たった一人の生徒から学んだ教育理念(2017年04月25日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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たった一人の生徒から学んだ教育理念(2017年04月25日)

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たった一人の生徒から学んだ教育理念(2017年04月25日)

たった一人の生徒から学んだ教育理念(2017年04月25日)

大阪校の開校と同時にスタートしたスーパーサイエンスコース(SSC)も、丸3年を経過しました。それは、たった1名の入学者(平成29年3月卒業)から始まった通学コースでした。その教育カリキュラムの骨子は、教える内容を予め決めてしまわないスタイルです。教える内容を固定化すると、それに応じて生徒の思考力も膠着化してしまうからです。それは頭を鈍くしてしまう原因です。世界中で新しい学習方策が創出されてきたにも拘らず、いずれも従来の教育慣行を乱す暴挙として忌み嫌われる悲運な歴史の積み重ねでした。

53歳で教壇に立った遅咲きの教員は 愕然としました。 皮肉にも、それまで学校教育に従事していなかったからこそ先入観なく気づけたのかも知れません。生徒を黙って座らせて話を聴かせるだけの授業、お手本をなぞるだけの予定調和の実習、予め正解が用意され答えを覚えておけば学びが成立したと誤認させる定期試験・・。そのどれもが人間の生きる意欲を削ぐ落とし穴です。この学校教育の骨格部分であるいずれにも、学習者から成長を導き出す制度設計(すなわち、教育デザイン)が施されていないことに私は気づきました。

教歴ゼロ・スタートの私が積み上げた教育理念は、「生徒から学ぶ」です。もっとも偉大な貢献をしたくれたのはSSC第1号の河脇祐奈さんでした。頭の回転が早く利発で感性も鋭いものの、とにかく朝が苦手な生徒。カビから始め天然酵母の研究に着手しました。しかし、教員である私は彼女を通じて学べた点が値千金でした。教員としての私が彼女によって育てられたと言っても過言でありません。それを今からここで証明いたしましょう。

彼女は、大阪府高等学校生徒研究発表会の発表前日の夕方、それも4時半頃になって登校してきました(他所の学校なら放課後です)。常識的には発表用の原稿を作成し、何回も練習するものですが到底、間に合いません。試みに4、5回、発表させてみると毎回、デキが違います。 自ずと良い時とイマイチの時とがあり得ます。 本人、曰く「やっぱり?」。しかし、そのいずれも自分が実験したことを自分の言葉で説明したのですから決して間違いではありません。そのどれもが正解なのです。私はそこでハタと思いつき、そして彼女に告げました。

デキの良し悪しがわかるのは私とあなただけ。明日、初めて発表を聞く人には分からないことだよ。ここに気づいたことに、私のかけがえのない教育理念の原点があるのです(幾通りにも表現する訓練こそ効果的だと)。発表の当日、朝から来れず、遅刻するかも知れないと私は主催者に告げざるを得ませんでした。教員仲間は皆、どれ程酷い生徒が来るのだろうと想像したことでしょう。が、イザ彼女の発表が始まると聴衆がクギヅケとなる様子が傍目にも感じられました(痛快!)。彼女が自分の言葉をありのまま聴衆に届けていたからです。事実、1年を経ても3年を経ても彼女の発表は、居合わせた諸先生の心に刻印するほどインパクトを持っていたのです。

原稿通りに発表しなければならない・・この束縛が、どれほど生徒たちにストレスを与えることでしょう。私たちのスタイルならホンバンで成長することもあり得るのです。練習した通りにできることなど、実は成功でも何でもありません。それは教育に値しないと思います。世の中の試験は、予定した通りの解答ができれば成長したものと見なしますが、私は間違いだと考えています。スーパーサイエンスコースの学びの骨子は、答えが分からない問いを立て、そして答えを見つけていく活動です。言うまでもなく、台本がないからこそ人生なのです。

スーパーサイエンスコースは、科学を通じて人生の生き方を教えている通学コースです。だから生徒たちの目が輝き出すのです。その始まりは、たった一人の生徒から始まりました。学びになったのは、教員である私の側だったのです。これこそ、教育が秘めた真の魅力だと言えるでしょう(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

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画像・左:ハウスダスト由来のカビ巨大コロニーの観察、同・中:コロニー表面の疎水性の確認、同・右:カビを液体培養した時のペレット。全て同一の菌株ですが、違った顔を見せます。コロニー表面が水を弾くのは水分の透過性を防いで菌類が菌体に含む水分が失わないためです。同じ株なのに、液体中で培養すると疎水性の体表を形成しません。カビの仲間であるキノコを加熱調理する人は一見、乾いてみえるキノコ(子実体)から大量の水分が滲み出してくるので驚きます(いずれも河脇祐奈さんが1年生の頃の懐かしい画像です。ありがとう)。

付記:河脇祐奈さんは入学後、自分の弟である凌くんを連れて来てくれました。スーパーサイエンスコースに入学してくる生徒の一人ひとりから違ったことを学んでいます。教員は教えることが仕事だとする固定観念は間違いだと思います。生徒から教員が学ぶことを通じ、教員は生徒に自らが秘めた価値を伝えているのだと捉えています。生徒の数だけドラマがあります。それが尽きることなどありません。学校教育を「教員が生徒に何か教える」行為だと決めつけてしまうことは、トンデモナイ過ちだと、私はそう考えているのです。ご一考ください。科学は元々、自然界に存在している事象から人間が学び取っていく学びを指しています。それと変わりません。

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