「コンテンツ」学習から「プロセス」学習へ(2017年12月10日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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「コンテンツ」学習から「プロセス」学習へ(2017年12月10日)

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「コンテンツ」学習から「プロセス」学習へ(2017年12月10日)

「コンテンツ」学習から「プロセス」学習へ(2017年12月10日)

教育デザイン室長の竹内です。昔々から続いてきた「授業」・・そして「試験」。学校教育で久しく盤石だと信じられてきた2つの「要」・・それに基づく「成績」と「単位」認定。社会の技術革新の中で世界の片隅に置き忘れてきた構成要素です。国民の誰もが通過する学校という「要」に綻びが見えてきたと言えましょう。然るに「教育学」の大幅な見直しです(動画の視聴で教員・生徒の負担を軽減し、未履修*1を回避し効率化を図る)。

*1 高校の未履修問題では校長が責任を感じて自殺に追い込まれた先例もあり、コンテンツが満載のカリキュラムの柔軟な運用を難しくさせてきた一因でした(通信課程では、メディア学習による代替が正式認可された)。

地球上の情報のすべてを検索可能にする野望を抱いて、Google社が発足したのが1998年。その時点で、「学習知」*2である「コンテンツ」を伝える学校の役割も考え直すべきでした。教育界が慣性の法則で動いているため約20年、対応が遅延してしまったのです。世界の中でも日本だけ「偏差値」という呪縛に捕われ、成長を生む学力が何であるのか不明のまま今日に至りました。その結果、日本の政府機関から大手企業に至るまで屋台骨が揺らぎ出し、方向性が見えぬまま右往左往している状況だと言えましょう。

*2 教室における伝統的な「知識伝達型」の活動を通じて得られる知識を「学習知」と呼び、これに対して社会人が実際の職務を通じて得られる知識の大半が「経験知」と言われます(富士ゼロックス総合教育研究所)。

そもそも技術の進歩はめざましく、大学時代に学んだ知識や技術の賞味期限は高々、10年だったものが、今では5年に短縮しているように思います*3。定型化した知識や技術の「コンテンツ」をいくら学んでも早晩、陳腐化してしまうため追いつく道理はなく、畢竟、「学び方」のプロセスを学ぶ「プロセス」学習へ移行するのは、必要不可欠だったのだろうと思います。

*3 大学で微生物学を専攻した後、1985年に就職した頃、水面下では遺伝子を増幅する「PCR」技術が誕生していました。当然、大学のカリキュラムにありません。2000年、当時は再教育の場が日本になかったため英国の大学院博士課程へ行って学び直しました。2009年に国立高専の教授に採用され、PCR法の研究指導ができたのは英国仕込みの技術があったからです。それも10年経てば「次世代シーケンサー」や「ゲノム編集技術」が登場し、もう若手に道を譲るしかありません(長浜バイオ大学へ技術を教わりに3年生に行って貰いました)。

講義や試験がICT技術により標準化されていくと、今いる個々の教員の役割も大幅に変っていくだろうと予想されます。つまり生徒同士の討論をファシリテートしたり、生徒個別の特性を見極めた指導力が求められ、時に実物に触れさせる体験学習や外部の実務者へのインタビューを生徒に促す、あるいは生徒と新しい技術を開発したり、作品を制作して発表したり、時に小規模なベンチャー事業のプロモーションをしたりなど、多彩な可能性が見えてきます(部分的には、サイエンスコースで試行中です)。そこには、決まり決まった正解はありません。むしろ正解を自ら発見し、「価値を創出する」境地だと言っても過言でありません。

文科省では、学習のプロセスが学びの意欲を引き出すとして、「教育課程特別企画部会」でOECDグループとも討論を重ねてきた経緯が見られます。評価方法についても、長文の論述ができ、意見が口頭で表明できる*4 ことが高等教育機関や実務世界では不可避です。現行の高校教育課程が掲げている目標と高等教育機関が求めてくる内容は、全く異質のものです(多くの高校生が進学してみて違和感を実感しているはずです)。

*4 博士課程審査(公聴会)でも、口頭試問が課せられるのが一般的です。ペーパー試験こそ、あり得ません。いつまでも点数という数字で判定を繰り返していたら信頼関係も築けず、日本社会に成熟も進まないのです。

高校時代の3年間が計画的かつ生産的に過ごせるよう、成長の経過を自己管理し、自主的に成長していく感覚を体得していく経験が一生の学びの原動力になり、今までのような入試にパスしたらお終い(レジャーランドと揶揄された学生と教員の共犯関係)では時間と若さの浪費以外の何モノでもありません。これまでの日本では、そのような間違えた慣行が続いてきたのです(今もなお、引き摺っているよう・・)。

既に、高校の調査書が大きく変わることは予告されてきました。高校生限定のコンテストやコンクールが雨後の筍のように増え、高校生向けに旅費も宿泊費も学会が負担しジュニア部門を開設してきたのも新しい動きの伏線でした。現在、電子ポートフォリオの導入の動きが本格化し、"平成31年度"(実際は新元号)入試出願のため準備中*5です。

*5 JAPAN e-Portfolio公開サイト:文科省大学入学者選抜改革推進委託事業関西学院大学・代表校/ベネッセコーポレーション)

スーパーサイエンスコースは、「生徒が育つ」新しい教育手法(例:インタビュー授業イグトーク)を自ら創り出すと同時に、内外の教育界の最新の動向をウォッチしています(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

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画像・左:中3生向けプレスクールも含め教材を用いた実験を計画中(東レの中空糸膜フィルタがリバネスを介して貸与された)、同・中:受験が加熱し一旦、絶滅した大学教授らが中高生向けに研究指導を手引するマーケットが復活、同・右5歳から研究している高校1年生が上梓した粘菌に関する著作。偏差値による受験指導の「受験協奏曲」が一世を風靡してきた一つの時代が今、幕を閉じようとしているように感じられる。

文献資料:1)白水始、三宅なほみ、益川弘如(2014)学習科学の新展開:学びの科学の実践学へ(PDF版)、2)西岡加名恵(2017)大学入試改革の現状と課題ーパフォーマンス評価の視点から(PDF版

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