土壌動物から見た都市の緑地(2016年06月28日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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土壌動物から見た都市の緑地(2016年06月28日)

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土壌動物から見た都市の緑地(2016年06月28日)

土壌動物から見た都市の緑地(2016年06月28日)

大阪の教育特区に開校したルネサンス大阪高校は、梅田という大阪市でも中心地に立地しています。スーパーサイエンス通学コースでは、自然科学の一分野として「生物」や「環境」も対象にしています。都市環境を研究対象としている大学は最近では、増えてきています。中でも、先駆的だったのは首都大学東京(旧東京都立大学)だったかと言えるでしょう。

私共も、上記の「通学コース」と通信生も対象とする「環境保全クラブ」等の部活をリンクさせ、国連グリーンウェイブの活動趣旨に賛同を表明しています。同活動は期間限定されていますが、活動の中核に据えている木の実の栽培実験も都市緑地の土壌動物調査も通年で実施していく方針でいます。

今回、都市の緑地で造成されてからの経過年数が異なる2箇所から土壌サンプルを採取して、ツルグレン土壌動物抽出装置で微小動物を追い出し、生息している土壌動物の顔ぶれを比較し、土壌環境の成熟度を判断しました。この方法で、都市緑地の生態評価を進めます。

梅田スカイビル(竣工:1993年、北区) ビルが竣工後、23年が経過しています。周辺部の緑地帯が造成されたのは、それよりも若干、遅れるかも知れませんが、概ね20年は経過し、維持管理されていることと思われます。出現したのは土壌棲のダニ類(吸血しない)と小型のトビムシ類が若干、見つかりました。多様性が十分とは言えません。

城北公園(開園:1934年、旭区) 最初の造成から80年以上の歳月が経過しました。その間に整備事業は繰り返されたと思われます。しかし、市街地の緑地としては比較的安定していることを思われます。ちなみに、東京の明治神宮の森は1915年から植林が始まった造成地で、ちょうど100年も経過すると自然林に近づくのが分かります。城北公園の土壌からは、ダニ類の他、ダンゴムシの乳白色の幼体(産み落とされた子ども)が多数、観察されました。

過去に何度か土壌動物の抽出実験を試みたことがありますが、ダンゴムシの幼体が見つかったのは初めてです。都市環境で、かつ梅雨の谷間のこの時期がちょうど、1年に1回ある繁殖期だったようです。幼体はこれから丸1年掛けて成長し、通常の暗褐色の成体に成長するようです。ダンゴムシは昆虫の幼虫に似ていますが、そのままの形で落葉を食べては分解し、陸上で一生を終えます。水中の落葉はアセラス(ミズムシ)によって分解され、落葉は消失し、陸上では土壌、水界では底質へ物質転換する生態的な役割を担っています。ダンゴムシとアセラスは互いに生息環境は陸上と水中で異なりますが、それぞれ似た生態的な地位(ニッチ)を占め、生態系における物質循環を担う生き物同士です。甲殻類として共通の祖先(単系統群)の存在が示唆されますが、まだ研究途上のようです。

学校教育用に制作された『ダンゴムシ』の動画(NHK for School)が公開されています。是非、ご覧になってみてください。音楽家の坂本龍一さんとNHKがコラボした動画は、シリーズ化されていて、ダンゴムシの誕生から死ぬまでが創作されています。このような優れた作品は、学校や教員が逆立ちしても提供できません。ここは謹んで脱帽し、一介の教員である私もナビゲータに徹し、一連の作品を制作した関係者の方々に感謝の意を表したく思います。

外部リソースを発掘して「ナビゲート」する役、外部機関に適任者を探し出し「コミュニケート」していく役は、これからの時代に相応しい高校教員が養っていくべき力量の骨子だと考えています。もはや教科書とか試験で生徒に知識を伝達する時代ではなく、学校が地域、国家、世界と関わっていく「橋渡し」していくのが、これからの高校教育の主眼と言えましょう。時代は大きく変ったのです。

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画像・左:梅田スカイビル(左)と植栽(右)、同・中:城北(しろきた)公園(右下にツルグレン抽出装置)、同・右:出現した土壌動物(ダンゴムシの産仔直後の幼体は城北公園で見い出された)実体顕微鏡の画像は、環境保全クラブの信宮純部長(2年生)によって撮影され、提供されました。

付記:「すくどう(スクール動画アイランド)」コンテンツへのリンク貼りの可否を照会し、NHKふれあいセンターの回答(問い合わせ番号:2377294_2377308)に準拠し、「NHKオンライン」の該当サイトへのリンクを設定しました。どうぞ優良コンテンツを平素の学習理解に役立てて下さい。

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