八重咲きのサクラ
ルネサンス大阪高等学校
八重咲きのサクラ
2015-04-22
前回のわたしのブログで,ヤマブキを例にとって,「八重咲きの花には種ができない」という話を書きました。
仮説実験授業を提唱された板倉聖宣さんの書かれた「花と実」によると,この理由について,次のように書かれています。
「植物にはおもしろい性質があって,おしべやめしべなどが花びらにかわってしまうことがあります。
八重咲きの花と一重咲きの花とをくらべると,八重の花は一重の花よりおしべやめしべの数が
ずっと少なくなっています。おしべやめしべが,花びらにかわってしまったのです。
八重咲きの花の咲いたあとには実がならないことが多いのですが,それは,八重咲きの花には
めしべやおしべがなかったり,めしべやおしべがあっても,そのはたらきがだめになってしまっているからです。
花がとくにきれいだったり,食用になる植物のばあいには,人間がいろいろの方法でその植物を増やしてやるので,実がならなくてもさしつかえありません。
けれども,野生の植物のばあいは,花が咲いても実ができないのでは仲間を増やすことができずに滅びてしまいます」
(写真 八重咲きのさくら=カンザン)


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