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楽しみながら学ぶコミュニケーションとして「いただきダンジョンRPG体験会」を実施

ルネサンス高等学校

楽しみながら学ぶコミュニケーションとして「いただきダンジョンRPG体験会」を実施


2020年1月17日、東京学芸大学加藤浩平先生をお招きして「いただきダンジョンRPG体験会」を行いました。
『いただきダンジョンRPG』は、ファンタジー世界での冒険を楽しむことができるTRPG(テーブルトークRPG)という種類のゲームです。

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TRPGは、ゲームマスター(GM:物語の解説やダンジョンを担当)とキャラクター(参加者があやつり、問題を協力したりして解決していく)に分かれて物語を生み出していくゲームで、いただきダンジョンでは冒険者たちがダンジョンの中からお宝を持って帰ることができるかを目的にします。普通のコンピュータを使ったRPGと違って、ドアを蹴り飛ばして開けたり、敵を罠にはめたりできるなどキャラクターたちの考え次第で様々な展開や結末がありうるゲームです。

このゲームの教育効果が昨年「RPG学研究」として論文に掲載され、特に加藤先生により自閉スぺクラム症の生徒たちの「合意形成の回数」「満足度」がいずれも高くなったことが示されました。

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ルネサンス高校としてこのゲームに着目したのは、自閉症にまでは至らない、もしくは健常な生徒たちのコミュニケーション能力の向上と満足度を両立できる内容になると感じたからです。教育としてコミュニケーション能力を高める目的で何かするよりも、ゲームをするなかでの副次的な教育効果の方が生徒たちに自然に受け入れられると考え、生徒がお互いにやりとりをするきっかけと考えています。中学校以上になると、生徒たちの発言は先生や周囲を意識したものになりがちで、間違っていたらどうしよう、と発言をためらうことも増えてきます。そうした中で、ゲームという共通のイベントで共通の楽しい経験をすることができるのが、このゲームの優れた特徴です。

もともとTRPGは、ASDや自閉スペクトラム症の方向けのゲームではなく、コミュニケーションが多く発生するゲームです。今回のゲームでも開始からしばらくして、GMの主導もありお互いのコミュニケーションが活発になっていきました。

加藤先生は、生徒たちをはじめゲームするときには「GMとの7つの約束」「キャラクターとプレイヤーが違うこと」「レベルアップ時に他人の達成したことを認めること」「マップなどビジュアルをたくさん出すこと」といったことを大事にされていました。

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こうしたことがゲームをしながら自然に生徒たちが成長していく工夫になっていると感じました。

この「いただきダンジョン」をきっかけに、ルネサンス高校でもGMをしながら新しいシナリオを作っていこうと考えています。高校生向けにしていくために生徒さんにも協力してもらいつつ進めていくつもりです。

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