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菜の花とナタネ油
ルネサンス大阪高等学校
菜の花とナタネ油
2014-06-05
以前私のブログで書いた「菜の花や 月は東に 日は西に」の蕪村の句碑は,
ルネサンス大阪校近くにある茶屋町の梅田コマ劇場前広場にあります。
この句は1774年(安永3年)京都東山での連句の発句で,
明治初年の頃の茶屋町はあたり一面菜の花畑であった,
と「大阪再発見!」というホームページには書かれていました。
菜の花の栽培は,江戸時代から盛んでしたが,なんのために菜の花を栽培していたと思いますか?
それは「ナタネ油」をとるためです。
では,この「ナタネ油」は何をするために使われたと思いますか?
天ぷらを揚げるためでしょうか?
暖房用の油でしょうか?
いや,そうではありません。
灯りをつけるために使われていたのです。
灯油としてのナタネ油がたくさん使えるようになると,
夜でも部屋が明るくなって本が読めるようになり,出版物がぐっと増えます。
二宮尊徳は子どものころ,ナタネ油を使って本を読んだらおじさんに叱られた,といいます。
それほど,ナタネ油は高価だったのです。
そこで,尊徳は,自分でナタネを蒔いて油を収穫して本を読んでいたそうです。
夜に本を読むのは,いまでは当たり前のことですが,
昔は,経済的に見てもなかなか大変なことだったのですね。
投稿者:水口 民夫


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