英語の絵本を通じて始める「学び直し」(2017年08月22日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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英語の絵本を通じて始める「学び直し」(2017年08月22日)

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英語の絵本を通じて始める「学び直し」(2017年08月22日)

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ルネサンス大阪高校では、神戸女学院大学が主催する『英語絵本翻訳コンクール』に2014年開校以来、大阪校のスーパーサイエンスコースから挑戦し続けています。今日は、科学と絵本の繋がりをお話しましょう。なぜ私が、科学の「探究学習」のため英語の絵本に取り組むのかを今回、少し丁寧にご説明(解題)いたしましょう。

日本で英語教育を受けてくると、朝の小テストがあったりして、あたかも①単語(熟語)力と②文法力で英語がモノになるような錯覚をさせられます。教育デザインの観点からは、それは予め解答が決まった試験に対し見掛けの得点が一時的に上がるだけで、ホントの意味で英語を使える水準に近づくのとは似て非なるプロセスです。

それは例えるなら「貯蓄」であり、銀行口座に預金し、それを引き出すだけの行為です。当座の試験勉強が、正にそれです。記憶が薄れるように、時に預金額は状況次第で価値が目減りします。真の学力はもっとダイナミックな成長力を秘め、「投資」とも似ています。つまり1を学んだら徐々に10、100、1000 に利益を生み出さなければ、生産力を備えた「一生の役に立つ学び」だとは到底、言えません。そもそも教育とは、投資なのです。

では、どう学んだら良いのでしょうか? それは本能で「なんだろう?」と答えを探り出す思考回路を作り出すことです。そうです。本来、子供は誰でも好奇心(curiosity)を備えていました。端的に言うと、親とか学校の教員が「好奇心の芽」を摘み取って、子供の成長力を阻止してきたのです。とても残念なことですが・・。

ここで、私が海外赴任や留学時代に実践してきた経験に基づく英語の学び方が、英語の絵本を読み進む際に使う力と類似性があることを指摘します。具体的には、描かれた図柄から得られる情報を「類推」しながら内容を把握し、与えられた文字情報との照合(verify)をしていきます。そして、内容を落とし込むように納得して行くのです。単語や文法の力で読むのではなく、類推で理解し、そこで納得が行けば妥当性ありと判断して失敗したことはありません。その学び方が合理性が高いからです。かつ「類推」力で養われた力が、科学研究で必要不可欠な「洞察」力になるので、閃きや発見の力も上達していくのです。

海外で英語を使って生活する場合、いちいち辞書や文法書を参照している余裕はありません。この類推力を使った英文読解は「つじつま合わせ」に見えますが、確実に的中率と定着率が上昇します。逆に、訳読など英文を日本語で理解する訳読授業は、最後に日本語へ転換するのですから日本語学習そのものです。日本には「教科」としての英語は課されても、「言語」としての英語の運用法ではないので各自で学び直すことが正当防衛です。

私は JICA専門家として現地で活動していた当時や英国の大学院博士課程に在学していた頃、日本で教わった学び方を一切、使わずに英語媒体の研究活動をしてきました。高専で『工業英語』を教える時になって初めて、日本で高校時代に受けた英語科の授業(オーソドックスな訳読)が、日本人の教員が日本人の生徒を相手に日本語で英語を教えるためのきわめて「特殊な英語教授法」であると察知できたのです。

高校時代、私は英語の授業は受けたくありませんでしたが、受けないと卒業できないから聞かないようにして教室にいました。すると聞きたくない授業ほど(さすが耳栓はできないので)私の脳裏に入り込んでくるのです。私は五文型から始まり、品詞、時制、構文など日本人の生徒向けの解説ならすることができます。が、海外で生活して全く不要でした。それどころか、日本で教わった英語は間違いがあっただけでなく、学校英語の中身は限定されていて、日本人には使えないが英語圏で流通している英語表現が多々あることに気づきました。正規な軌道に思考を載せないと、英語で最新学説へ合流する*1 ことも到底、無理です。

*1 生徒の一人(河脇凌くん)は、天然酵母が乾燥に耐え、水で復元する現象から始まり、休眠シストなどを研究中です。彼の着眼点を私は"drying and rewetting"と自分の語感で捉え、彼にアドバイスするためにGoogleを検索しました。すると、立ちどころにこのキーフレーズが表題に入った論文が続々とヒットするのです(是非、試してみて下さい)。ただし、日本人の研究者で"drying and rewetting"を論文のタイトルに用いた例は2、3点しか見つかりません(drying and rewettingとJapanで検索)。英語の語感を磨いておかないと、単に英語が使えないだけでなく、世界の英語コミュニティーの議論に加わるためのカギすら発見できないのです(文責:教育デザイン室長/スーパーサイエンスコース担当・竹内 準一)。

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画像・左:ここ3年間の課題図書(左から右の順に一昨年、昨年度、今年度)、同・中:冒頭のページを解題した例(冒頭部分はコンテスト審査の対象外)、同・右:今年度の課題図書のGecko(ヤモリ)出版のロゴマーク(子供の好奇心を育むことをモットーとするニュージーランドの出版社)

解題:課題図書(絵本)の冒頭ページだけ取り挙げて、私がどのように読み解くのかを解説してみます。英語力で強引に読もうとはしていないことが分かると思います。が、この方法でホンモノの英語運用力が備わります。私は16歳の時、初代文部省英語顧問のハロルド・パーマー博士の著書で「日本で英語が使えるようになった者は例外なく、学校外で学んだ人だ。」との記述を見つけ、自分独自の学び方で英語を習得しようと決意しました。学校の英語授業や受験など邪魔だっただけです。当時、カセットレコーダーを2台続けて潰すほど、英語を聞いて聞いて聞きまくりました(他の学習のスキマ時間にピッタリでした)。この策で日本語を排除して英文を文頭から理解するので、次に来るべき後半部を予測する力(予測文法力)が養われます。

絵(画像・中)背景(最奥)を見て下さい。歯科クリニックのドリルや診療椅子が見えます。患者らしき人が歯をニッと見せて鏡で歯の具合いを見ていますね。治療が終った様子です。父親と思しき歯科医が白衣を脱ごうとしています。その白衣の前は赤い斑点がしみ付いていて血しぶきの跡らしいです。後部のソファーの上には表紙に土星のような天体や星が描かれた本が無造作に置かれています。どうやら天文学にこの父子は興味があるのかな~と想像がつくのです。このような状況(例えば、親子らしく眉毛や目の感じが似ているな~)を感じ取ることが先決です。海外で生活していると、この探索のアンテナが立つのです。日本で日本人専用の英語教育を受けると、英文の文字面だけを気にする薄っぺらい思考になってしまうのです。生きている言葉は、言語表現を越えた状況設定(context)が一対となって機能するものです。どうですか? 英語の絵本って、スゴイでしょ?

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