アート&サイエンスコース
2017.06.02.Fri
教育デザイン室長の竹内です。今日は帝塚山学院大学(大阪府)の入試説明会で「人を育てる」教育のデジャブ(既視感)を味わいました。 昨年の大阪芸術大学の進学説明会の時と似たような感慨に浸りました。 人間として、ましてや一介の教員として「人が育ちゆく」様を垣間見た場面では、こよなく幸福を感じます。どんな人でも屈託のない天使のような幼児を見たなら、幸せを貰った気がするものです。それは成人に達した若者とて同じです。ただ小気味よいほどまで人を成長させる教育機関が、この国にまだ少ないのだろうと思います。このままでは、人生がバラ色に輝くはずありません。でも今日、社会は変えられるのだと実感が得られました。
帝塚山学院大学は「Student Firstの精神とたゆまぬ自己改革」を創立 100年目を迎え、次の50年を目指し掲げたと言います。学生の「自学自習の力」を育て、これからの「社会が求める力」を強化します、と高らかに宣言されました。初年度教育を4技能(日本語力、英語力、情報処理能力、論理的思考力)から強化するとしています。その結果、①自分の考えを持ち、意見が表明できる、②英語が目的達成に使える、③必要な情報にアクセスでき、情報発信できる、④説得・交渉・解決するロジック力が強化できるとのこと。その証しに学生(3回生)が、司会者の自然な質問に対し、堂々と応えていました。成長した学生なら、これほどまで光彩を放つのです。
印象深かった点を列挙します。二人ともキャリア英語学科で、男子学生は友人の影響で今はパイロットを目指しているそうです。交友関係が大事で、かつ本人の弁で「夢は早めに見つけて欲しい。」と高校生には伝えたいと語ってくれました。女子学生は高校で通常の授業しか受けて来なかったので、大学で行われるアクティブ・ラーニングの授業が高校で受けられたら良かったと語っていました。さらに、「一つ特技を見つけて磨くと自信になる。」と、歌が上手でスカウトの声が掛かる友人を見て実感した旨、高校生に伝えて下さいと聴衆(高校教員)へ呼び掛けていました。2人に伝えると私は約束しました(閉会後、飛河副学長立会いでフロアにて対話)。
帝塚山学院大学では、学内に「社会連携機構」を組織し、地元の自治体や企業と連携事業をスタートさせ、その取り組みを通じ、学生を育てていく教育方策を掲げているそうです。その活動を通じて大学のシンクタンク機能や生涯教育の場としての役割を強化していく路線を見て取れました。日本の固定観念化された大学群像の中から一つ、突き出た好印象を私が抱いたゆえんです(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。
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画像・左:多様な入試選抜方式(6種類の中から自分が最高に評価される選抜方式を選べるシステムで、真の公平感が何たるかが熟考された形跡を感じます)、同・中:地域協創:狭山池ダム築造 1400年記念事業の一環として商品開発した一例(大阪狭山市・市長から感謝状贈呈とのことです)、同・右:来場者に配布された記念品の一つ(重いので何かなと思ったら、特製のメモ・パッドだったので意表を突かれました)。
付記:生徒を育てる「教育デザイン」のあり方を手探りしてきた私自身、帝塚山学院大学と全く同じ方向性を辿ってきたことが今回、確認でき、意を強くしました。しかし、人が育っていく姿を傍らで見ることが、これほどまでに幸福感を周囲に伝える効果があるとは実感できませんでした。まるで故・サイババが金粉を撒き散らすがごとくです。皮肉ですが、自分が育てた生徒では気づけず、他者が育てた学生を見てわかる「合わせ鏡」が必要なのかも知れません。私は自分の生徒が他者から高く評価され、喜ばれた理由が今日、実感できました。若者が成長していく姿を目を細めて眺め喜びを分かち合える、そんな社会にしていきたいものです(竹内記)。
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ルネサンス高等学校 (大子校)
2021.03.02.Tue
ルネサンス高等学校 (大子校)
ルネサンス高等学校グループは、全国に3校(茨城、愛知、
大阪)、連携キャンパス及び受付・相談センター(東京・新宿代々木、神奈川・横浜、愛知・豊田、名古屋、大阪・梅田、広島、福岡)
を置く広域通信制高校です。
どんなタイプの方でも、安心して学習し卒業できるシステムを構築し、生徒一人ひとりのライフスタイルに合った"学び"を提供しております。
「登校してしっかり学ぶ」「友達を作って学校生活を楽しむ」という学校が多い中、最短年4日の登校で高卒資格が取れる学校は多くはありません。
一方で本当に高卒資格が取りたくても、仕事が忙しくて登校できない、子育てで手が離せないなど様々な事情で、学校に行きたくても行けない方がたくさん居るのも事実です。
ルネサンス高校はそういった方のニーズに答えるために生徒に負担のかからない授業やレポートシステムを作り、14年経ちました。卒業生も約15,000名となります。
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