英国からアジア向け「Zoom」授業を参観(2020年03月20日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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英国からアジア向け「Zoom」授業を参観(2020年03月20日)

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英国からアジア向け「Zoom」授業を参観(2020年03月20日)

英国からアジア向け「Zoom」授業を参観(2020年03月20日)

先週の土曜(14日)、EFアカデミー*1日本事務局(東京)担当者から許可を受け、英国オックスフォード校からアジア向けに"Zoom"で配信された化学の授業にオンラインで参観させて戴きました。アジア向けであることもあり、私のコースの在籍生たちにも案内する許諾も受けたのですが今回、残念ながら私だけ単独でオブザーバとして参加したことになります。生徒諸君も歓迎だそうですので、次回からどうぞ。

*1 EFアカデミーとのご縁は1か月前、ニューヨーク校のGeorge Stewart 校長が梅田にいらっしゃるということで、私が同校長と面談したのがはじまりです。"アートとサイエンス"の融合を図り、生徒主体の部活動を原点="グランド・ゼロ"と位置づける考えなど、私の教育理念と見事に一致していたので驚きました。アートの持つ創作性や実社会との関係性を欠く理科教育では、ナンセンス(おままごと)だからです。

時代は今や、コロナ禍(covid-19)が世界全体(今のところ南極大陸を除く)へ蔓延しつつあります。19世紀の英国の産業革命の中心地 Leeds で始まったコレラ禍を現代に彷彿させる厄災(=公衆衛生を確立)と同様、歴史に刻まれる出来事になるようにも思えてきました。

コレラ禍は糞尿処理の不手際を公衆衛生技術で克服できましたが、今回のウィルス感染は人間の過密状態での国境を跨ぐ長距離移動で短時間のうちに広まりました。日本各地の濃密接触を起こす場所で、感染を中継してしまうクラスター像が浮かびあがってきました。

総理による小中高(特別支援学校を含む)に対する「3月2日から春休みまで、臨時休校を行う」要請(首相官邸HP)を受け、(本来は通学不要な)通信制高校に設置した通学コースも生徒が通学できない矛盾した状態へと陥っております。

以前から、遠隔地(和歌山県)居住の生徒向けに遠隔で実験指導できないかを模索していた当コースではLINEで一対一の画像とテキスト(必要なら音声)を介した指導を実験的に進めてきました。実際、①研究費応募の申請、②研究発表会の登録、③要旨原稿の提出、④Slack会議室での質疑応答など、隣でマンツーマンで指導するより自主性も育ち、加えて抽象的な概念を論じる議論も伝わり、劇的効果に驚きました。

そんな状況下、Zoomは通信方法としては複数人(無料版でも、最大100人まで可)が同時にログインできる点で、最有力候補でした。そのZoomを使った理科(化学)の授業がオックスフォード校(→紹介動画)から配信されると聞き、オブザーブ参加を照会した経緯です。

自分自身のマイクはオフのまま参加しましたが、映像も音声も(簡単な文字コメントも)申し分のない状況でした。カメラは固定と移動を上手に組み合わせ、居ながらにして英国のラボの様子が手に取るように掴めました(英国で3か所*2の大学研究室に在籍していたことがあるので、私が見慣れた実験器具も登場しました)。

*2 Leeds(public health engineering)、Essex(molecular microbiology and ecology)、Bangor, North Wales(wetland ecology and geochemistry)です。以上の3校が、私が拠点を置いた懐かしいラボです。

恐らく今回はデモ的な意味合いも含まれたと思うので、受講者が理解しやすいよう指示薬の色とか発生した水素ガスの爆鳴の音、二酸化炭素の発泡でアントシアニンの紫色に着色した水(酸性で赤、アルカリ性で青)が多少、誇張気味に溢れ出る様子が伝えられました。

英語で行われた中高生向けの化学実験を参観してみて気づいた点は、①実験を英語で体験すると身体を動かしながら言葉と「行動」を関連づけて学ぶ方が効果的だと思いました。②付随して、驚きとか閃きなど伴う「言葉」に連動する「感情」や「思考」と一体化して身に付く状況が解ります。これを理科は理科で(日本語だけで)、英語は英語で(通常、日本語が中心に)と分断したまま*3授業として与えられ、統合する場はなかったことになりますので、統合的な学びが実現しています。

