「科学技術」英語で英語運用力を強化 | 通信制高校のルネサンス高等学校

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「科学技術」英語で英語運用力を強化

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「科学技術」英語で英語運用力を強化

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昨日、鉛電池の再生技術でご支援戴いている国際技術交流協会(ITE)の小澤昭弥理事長にご来校戴き、スーパーサイエンスコースの生徒3名が理工系の視点から英語習得法を教わりました。米国籍の小澤先生は、ソニーの米国進出に際して井深大氏(ソニー創業者)から相談を受け直ちに現地工場が機能するご支援をした実績をお持ちです。その功績で日本化学会から来日要請を受け、日本各地で講演を開催して回りました。理系英語教育の第一人者です。

実は、筆者も学生時代に聴衆として、感銘を受けた一人となりました。一回限りのご講演が私の一生の記憶に留まるほど鮮烈だったのです。その骨子は、「自分が実際に必要とする英語から始めよ」という助言でした。米国ソニー工場の立ち上げでも、この鉄則が有効だったそうです。以来、40年近い歳月が流れましたが、小澤先生に変わる人材は日本に出ていません。唯一、海外から"English for Specific Purposes"(特定用途の英語、ESPと略す)の概念が導入され、野口ジュディー女史(武庫川女子大学)がESP教育の推進者です。同女史は、ハワイ大学理学部化学科から教育学/言語学へ転じた方です。

前期の実験活動を経て生徒めいめいが探究テーマが見つかってきました。ようやく英語で発信していく素材が整った段階です。併せて、大阪や日本が誇る海外へ向けて紹介できる素材とのご縁も、以下のように出揃ってきました:

1)淀川・城北ワンドにおける天然記念物イタセンパラの保全活動・・バイオマニピュレーションによって在来魚と外来魚の比率を生態操作する今年、「日本水大賞・環境大臣賞」に輝いた淡水魚保全のメッカである大阪を拠点とした市民活動です。

2)チリモン(チリメンジャコ夾雑物)を生物教材に用いた教育実践・・日本独自の食文化で稚魚仔魚を子どもに鑑別させならが、分類・発生・生態など生物学の概念を学ぶ一方、水産資源や海洋環境の変動傾向をモニタリングする多目的教材です。

3)アクティベータ添加による再生技術で廃鉛電池ゼロ運動の実践・・小澤昭弥氏が開発したアクティベータと充電法により世界で10兆円の市場市場規模を持つ鉛資源のリサイクルを通じ、ユネスコの持続発展教育(ESD)に貢献し得る話題です。

4)17世紀の科学実験を現代の日本に再現する教員グループ活動・・本校非常勤講師で名古屋を拠点とするNPO「楽知ん研究所」が実践している科学史を辿りつつ、再現して当時の古典科学が誕生していく様子を追体験する活動を紹介します。

5)緩速ろ過技術による安全でおいしい飲み水づくりの生物教材化・・英国発の古典的な浄水技術は現代に続くローコストで信頼性の高い水処理技術であり、発展途上国でも普及が期待され、持続発展教育(ESD)へと繋がる技術を教材化します。

各々、各団体の代表者からはスーパーサイエンスコースの英語サイトを拠点に生徒と教員が英語で世界へ向けて発信していくための教材にして構わない旨の許諾を受けています。これだけのコンテンツの見込みが出揃って、後期からようやく英語サイトがスタートします。

なお、発信に使う英文コンテンツは生徒と私が責任を持って書き起こし、小澤先生らの校閲を受けた上で"修正に足る水準"で発信します。同時に海外在住者の目に止まることを期待し、関心を持った読者からの意見を求める戦略です。その中には、①専門的な意見、のほか②英文の改善意見、さらに③電子メールやスカイプでの交流が始まることも視野に据えています。

文系・理系を問わず、日本の若者には「教科としての英語」を苦手とする意識が根強いことから、脆弱さを切り崩す学習方策として「道具としての英語」に重点を置いていきます。これはSSH事業の展開が順調に進む一方、英語運用力に関しては依然として前途が明るくないことから、本コースが突破口を切り拓く方針を掲げました。

私の体験では世代を一つ下って英語が使える層が育っていない国など、世界中で日本くらいなものです。これは、明らかに異常事態だと言えます。しかし、音楽や映画、駅のアナウンスを通じ、現代の日本の若者には英語の音やフレーズ、英語の語感が自然に沁み込んでいます。それは引き出せないでいる現状は、初代文部省顧問のハロルド・パーマー博士が100年近く前に指摘したような問題があるのでしょう。

他方、鬼才・南方熊楠候(1867-1941年)は英国の科学誌Natureへの掲載論文件数では日本人最多を誇ります。森に分け入って珍しい粘菌を発見する要領で、"英語の森"から使える英語表現を「見つけては即、使う」英語の習得法を実践してきた可能性があります。熊楠は米英での滞在経験がありますが、今の時代ならGoogle の検索エンジンで居ながらにして世界へと通じる『どこでもドア』を持つと言えると思います。その恩恵を活かさない手はありません。

画像・左は小澤先生の寄贈教材(はめ込みは近影)、画像・中は話を聞く生徒ら、画像・右は音声CD教材。サムネイルは、南方熊楠の英語論文を紹介した書物の「帯」です。

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