壌が「探究メディア」などで熟成してきました。当コースは中学3年生からの志願者(15歳)から卒業生(18歳以上、社会人学生まで)具体かつ緊密な繋がりを堅持しています。

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