学校教育改善の支援になり得る「心理学」(2019年04月14日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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学校教育改善の支援になり得る「心理学」(2019年04月14日)

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学校教育改善の支援になり得る「心理学」(2019年04月14日)

学校教育改善の支援になり得る「心理学」(2019年04月14日)

教育デザイン室長の竹内です。現状の学校教育課程、中でも高校教育は十分にデザインされてきたのか、かねてから疑問に感じてきました。日本の幼稚園(保育園)はフルブライト基金で来日した研究者の対象になるほど、多様性を持ち、時代に即し変化してきたことで定評があります(スーザン・ハロウェイ著『ヨウチエン』2004年)。一方、小学校や中学校も若干の問題点は残るものの、それなりに納得が行くものです。

飛びますが、大学も問題があります(世界的に日本の大学教育*1は参考にならないと酷評され、文科省がオマケに見せたはずの高専の方が"世界に類のない学校種"だとして高い評価を受けてしまいました)が、それでも高等教育機関として大学は専門教育という観点からしたら、授業の双方向性などの手直しでも改善できそうです。

*1 組織としての意思決定の稚拙さなどが俎上に上がることが一般で、大学人の研究者としての資質を論じるのとは異なるのですが、この似通った論点間の弁別力(=分解能)は日本人の得意とする域ではない様子です。

中途半端なのが、中学と大学の間に入る高校課程だと思います。当座の間に合わせに高校のカリキュラムが暫定的に作られたとの感が強く、練に練り込まれた印象は感じられません。まるで、それを大学受験の選抜で偽装してきたかのようにも映ります。そもそも生徒の個性に基づく進路の適性把握に費やすべき人生最大級の成長期に、どれだけの空転を強いてきたのでしょうか? 教員にとっても一方的に聞くだけの活動にウンザリしている生徒を前に授業を型通りに強いるのも拷問に近い*2と思います。教員側も理不尽さを感じないのでしょうか?

*2 高専教員の時代に4年生の学生に『創造演習』での自身の体験談を後輩にアドバイスしたいという希望を聞き入れて教壇に立って貰ったことがあるが、「学生が聞いてくれないのが、こんなにも辛いものなのか?」が当該学生の率直な感想でした。学生も教員も伴に、"感情のスイッチ"をオフにしてしまっているのだと思います。

教育が真っ当に機能するのには、「生徒ー教員」間で自然に築かれる信頼関係が大前提です。が、無視して無理やり学校や教員の権威を盾に、管理主義で体裁を繕うように誤魔化してきたのではないのでしょうか? 教育者として恥ずべき、あるまじき行為だと53歳にして初教壇に立った私の目に教育現場は、そう映っていました

学校教育の風下に当たる通信制高校にいると、いろいろと傷ついた生徒が運ばれてくる"夜戦病院"のような状況なので、彼らが前の学校でどのような(ハッキリ言って酷い)扱いを受けてきたのかを知ることができます。慣れてくると、彼らから事情聴取しなくても彼らの過去を透視できるまでコチラも腕をあげて行きました*2

*2 ある男子生徒の場合、どう見ても真面目なのに前籍校で勉強量が不十分と注意を受けたそうです。私は彼から聞くまでもなく、他の生徒らが勉強量を水増し報告したことで彼がとばっちりを受けてきたことなど、容易に想像つきました。的外れな注意を毎回、繰り返し受けてきたら人の意欲など、自然と萎えていくものです。

こうして人は傷を受けてしまうと、脱落して行きます。そして、末端の通信制高校に流れ着いてくるのです。それが要領よくスリ抜けてきた生徒より劣るワケではないと私が睨んだことが、高専教授を定年前に辞してでも通信制高校へ移った理由の一つです。第一、最終手段である通信制高校でなら、従来の常識に囚われない冒険をしても、本人からも保護者からもクレームを受けることは考えにくい状態です。保護者からの信頼は生徒が立ち直っていくことで、容易に築けます。それでも難しい場合、他に原因が潜んでいると見るべきだと言えましょう。

事例を積み上げていくと、立ち直る生徒と立ち直り難い生徒とに二分されることが、明らかになってきました。私として差別はしたくありませんが、区別をしなければ前へ進めません。それが、リソースを重点配分する救命医療に準じた「トリアージ」方式です。具体的には、生徒本人の応答性の良さ*3と保護者の協働性*4が生徒の立ち直りと関係してくることが、5年目を経ておぼろげながらもカラクリが掴めてきました。事実を事実としてアッサリと認める一方、決して恨み言を口にしない、いわゆる潔い生徒の方がスムースに成長し出すものです。

*3 LINEメッセージやメールに対するレスポンスが良い生徒ほど、立ち直りはスムースです(本人が理想の自分を無理して演じているうちは確実ではありません)。*4 保護者の協働性と言うと誤解を招く表現ですが、ご両親がお子さんを「「見守る」と言うスタンスであるほど望ましく、介入の度合いが強く過干渉であるほど(愛着障害を補填している途上なのかも知れませんが)生徒の自主性を損ね、立ち直りが難しくなる印象があります。

