通信制高校ルネサンス高等学校

「いい顔」でいたい (犬塚名誉校長より)

ルネサンス高等学校

「いい顔」でいたい (犬塚名誉校長より)


 爽やかな秋晴れの日が続いています。道端に咲くコスモス,畑には色づいたリンゴ。青い空。ルネサンス高校グループ3校の本家「ルネサンス高校」のある茨城県大子町で撮った写真をご覧ください。

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「大子町はリンゴの南限,茶の北限」と聞きました。確かにリンゴ園や茶畑を見かけます。それは「あたり一面が」というわけではありませんが,奥久慈りんご「こうとく」の味は最高です。

この地に通いはじめて8年になります。今は年に10回ほどしか行きませんが,ぼくにとって「ルネ高の故郷」です。大子での今回のスクーリングは「成人男・女」「親子」の3団体で,計90人ほどの生徒さんたちとの3回の授業でした。

「成人男子の部」の授業のときです。一番後ろの席に座っている生徒が気になりはじめました。輝いた眼差しで微笑んでいる彼です。当然,互いに目が合う回数も多くなります。 授業が終わって,友だちと話をしている彼に声をかけました。 「あなた,いい顔してるね。どちらから来たの?」/「札幌です」 「遠くからご苦労さん。何年生?」/「1年です。来年も来ます」 「また会えたらいいね。名前は?」/「大輔です」 「元気でいてね」 彼と言葉を交わしたのはこれだけですが,20年ほど前に出会って今もときどき開く『ぼくは勉強ができない』(山田詠美,新潮文庫)の主人公の「時田秀美」を思い浮かべました。

「札幌の大輔君」のことは何も知らないけれども,同じような爽やかな匂いを感じたのです。

文庫本の「あとがき」で,作家の原田宗典さんはこうつぶやいています――「秀美君には新しいタイプのヒーローとしての資質が十分に備わっている。憧れる対象があまりにも少ない今の日本だからこそ,現在進行形で高校生をやっている諸君が本書を読み,時田秀美みたいな高校生になりたい!と憧れてもらいたいものだと,ぼくは思うのだが」と。ぼくも同じ気持ちです。

翌日からは豊田校で1年生の男子のスクーリングが,20人ほどでこじんまりはじまりました。今日授業をしました。みんな「いい顔」をしていてかわいいですね,。(2015.10.21)


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