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脳の発達特性に応じた教育手法を工夫したい(2019年05月27日)

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脳の発達特性に応じた教育手法を工夫したい(2019年05月27日)

脳の発達特性に応じた教育手法を工夫したい(2019年05月27日)

世間で「発達障害」という用語が定着してしまったが、これは本来、「発達特性」と呼ぶべきだと私も思う。実際、発達障害だと診断された生徒を以前、受け入れたことがあるが、生徒本人と対話していくと天才的な能力(驚異的な記憶力や共感覚など)を秘めていることが良くわかった。

昨晩(26日)、本町界隈でエジソンーアインシュタインスクール協会代表の鈴木昭平氏の大阪出版記念講演が開催されたので私も鈴木氏の講演へ行くのは2回目であるが、久々に参加してみた。前回との大きな違いは、発達障害の子を抱えた保護者(特に、母親)が聴衆であるのが一般的(前回は、私のみ教員でした)ですが今回、私を含めて4名が保護者でもないのに鈴木氏の講演会に参加していたので、異例の事態でした。

中には、脳科学の研究者からクリニックの開業に転身した参加者の顔ぶれも、大阪市立の高校教員(市立教育委員会)の方など、明らかに母親以外の聴衆を呼び寄せるほど、この問題に取り組もうとしている実務者が出現した気配を感じ取りました。明らかに、発達障害に目を向ける層が拡大してきた感触が見られます。

鈴木先生の『発達障害を改善するメカニズムがわかった!』と題する新刊は、脳神経外科医の篠浦伸禎博士との共著であり、とりわけ"覚醒下手術(脳機能を確認しながら腫瘍部の切除手術を行う)"の権威であり、鈴木先生が実践してきた活動に対し、脳科学の点から裏づけを与えたいとして強力なタグが組まれました。

鈴木先生の論調は、1)発達障害児の脳は刺激に対して敏感過ぎるため、栄養と酸素が不足してしまう。前者はサプリメントで補給できるが、後者は消失の睡眠で補う必要がある。2)学校の我慢を強いる競争環境は、いたずらにストレスに晒されることになり、"闘争ホルモン"のみ倍増し、憎しみを招いて後から"倍返し"となって反ってくる。3)楽しさを伴う学習環境を用意し、"学習ホルモン"で意欲を引き出すのが効果的である、と言った趣旨であった。すべて基本的に、私の意とするところでもある。

鈴木先生のお立場と私との間で相違点があるとしたら、先生は「早ければ早いほど好ましい。」と言う一点に限り、しかし「たとえ遅くても、取り組んでみて無駄ではない。」という一点が、高校生(満16歳から18歳)の年代まで育ってしまった生徒を相手にする立場である私には、僅かながら希望の言葉であった。

講演の末尾、鈴木先生が現在の物心両面*1からのストレスに溢れた日本社会で、不可解な事故や通り魔殺人が増えて生き辛い世の中になりそうだと、ふと予言めいた話をされました。確かに、そのような不穏な出来事が増えてきている感じがしています。これからは成績とか学歴以前に「人の生き方」そのものが問われていく、そんな時代がやって来るのなのだと予感しています(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

*1 物質的な面では浸透性農薬や食品添加物の多用、心理的な面では学校や職場で過多なストレスに晒されるリスクがあります。その結果、強者から弱者への虐めやパワハラとなって歪みが生じるのでしょう。

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画像・左:講演タイトル『知的障がい児は天才性を秘めているー発達障がい・知的障がいは必ず改善する』と題されたパワポ画面*2画像・中:新著(鈴木昭平・篠浦伸禎共著、2018)『発達障害を改善するメカニズムがわかった!』の表紙、画像・右:エジソン・アインシュタインスクール(EES)協会独自の発達検査表の一部 ※特に、僅かでも改善が見えたら△印で記録し、それを改善が見られる"伸び代"だと判定し、当事者らが明るい希望を持つことでプラスのフィードバックが掛かる。

*2 講演会への参加費は2,000円でしたが、新刊書(前回はDVDを配布)が1冊(1,400円)、配布される仕組みでしたから実質、600円程度の参加費となりますから会場費とか交通費を差し引いたら赤字だろうと思います。が、それでも現実的に困っているご家庭を、ひいては日本社会を改善することに少しでも寄与したいとのお気持ちで事業を展開されているのでしょう。

付記:公演後の雑談で鈴木昭平先生は、早期の天才教育で名高い七田眞氏の七田(しちだ)式*3を実践されてきたご様子でした。七田式も当初、知的障害児の改善に有効だったことから「健常児に施したら天才的になるのでは・・」と言う仮説から方向性を転じた模様です。これに対し、鈴木昭平先生は最初のキッカケであった発達・知的障害児の改善策としてオリジナルの路線を貫いてきたとも言えます。が、医学や教育の分野で定説とされている「発達・知的障害は治らない」という統一見解に反した活動を展開しているため、利権も絡まりアンチ派が多い模様です(この種の不合理は、日本では様々な分野に共通して見られます)。改善例の中には、東大先端科学技術センターの「異才発掘プロジェクト(ROCKET)」で特別な才能を認められスカラーに登録された例もあるようです。それでも応募条件は、何はさておき「学習者本人の意思」なのだとか・・(竹内記)。

*3 七田式も類塾が進めている高速音読法も、脳に素早く情報を与えることで脳機能(特に、集中力)を高めようとする効果があるように思える。かつ、発達障害(特性)を抱えた者の脳は通常よりも高速回転している状態なので、ゆっくり説明される方が「足がもつれるように反って解りにくくなってしまう。」と言うのが鈴木昭平氏から受けた説明でした(参考:高速音読法には、前頭葉を鍛える効果がある)。

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