研究には生徒を成長させるマジックがある!(2017年12月26日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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研究には生徒を成長させるマジックがある!(2017年12月26日)

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研究には生徒を成長させるマジックがある!(2017年12月26日)

研究には生徒を成長させるマジックがある!(2017年12月26日)

昨日(25日)、国内で最大規模、世界で米国化学会に次ぐ会員数4万人という大規模な日本化学会、その近畿支部が主催する「高等学校・中学校化学研究発表会」へ生徒が発表、教員が座長を分担してきました。

大阪府立堺工科高校(定時制課程)岡原正直先生にお誘い戴いたことがご縁でしたが、こうして定時制及び通信制課程から由緒ある学会(歴代学会長)で在学生が発表の場を与えられているのを喜ばしく思います。

岩田祐樹くんは昨年、後期(10月)から淀川ヘドロ電池の研究に従事してきました。当初は私自身が堆積物中の硫酸塩還元細菌を専門にしていた経緯から、地球上の物質で酸化還元電位差が最大である「硫化水素-硫酸イオン」系に着目してスタートしましたが、発表者から寄せられた意見や文献を精査し、工夫を重ねて、彼独自の境地、すなわち「ヘドロ電池は微生物なしでも発電可能か?」という自らの命題に辿り着きました。

今回、2.2kΩの抵抗を噛ませて、電圧から電流値を算出しようとした試みは、岩田くんが先行研究の学位論文を読み込み自分の研究に適用しようとした努力の発露で、実験キット開発者の米国Keeganへ電極の素材がオートクレーブできる(autoclavable)か否かをメールで問い合わせたのも、岩田くんの為せる力です。

可笑しかったのは生徒研究発表会の受付デスクで、岩田くんが担当者から「教員の方ですか?」と尋ねられていたことです。岩田くんの名誉のために言えば、彼の風貌が老けて見えたのではなく、彼の態度が高校生にしては落ち着いて見えたからだと思います。アチコチで賞を採り、面接もバッチリ決めてきた貫禄だと思います。

3月末に梅田で開催して戴ける研究発表の場では、将来に備えて英語で発表する経験をして戴いて、大阪校が提供し得る教育の機会を出し切り、次の高等教育へ繋ぐ運びとなります。皆、随分と成長してきたね。自主性が養われる研究発表には、生徒を成長させるマジックがあります。私自身も同じ経過を辿って成長してきたので、効能は織り込み済みです(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

❏ 1年間の成長を実感しました(3年・岩田祐樹) 1年ぶり、そして2度目の化学会近畿支部・中高生研究発表会に参加してきた。1年前を振り返ってみると、当時は自分のテーマも何もはっきりしてなかった。もっと言うと、借り物のテーマで研究しているような感じがあったように思う。だが今はそうでない。そう考えると、ここ1年で何をテーマにどう進めていくかを随分と自分で考え、決められるようになったのだなぁと感慨深いものがある。そしてとても誇らしい。僕は確実に大成長したのだから。そういえば、成長に絡めて一つ、面白い気づきがあった。質疑応答の時間が以前より楽しく感じるようになったのだ。以前の僕は、質問によって思わぬ視点が引き出されたり、有益なアドバイスを貰える質疑応答の時間を大切にする一方、何を言われるのかと緊張し不安なところもあった。ところが今回、不安や緊張よりも何言われるのかという楽しみが勝っていたのだ。良い意味で場慣れしてきたのかなと思う。

はっきりとは分からなかったのだが、他校の発表に対して大阪教育大の先生が「化学反応が反応式で表される係数より多い、または少ない反応物で進むことがあるような気がする」とポロっと言われたのを聞いた。これはつまり、化学でも最先端では理論通りにいかない場面に遭遇しているということではないかと思う。生物に比べて化学の方がはっきりしている印象があるため、化学の未知の世界に少し触れた気がして嬉しかった。

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画像・左:岩田くんの口頭発表のはじまり、同・中:支部長(大阪大学大学院工学研究科・桑畑進教授)から研究奨励賞を受け取る岩田くん(右)、同・右:記念品の周期律表が描かれたマグカップ(左側は発表会場へ駆け付けた新保くん;2階の賛助企業が出展しているブース前で)

付記:私の耳の聞き違えでなければ、岩田くんは質問に立たれた桑畑教授から「微生物燃料電池なら、ウチへ来れば直ぐにでも研究できる。」みたいなお言葉を、ポロッと投げ掛けられていたように伝わりました。本州にある旧帝大は容易には入試制度を変えにくい事情がありそうですが、どういう高校生が欲しいのかのホンネめいた気持ちが伝わってくるように感じました。それは、生徒を育てて送り出す高校側の指導教員にとっても内心、誇らしく感じると同時に私も心中を吐露させて戴きたく思います。当に、そこを狙って大阪校にサイエンスコースを開設したのですから・・(竹内記)。

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