時代は大きく変わった
2017年3月31日
時代は大きく変わった

昔は軍隊であれ、工場であれ、学校は社会に出る準備機関で、身分制に縛られない教育をしようとしていた。
国民国家の国民、「日本人」を国家は育成しようとしていた。
江戸時代までは、いわゆる日本人は存在していなかった。 長州人、薩摩人はいた。
しかし身分制の解放、国民国家の成立からほぼ150年、寿命も約2倍になり、学校の持つ意味が変わってきた。
さらに教育目標もキャッチアップ型から、創造型へと変化してきた。日本は世界でも指折りの先進国になり、自らが目標を作る、創造する社会となってきた。
創造は、一人一人が自由に好きなことをやるところから生まれる。 寿命が延びて、人生のやり直しができる時代になった。
そしてこれから始まる高度情報化社会は、高度人材社会である。
人から言われたことだけする仕事は、AIにとってかわられる時代になってきた。 好きなことでプロフェッシナルになった人が強い時代になっていく。
早くプロになる学習始めなさい

繰り返しになるが、基礎学力=「読み書きそろばん」は必要だが、小学校の学習で十分である。
後はその人がやりたい学習、好きなことをやる学習、必要性を自らがとても感じてやる学習、それを中学、高校でやるべきである。
これが本当の学習だ。
いやそれは、専門学校、大学の役割では、という人がいるだろう。
でもそれでは遅すぎるのである。スポーツと基本一緒。プロゴルファーが、プロ野球選手が大学入ってから始めて活躍できる選手になれるようになるだろうか。 音楽家も同様だろう。早期プロ教育を中学から皆受けられることが重要である。 学者になるための学習も同様に中学からやるべきである。
今は自己決定の時期が遅すぎる。
ある有名な芸能プロの話。そこではお笑い芸人養成所を経営している。主に若い人が生徒なのだが、30歳過ぎて、世間的評価の高い会社で働いているのに、お笑い芸人になりたいといってくる人が結構いるという。 それもいきなり会社を辞めて来る。困るという。30歳過ぎてからでは、芽が出ないケースが圧倒的に多いからである。
遅すぎるのである。中学高校では、小学校の学習の分量を多くし、難しくして教えるだけの科目が圧倒的に多い。
いわゆる普通教育、英数国理社の学習。
そして自分のやりたいこと、好きなことをやらせないというより、考えさせない。 だから年齢いってから、「自分探しする」人がたくさん出る。
自分のやりたいことがない、好きなことがわからない、という人たちを大量に生み出す教育が今の学校だ。 社会はいっぺんに変わらないので、中学で、自分探しの学習、高校で、やりたいことをやる学習というのが、当面現実的かもしれない。
通信制高校でやりたいことをやりなさい
通信制高校のいいところは、中学でやるべきだった自分探し、プロになるための学習、たっぷりやる時間があるところだ。
そしてすでにやりたいことがある人は、それに打ち込めばいい。
高校生でもプロになる人たちがいる。好きなことでお金を稼げる人たちがいる。
通信制高校とは、やりたいことをやるための学校、やりたいことを見つけるための最初の学校、本当の学習をするための学校なのである。
全日制の普通高校では、英数国理社の勉強で、自分探し、プロ学習の時間がなかなか取れない。
プロになろうぜ!なりましょう!
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著者:桃井 隆良 日本の教育の改革を志し、内閣総理大臣から「教育特区」として認定された茨城県大子町にルネサンス高等学校を2006年開校。その運営法人となるルネサンス・アカデミーの代表を務め、2011年にはルネサンス豊田高等学校、2014年にはルネサンス大阪高等学校を開校。現在は「新しい学校の会」の理事長も務める。 |
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