本来なら、臨床心理士など有資格の専門家がブレーンでいることが望ましいのですが、当コースが核となり高校初のコーチング・クラブを立ち上げ、プロのコーチを助言者として連携できていることが幸いと言えましょう。

同僚の高橋泰尋先生が大学院博士課程で専攻してきた脳科学を基礎とした「心理学」の授業を通学コースで開講して下さるのも朗報です。私の「探究学習」や「創作学習」で体験済みなのですが、真に教育力を備えた教育コンテンツとは"完成された教材"でなく、"開発途上にある不完全な教材"である方が意外と有効性が高いのです。

思春期や青春時代の心情を見事に歌いあげた昔の歌詞(例、岩崎宏美『思秋期』森田公一とトップギャランの『青春時代』)ではありませんが、高校生に相応しい学び方とは、伴に悩み、藻掻き、そして挑戦し、時には破れ、そして夢を達成して行く、そんな世界を高校生に随伴していくことだろうと、私自身は感じてきました。

私は自分の高校時代が不毛でした。だから今、高校生と伴に手探りしながら自らも敗者復活戦に臨んで行きたいのです。大きく羽ばたきたいと願う若者は是非、相談に来て下さい(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

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画像・左:青年(正確には、思春期)心理学の新刊(2015)、同・中:発達心理学の新刊書2点(2018~19年)、同・右:人心操作を行う確信犯(マニピュレータ)を扱った貴重な翻訳本(2014)※学校教育で心に傷を負うと、そこがセキュリティ・ホールとなって他人から操られやすいロボットになる。もし学校が人心操作されやすい人間を量産する工程を担っているとしたら、あってはならない役を果たしていることになってしまう。

付記:私自身、英国で大学院留学していた時代に、世界には"いい人"のふりをして他者を意のままに操作しようとする行為に全身全霊を掛けた生き方をしている人物と遭遇した。何と私自身のmolecular microbiologyの実験技術面での指導教員だったからだ(大学院生だった私が40代半ばで、指導教員の方が30代だった)。マニピュレータが現れるカラクリはタネを明かせば至極、簡単なカラクリである。ズバリ能力的に劣っているから、それを必死になって偽装しようとしているだけに過ぎない。被害を受けたのは私自身だけでなく、ラボの有力メンバーにも及んでいた(その一人の口からは、彼にマニピュレートされるのでシンドイという生の声を聞いた)。彼は昔いたラボでも問題を起こしたらしく、その中の一人は古い知人であったが、私が指導を受けていると知ると急にそっけなく豹変してしまった。結局、私が身を挺してマニピュレータと刺し違えることになったが、私がデータを持って研究室を去ると、彼も別の研究室へ逃れ結局、今では住む国を変えている(ただし、英連邦の中ではあるが・・)。結局、私は英国で実行した博士号の研究を中核に、都庁やJICA時代の研究データを合わせ、ほぼ完成していた博士論文をWalesの大学に籍を置きつつ書き直して、論文博士*4として静岡大学理学部へ学位審査を請求することになった。博士を名乗れたのは50歳と、研究者としては敢えて遅いことを「楽じゃないぜよ」と自慢したくなるほど遅咲きであった。博士号の取得など通例、早いに越したことはないが、事情があって遅くなれば、それはそれで他人とは違った景色が見えて来るもので、それも良しとしよう(竹内記)。

*4 Ronpaku(論博)という世界の中でも日本にしかない、大学院に在学しなくても学位認定をする制度である。大学院に在学して規定の年数で学位審査を経て、博士号を授与する制度を課程博士と呼ぶ。両者は、基本的に差をつけない(実際、差がないと思う)。私の時には学位呼称を当時、"PhD"か"DSc"を任意に選択できた。転籍後の私のボス、クリス・フリーマン教授に相談すると、非常に迷っていたのが印象的だった。それと言うのも、英国では、DScは研究者なら誰でも持つ分野を問わず共通資格たるPhDの、さらに上位に位置づけられる名誉博士号的な意味合いがあったからだと今ならば、私も事例を見ているので理解が及ぶ。私自身、日本にだけある論文博士の審査制度の恩恵で、英国のマニピュレータの餌食になり掛けたところを逃げ出せて、日本に救われたとも言える。論文博士という制度は幾多の消滅の危機に晒されながらも、実績ある者を救済する制度として公正に温存されてきたことは喜ばしい。一度は日本社会に見切りを付けて英国移民をしたものの、日本で辛い想いをしている高校生諸君を助けたいと第一線で救済活動に殉じている原動力となっているのも、この頃に身に刻んだ人心操作への不屈の反骨精神から生まれていることに他ならない。負けるもんか、負けるもんか・・なのだ。

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