*3 これでは、生きた言語や使える知識(自然現象だとしても)が身に付かないのも、当然だったのかも知れません。その理解度もペーパー試験での解答の正否で判定されるだけでした。学習内容と言語活動を関連づけた学び(Content Language Integrated Learning, CLIL)は、母国語ではなく外国語で学習する多少の不自由さの中に、むしろ真摯に学ぶ力を引き出す効力が隠されているのではないでしょうか。

今回、遠隔指導の参考にすべく海外から配信されるライブ映像を視聴してみて、溢れる液体を大慌てで拭う滑稽にも見える動作(実は、彼は博士なんですよ!)にすら、学習者の立場に立脚する"血が通った"教育のあり方*4を考えさせられました(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

*4 EFアカデミーの教育課程プログラム(国際バカロレア)の概要は、コチラの動画で紹介されています。教室の外でも学ぶとか、特定のテーマでextended essayを書くとか、大阪校のアート&サイエンスコースで進めてきた学びとも非常に近いものがあります。日本の教育課程とは逸脱しているかも知れませんが、逆に世界標準には近い姿勢なので、どうかご安心下さい(生徒もワクワクと成長してますので・・)。

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画像・上段左:Zoom授業のはじまり!(Dr. Michael Busby)、同・上段中:各種の色とりどりの指示薬(indicators)を用意、同・上段右:着色した溶液が溢れ出す派手なデモ実験、同・下段左:EFアカデミーではキャリア特化型の専門分野ごとディプロマ・プログラムも用意(パンフから)、同・下段右:世界中にいるEFアカデミー関係者を繋ぐニュースレター"EFI WORLD"から(新生児、結婚、異動など消息も)

謝辞:掲載したEFアカデミーのパンフレットやニュースレターは、EFアカデミー大阪オフィス(北区梅田2-2-2 ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー10階)で戴いてきました。また、ブログ記事の草稿は事前に、EFアカデミー日本事務局(渋谷区渋谷2-15-1 渋谷クロスタワー27階)にチェックを受けた上で、若干の加筆修正を施し、掲載許諾を受けています。Zoom授業参観への許諾も含め、深く感謝いたします。

付記:昨日は旧知のPedroの誕生日だったので、約1年ぶりにメッセージの交換をしました(昨年は高校生の研究発表会の会場まで来て貰えたので旧交を温めましたが、今年は発表会もキャンセルされました)。そこでPedroが今、勤務している大学では今の事態にどう対処しているのか尋ねると、「もちろんZoom、やってるよ。それと、他のLMS(MoodleSchoology)もだ。」と即答されました。そうでした。Pedroとの縁は、前籍校時代に国際交流室長としての私のハワイ大学マウイ校との交流事業でのカウンターパートでした。そう言えば、ハワイ大学連合(The University of Hawaii System)がハワイ諸島に向けた教育サービスを徹底するため放送設備やスタジオが充実していたのをDr John McKeeに学内を以前、案内して見せて戴いていました。Pedroはマウイ校教員時代から、遠隔指導には熟達していたようです。私自身は、滋賀県や和歌山県など遠方から通学してくる生徒の負担を軽減できないものかと過去、通学コースを運営してきて、心を痛めてきました(「実験系構築」の遠隔指導を先行して試行していました)。新型コロナウィルス(covid-19)禍は、日常生活に支障を来す厄介な疫病かも知れませんが、なかなか学校教育を変えようとしない人間に対し、今までのような対面授業の限界と欺瞞を思い知らせようとする神の采配のようにも、受け留めることができるかも知れません。生徒諸君、今までの対面授業(履修主義)って教育効果があったのでしょうか?*5 工夫する余地なかったのでしょうか? 我々は今、問いかけられているのだと感じます(竹内記)。

*5 生徒諸君の顔は「もうウンザリ!」という反応に、私は見えました。が、真心から工夫された対面授業ならば是非、学校へ来たいですよね。大人が気づいたら、"悪魔"も立ち去ってくれると私はそう思います。今回のコロナ禍も、旧態依然たる学校教育のスタイルから脱皮し、生まれ変わる好機になれば、せめてもの幸いです。

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