やりたいことをやるのが人生の目的
2017年4月7日
やりたいこと、好きなことを見つけて、
それをがんばるのが人生の目的

何のためにやりたいことをやるのか、という問いは、何のために生まれてきたのか、という問いと同じだ。我々人間は、生まれる目的があって生まれてくるわけではない。気がついたら、生まれていた、というのが、多くの人の実態だろう。
自分なりに生まれてきた目的を探すのが人生の目的かもしれない。いや目的をつくる、というのが正しいかもしれない。
好きなことでメシを食おう
十人十色、という言葉があるように、似ている人はいるが、全く同じだ、という人は、一卵性双生児ですら、いないだろう。だから世間にはいろいろたくさんの職業がある。
残念な事実と思う人もいるかもしれないが、多くの人は、働かないと生活していけない。食べていけない。長寿時代になって、65歳ぐらいまで働く人が増えてきた。いずれ70歳になるという人もいる。ざっと40~50年働く計算になる。人生の大半を、我々は働いて暮らしていく。
だとすると、何のために生まれてきたのか、ということは、何をするため、何をして働いて生きていくのか、という問いに置き換えることが、できると思う。
だとすると、やりたいことをやってメシが食え たら、好きなことを職業にできたら、happyではないだろうか。
プロって凄すぎる、甘くないぞ

こういうことを言うと、「好きなことでメシが食える ほど世の中甘くないよ」と必ず言われることだろう。甘くない、間違ってい ないと思う。私は野球が大好きだった。毎日野球をやっていた。甲子園、プロ野球は憧れだった。プロ野球選手になれたら、どんなにいいだろう、といつも思っていた。
中学2年生の時に、ある現役のプロ野球選手と知り合った。巨人戦に連れて行ってもらい、試合前の練習を見学することができた。当時の巨人のエース、堀内選手のピッチング練習を間近で見た。感動したが、それ以上に球があまりにも速いのでたまげてしまった。近寄ることもできない怖いほどの迫力。球が浮き上がって見える、ホップして見える。プロって、こんなにもすごいのか、大きなショックを受けた。
帰り道、知合いの選手が、ショックを受けていた私に、自分に言い聞かせるような口調で、「野球が好きだったら、プロを目指さない方がいいよ。趣味として続けたらいいよ」と慰めてくれた。彼は日本シリーズで首位打者を取ったいいバッターだったが、レギュラーにはなれず、代打要員として1軍生活を苦労して過ごした。私への言葉は、自らの実感だったと思う。
きみが甲子園に出れたの!? 好きなことだから努力できる


こういう経験もした。大学時代、隣の引っ越してしまった家の少年がひょっこり何年かぶりに訪ねてきた。小柄で病弱な子だった。高校2年生だという。相変わらず小柄だったが、坊主にして精悍な感じだった。
「部活 、何をしてるの?」と聞いたら、野球部で甲子園に出場した、という。それもレギュラーで。本当にビックリだった。
プロは無理でも甲子園、と思ったこともあったが、諦めて私は高校では野球をやらなかった。彼が? 失礼だがそう思った。野球少年にとって、甲子園は憧れ、夢である、と同時に簡単ではない。それをどう見ても私より、体力的に劣っていると思っていた彼が出場した。
努力を続ける大切さ、を思った。好きなことを一生懸命続けていたら、あるレベルまで到達できる、ということを示している。大変だけど好きなことだから耐えられる、頑張れる、のではないか。
その結果でプロになれる。なれなくてもかなりのレベルに到達できる。
10年好きなことに打ち込めば、プロになれる
山本繁という、社会起業家がいる。彼は「トキワ荘プロジェクト」という、若い漫画家を育てるなど多くの活動をしている。
彼から「好きなことに10年打込めば、プロになれる。メシが食える」と聞いたことがある。ところが「漫画家の卵は、みんな漫画が大好きで、漫画家を目指すようになる。しかし意外と10年頑張れる人が少ない。残念だ。」という。確かに1日10時間、10年間、下手をするとほとんど収入がない状態で頑張れる人がどのくらいいるだろか。大変だろう。
しかしである。高校生、15歳から10年間だったら、頑張れるのではないか。
そして10年間頑張って、駄目でも25歳、再出発できるのではないか、と私は思う。
私は、大学に入ってから10年間、モラトリアム人間で、ちゃんと働く(所得税を払う)ようになったのは28歳の時である。30数年前のことだが。大学入ってから10年間、フラフラしていた。それでも今、それなりにやりたいことをやり、ちゃんと生活している。後悔したことはない。ましてやりたいことがある人だったら、10年間頑張らなくても、途中でプロデビューすることもあるだろうし、頑張った10年は必ず次の人生に役に立つはずだ。
やりたいこと、好きなことやるなら断然通信制高校だね
早い人は、中学から、普通の人は高校から、遅い人でも大学、専門学校から、好きなこと、やりたいことをやるのが楽しい人生の始まりだ。だから高校は、やりたいことを探す時間がある、やりたいことがやれる時間が十分にある、通信制高校に入るのがいい。
学歴なんていらない、というのもいい。しかしあった方が得なのも事実。私がフラフラしていても、なんとか格好がついたのは、何年もかかり、大した勉強もしなかったが、一応大学を出ていたからである、とも思っている。
高校くらいは出ておいた方が、つぶしがきく。それだけだけど大切なこと。全日制高校では時間がない。余裕がない。通信制高校ならやりたいことに打ち込みながら、高卒資格も取得できる。コスパがいいよ。
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著者:桃井 隆良 日本の教育の改革を志し、内閣総理大臣から「教育特区」として認定された茨城県大子町にルネサンス高等学校を2006年開校。その運営法人となるルネサンス・アカデミーの代表を務め、2011年にはルネサンス豊田高等学校、2014年にはルネサンス大阪高等学校を開校。現在は「新しい学校の会」の理事長も務める。 |
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