雨後のふしぎ「生命体」発見_既知と未知(2017年10月31日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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雨後のふしぎ「生命体」発見_既知と未知(2017年10月31日)

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雨後のふしぎ「生命体」発見_既知と未知(2017年10月31日)

雨後のふしぎ「生命体」発見_既知と未知(2017年10月31日)

スーパーサイエンスコース担当の竹内です。今日は淀川十三干潟へ泥を取りに行きましたが、あいにく琵琶湖から放流があったようで河川水位が高く、干潮時なのに干潟が水没していました。

しかし、雨後であったため代わりに、意外な発見がありました。最初に発見したのは、私です。何だろコレ? 汚い果物の食べ滓が捨てられているように見えました。よく見ると、干乾びたキクラゲみたく見えました。5年ほど前、広島県と山口県で出会ったことがある菌類に酷似*1していると気づきました。それで、淀川の河岸でサンプリングして容器に詰めて、実験室に持ち帰ることにしました。

*1 野外で(水道水中の消毒用)塩素に触れ、それに抵抗する粘液層を作ってブヨブヨした藻類と菌類からなる複合的な構造体を形成する事例に遭遇していました。元株は空気中から飛来した模様です。

続いて実験用に用いるダンゴムシを採取して帰ろうと物色していました。公園には普通にダンゴムシが見つかるのに、河川敷の野原ではダンゴムシが見つけられませんでした*2。そこで帰路、いつもと違うコンクリートの側溝や石段といった人造物がある場所へ移動し迂回して戻ることにしました。

*2 ダンゴムシが自然の豊富な原野より人里に近い公園や裏庭など人造物が多い場所で見つかることは、感覚的に分かっていました。しかし、それが事実だとしても人間が住み着いて人造物を設置する以前にダンゴムシは地球上のどこかで生活していた筈ですから、とても奇異なことだと思います。なぜダンゴムシは、人の生活環境の近傍に出現するのでしょうか? 疑問は尽きません。

今度は同行していた岩田祐樹くん(3年生)が、色違いのよく似たブヨブヨした深緑色の物体を発見しました。それは、芝生の上に残った水溜りの近辺でゴロゴロと分布していました。これは、以前に他で見たことがあり、名前も知られています。イシクラゲと呼ばれる土壌性のラン藻の群体です。

このようにと当初の目的(底泥採取)は果たせませんでしたが、共通した生き物をゲットしました。いずれも雨後に発生するブヨブヨしたある程度、乾燥に耐える(もしかしたら水で元に戻る*3)微小な微生物(一方は菌類、他方は藻類)の塊りでした。結果的に雨が大量に降った翌日だからこそ偶然に発見する幸運に恵まれたのだと思われます(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

*3 基本的に、上空からの降水によって涵養される栄養形態(ombrotrophy)である。従って雨水に溶解ないし懸濁している成分のみが栄養源となる。ラン藻のNostoc属(ネンジュモ)は異型細胞を持ち、そこでは空中窒素の固定(生育のための窒素源の供給)が生物学的に満たされる。雨天と晴天を交互に繰り返す"drying and rewetting"の条件に適応し、イシクラゲの乾燥耐性にはトレハロースが寄与しているとされている(宇宙空間でもサバイバルできるクマムシネムリユスリカと共通するクリプトビオシスと思われる)。

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画像・左:土壌藻類のブヨブヨした物体のイシクラゲ(ラン藻)、同・中:キクラゲにも似た赤褐色のブヨブヨした物体(菌類)、同・右:顕微鏡写真(:イシクラゲを構成するラン藻;Nostoc属、連鎖のところどころ窒素固定する異型細胞(ヘテロシスト)が散見。:未知の赤褐色した物体を構成する糸状菌)。

※顕微鏡写真は、位相差X20対物レンズ(明視野)で検鏡して撮影した画像。

付記:淀川の水位変動を予測する際に有用と思われる3つの水文学的なパラメータ(河合典彦先生からご教示)

1)琵琶湖の水位・放流量・前日の雨量(国交省・近畿地方整備局サイト

2)淀川ダム統合管理事務所モニタリング(国交省・ダム放流情報サイト

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