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【通学】変わっていくSDGsと技術〜問題提起の時代と問題解決の時代〜
ルネサンス高等学校
【通学】変わっていくSDGsと技術〜問題提起の時代と問題解決の時代〜
2022-09-27
通学スタンダードコースで、SDGsを題材に取り上げ始めて、三年ほど。
問題提起となるドキュメンタリー映画を紹介してきたものの、
日進月歩の勢いで技術が進歩しているため、それらのいくつのかはこの数年で改善されつつあります。
ドキュメンタリー映画を通して問題を啓発していた時代から少しずつ解決への見通しがついてきた時代に変わってきていることを感じます。一方で、そのうちいくつかについては、解決に至っていないものも同時にあります。今回はそれらがどのような解決の糸口が出てきたかを紹介してみたいと思います。
・プラスチックの海
問題提起
海を漂流するプラスチックにより、海洋生物(海鳥・亀・魚)に大きなプラスチックを餌として食べてしまい、死にいたる。また、微細に砕かれたプラスチックが蓄積し、生物濃縮されてしまう。海外にプラスチックを排出し、燃料として使われて有害なガスが発生している。海外のプラスチックが観光地を汚染している。
解決されつつある部分(日本の場合)
プラスチックビニル袋の有料化、特に海水中での生分解性プラスチックの開発と実用化。
・フード・インク
問題提起
低価格ファストフードを支える遺伝子組換え作物(GMO)、違法労働、不健康な畜産、種の支配、トウモロコシの加工による高果糖コーンシロップ(果糖ブドウ糖液糖)による糖尿病リスク
解決されつつある部分
(映画内でのケビン法の成立)日本では、2022年までに消費者庁による原産地表示が実施。糖尿病リスクがより高い果糖ブドウ糖液糖から、一部、砂糖(国内製造)の飲料水が出回るようになった。
・トゥルー・コスト
問題提起
ファスト・ファッションと呼ばれる安価な服の製造をする中、生産・加工業者、職人が厳しい労働を強いられている。
解決されつつある部分
日本ではファーストリテイリング(ユニクロ)では、解決しつつあるとする見方と、未だ労働環境が改善されていないとする見方が同時に存在する。
・1ドルで生き抜く
問題提起
グアテマラの村での貧困。1ドルに満たない生活で最低限の教育・貧困・病気から脱出
解決されつつある部分
ペニャブランカ村への寄付によるプロジェクトが進行、学校の建設が行われた。
もちろん、すべての問題が解決に向かっているわけではなく、解決するされつつあるのは全体のわずかだということもあります。
学校で、例えばプラスチックの使用についての問題点を議論したときは、プラスチックが良かろうと悪かろうと、身の回りにあるものなのでわざわざ使わないことは難しいという結論を出した生徒もいましたし、それが自然だと感じました。
けれど今日、ストローが海で分解する製品に変わっているという表示を目にして、
おお、変わってきているんだなぁと感じはじめました。


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