多読学習で模試の成績を40点アップ!
2017年4月11日
著者:長谷川 高士
ありささんは、進学コースの高校からの転校をしてきた成績の良い生徒でした。
「化学の実験が好き」といって、自分の授業で石灰石の化学(仮説実験授業)を行った時は「大学でもこんな実験がしたい」と感想に書いてくれました。
そのありささんは国立大学への進学を志望していて、そのためには5教科7科目の勉強が必要でした。転校してきたとまどいや、通信制の中でどう勉強していくかということも迷いがあったようで、模試の成績は不安が続いていました。ありささんにとっては、「誰かが勉強をいつも教えてくれる」環境というのが当たり前でしたが、受験勉強は「誰かに言われなくてもやらないといけない」というようにどこかで変わらないといけないことです。
国立大学からの志望変更

夏が過ぎて、秋口になった頃「5教科7科目の受験じゃなくていい」という話が飛び込んできました。お母さんの英断でした。ちょうど、ありささんの苦手科目をカバーしながら得意科目を伸ばすには、時間が足りないと考えていたところでした。その代わり、リベラルアーツという様々な学問を学べる環境がよいという進路の方向性がでてきました。
15日間で30冊の長文を読む多読学習の修行

ありささんもみか子さんと同様に受験に向けがんばって勉強しました。
英文の多読という勉強法があります。辞書を使わず、読み続けるという方法で、ありささんの好きそうな分野の本を30冊選んでもらい、15日間で読んでもらうことにしました。
この多読学習では、最初は使われている語彙の数が少ない本を、後半は大人でも読むのが難しい量の語彙が使われる本というように手配しました。
ありささんから「今日出された課題ほど、自分の今までの中で、やりきったら『頑張った』と納得していえるようなものはありません」という連絡が届きました。本当に、英語しか勉強する時間がないぐらい集中して取り組む時間をとってもらったのです。
途中かなり大変だったようですが、積み重なった30冊の本は片手で持てないほどの量になりました。この後、塾に行って勉強していたこともあり模試の成績が40点上昇、科目をしぼれば大学合格は心配ないというところまで、英語が伸びてきました。
自分で自分の勉強法を考えること
英語に続いて、化学の勉強も本格的になってきました。ありささんは、目で見たものを記憶に焼き付けることができる特別な生徒でした。ただ、いわゆる短期記憶にはなるのですが、それが長期記憶にはならず、「覚えた気になってしまう」という特徴がありました。しかし、この力を活かして短期記憶から長期記憶にもっていければ、大きな力になる可能性がありました。
「化学」という学問は、高校レベルではかなり細かく覚えてもらう必要のある分野で、書かれたことをさらに計算問題にする能力も求められます。
この頃、ありささんは「言われたから勉強する」という状態から「自分が決めたから勉強する」というように変わってきました。特に自分でやっていく中で、有機化学の面白さに目覚めたようで試験前もよくその話をしていましたが、同じ問題を何度か解いていくことで自分の基礎を作っていくことができたことと、図を繰り返し書いて覚えるのがいいとわかったと話してくれました。その結果、難しいベンゼンの派生を全て暗記することもできるようになり、確実に記憶できるようになっていきました。ありささんは、最終的に同じ問題集を4周解いていました。
ありささんは、最終的に桜美林のリベラルアーツ学群に合格。最もたくさんの学問を広く学べそうだということで納得の選択となりました。
※ありささんとみか子さん(以前「薬学部に特待生合格!~スタディサプリと問題集の22日間チャレンジ~」で紹介)には大学進学に関する対談をしてもらっています。
その動画はコチラのページからご覧いただけます。
最新お知らせ・ブログ4件
横浜キャンパス
ルネ大阪広報
インフォメーション
ルネサンス高等学校 (大子校)
2021.03.02.Tue
[横浜]3月7日(日)合同説明会のご案内
[横浜]3月7日(日)合同説明会のご案内
ルネサンス高等学校 (大子校)