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極楽浄土に咲かない花 ?
ルネサンス高等学校
極楽浄土に咲かない花 ?
2016-09-23
...ルネ高の周りには今、彼岸花 が咲いています。
( 昨日はお彼岸の中日、秋分の日でしたね。私もあいにくの天気の中、お墓参りしてきました。)
彼岸花を、「曼珠沙華(まんじゅしゃげ/かんじゅしゃか)」というのは、ご存知の方も多いと思います。
インドの古語であるサンスクリット語ではmanjusakaと書き、「天界に咲く花」という意味だそうです。おめでたい事が起こる兆しに赤い花が天から降ってくる、という仏教の経典から来ているとか。
開花期間がわずか1週間ほどなのに、秋のお彼岸と時を同じくするかのように開花する -----面白いですね----- ので、
彼岸(あの世)とこの世が最も通じやすい時期を知らせる花であるとされています。
... 彼岸
彼岸とは、もともとは、「彼(か)の岸」すなわち「悟り、涅槃の境地」を意味し、その語源はサンスクリット語「パーラミター(波羅蜜多)」の漢訳語「到彼岸」からきているのだそうですが、
日本では、平安時代のころに広がった「私たちをお救い下さる阿弥陀如来」を信仰する浄土教・浄土信仰の影響で、「彼岸」と「涅槃の境地」は違ったものになっていったようです。
そこでは、「彼岸」は私たちが死んだら行くことのできる「あの世」のことで、それは「覚りを完成する」=「涅槃の境地に至る」=「天界・仏界に至る」までのあいだに住む修業の場・途中地点で、
極楽浄土とも、また、阿弥陀如来がおさめるその地が西方にあるとされたことから、「西方浄土」ともよばれてきました。
...だとすると、曼珠沙華は、別名は彼岸花なのに、 彼岸=あの世=極楽浄土には咲かないの?
となりそうですが、...これは屁理屈ですね。w
いずれにせよ、西の彼方の地平線に沈んでいく太陽はその「極楽浄土」と結び付けられ、沈む太陽にお祈りをすれば、死んだら極楽浄土に往生して、そこで永遠の命を得ると考えるようになったようなのです。
... 秋分の日
秋分の日は、お彼岸の中日(春分の日も同様ですね)。 そして、昼の長さと夜の長さが同じになる日で、太陽がほぼ真東から昇り、真西に沈む日。
極楽は西方にありますから、対する現世は東にあることになります。そして、この日は、太陽が現世と極楽浄土をまっすぐ一直線に動き、最短で結び付ける日。
そこから、「極楽浄土に生まれ変わる願いが最も通じやすくなる日」、「先に逝かれたご先祖様にも思いが最も通じる日」と考えられるようになったようです。
日本独自の文化・習慣のようですよ。
※ 今年は天候のせいでしょうか。あまり多くは咲いていない-----遅れているとも聞きました-----ので、以前の写真を下に。
引用先といろいろな薀蓄を知れるのはこちら↓です。
http://siritakatta-info.com/archives/754.html


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