通信制高校ルネサンス高等学校

令和6年度入学式 式辞

ルネサンス高等学校

令和6年度入学式 式辞


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 柔らかな光に雨に春の息吹が溢れ出し、希望に満ちた季節となりました。只今、入学を許可しました新入生の皆さん、本日はおめでとうございます。ルネサンス高校を代表しまして、皆さんのご入学を歓迎いたします。また、新入生の皆さんを長年に亘り、温かく支えてこられたご家族、並びに関係者の皆さま方に対し、心よりお祝い申し上げます。
  これから始まる皆さんのルネ高生としての3年間。ネットの高校として培ってきました教育システムとノウハウで、日々の学習と進路の実現をサポートして行きますので、フル活用していってください。また、フレンドリーで、経験豊かな先生たちが皆さんを卒業まで応援していきますので、安心して 遠慮なく頼って行ってください。

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  さて、皆さんの多くが生まれた2008年は、iPhoneが日本でも発売された年です。以来、プライベートでもビジネスでも、スマートフォンでSNSを利用することが一般化しました。ここ数年のデジタル技術の進歩が日々の生活を変えて来ていることは、コロナ禍でリモート授業を経験した皆さんも実感しているところでしょう。今後も加速度的に変化していく世界に向き合っていくためには、私たちは、絶えず学び、自らをアップデートし続けていかなければならないだろうと言われています。
 でも、ルネ高を選んだ皆さんに心配は無用です。ルネサンス高校で学ぶことの強みは、自分のライフスタイルに合わせて、好きな時間、好きな場所で、自分のペースで学習を進めていくことができるところです。そのようして日々を送る中で、皆さんは「自ら計画を立てて学んでいく力や自ら問題を解決していく力」、すなわち「来たる時代への対応力」を自然と身につけていけるからです。

  しかしながら、そのようなルネ高生活も、あっという間かもしれません。
 そこで、スタートに当たり、皆さんのこれからが実り多いものとなるよう、次の言葉にのせてエールを送りたいと思います。こちらになります。

 Stay hungry, stay foolish.

 これは、先ほど触れましたiPhoneを、世に送り出したAppleの創業者の一人のスティーブ・ジョブズが、スタンフォード大学の2005年の卒業式でスピーチをしたときに引用した言葉です。皆さんの中には、彼のことやこの言葉を知っている人もいるのではないでしょうか。
 hungryは皆さんご存じの通り、空腹や渇望を感じている状態。foolishは、愚かで、分別・良識のない状態を意味しています。
 そして、それらの言葉の前に「ホームステイ」のstay 。これには「力を入れずにその状況に留まる」という意味合いがありますので、「皆さんのありのままに・あるがままに」という思いも込められ使われていると思います。従いまして、この言葉だけなら、

「ハングリー精神を持ち続けなさい。愚直なままでありなさい。」

 このような訳でもよいかと思いますが、彼はスピーチの中で、自分が創ったApple社から追い出された経験や、その逆境を新たな成功に繋げていったことなども語っていますので、それらも更に考え合わせ、もう少し膨らませ意訳してみますと、

「好奇心と決断力をもって、どんな時も、より良いものを求め続けなさい。絶えず変わり行くのがこの世界なのだから、常識に縛られたり、分別臭くなることなく、今が未来に繫がると信じて、自分の心に従って、よいと思ったことをやり続けなさい。」

 このような学生への投げかけとなっていたのではと、想像しています。

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 ところで皆さんは、ルネ高を選ぶ際に、きっといろいろな特長ある高校と比べた上で選択して来てくれたのではないのでしょうか。その点からも共感してもらえると思いますが、改めて世界を見渡してみますと、本当に多様な私たちのあり方が認められ、そして生かされるようになってきました。このような社会で求められるのは、皆さんの「個性」です。
 私たちは興味のあるもの、ワクワクするものには、つい時を忘れてのめり込んでしまうものです。また、そうやって何かに夢中なっている皆さんに、周りの人は魅力を感じます。そして、そこから始まる交流は、皆さんの関心や意欲をさらに高めていってくれることでしょう。ですから、好き・こだわりを大切にしてください。それが「自分らしさ」や「個性」という皆さんの価値を高めていってくれるはずです。好奇心のアンテナを張り、広く世界を見て、才能の芽をたくさん育てていってください。

  今日から新しい生活の始まりですが、何か新しいことを始めるとき、或いは何かに取りかからなければならないときに、皆さんも、いつも前向きになれるとは限らないのではないでしょうか。上手くいくだろうかと不安になったり、気乗りしないこともあると思います。そのようなときは、まず動き出してみることが得策です。行動には試行錯誤がつきものですし、動いているうちに不安が解消されたり、やる気が出たりするものです。まして、ますます予測のできなくなってきている世界です。それは可能性に満ちていることとポジティブに捉えて、まずは行動です。

  今、皆さんが歩み行くこれからの世界を考えると、ジョブズのメッセージは、ますます光り輝いてきているように感じます。

 Stay hungry ...個性が求め活かされる多様性の時代なのだから、 
        好き・こだわりを大切に、好奇心で眼を輝かせ、
        その先・更なる高みを求め続けていってください。

  Stay foolish ...これまでの当たり前がそうではなくなってきている変革の時代なのだから、
        安易に前例や常識に頼ってしまうことなく、
        自分を信じて、よいと判断したことをやり続けていってください。

  ジョブズはまた、「人生に無駄になる経験はないから、今できること、やりたいこと、信じたことは全力で取り組もう。」とも伝えています。

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  さぁ、ルネ高生活のスタートです。失敗を恐れず、何事にも積極的にチャレンジし、充実した3年間を創っていってください。

  結びになりますが、ルネサンス高校は、保護者・関係者の皆さまとの連携を密にとらせて頂きながら、お子様の成長を見守り支えて参る所存でございます。何卒、本校の教育活動に対しまして、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げ、式辞といたします。

令和六年 四月 四日 
                      ルネサンス高等学校 校長 菊池一仁


「令和5年度 卒業証書授与式 式辞」

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